超大型で強い勢力を保ったまま台風21号「ラン」はアウトドアヨガ祭を駆け抜けました。
アウトドアヨガ祭始まって以来の台風直撃というイベントとなりました。
これまでも
直前まで台風が近寄ってきたり、大雨予報となっていたことがありますが、当日になると何故か雨は上がってしまったり、そのおかげで虹がでてみんなで感動したりと、雨も味方にできてきたイベントでした。
しかし今年は豪雨予報そのままに当日を迎えることになりました。
多くのアウトドアイベントが中止を発表するなか、これまでの経験からくる淡い期待があり、中止判断を下せずにいました。
ヨガクラスの規模を縮小し、阪神高速道路の高架下というエリアに全出展者とヨガエリア、ステージを入れた、まさに「ヨガ村」というレイアウトになりました。
『超大型』の台風でアウトドアで行われるヨガイベントにひょっとしたら「だれも来ないのでは」という不安を抱えたまま、当日の設営が始まりました。
豪雨の早朝に笑顔で集まってくるボランティアスタッフをみて、「雨だって、風だって吹くのは当たり前。その環境でも笑っていられるよう、自らの足腰に気合を入れて、顔は笑い続けよう」と誓いました。
そして、朝8時のヨガクラスには沢山のお客様が来てくださいました。
「一年に一度、このヨガ祭りが楽しみで、今日も来ました」
「この祭りでしかヨガをしないから、ずっと楽しみにしてました」
なんて、お声をもらったもんですから嬉しくてうれしくてたまりませんでした。
そして今年は香港からのご参加。
インターネットで見て、どうしてもヨガ祭に参加したかったそうで、この祭りのために日本へ旅行しにこられたそうです。(ヨガのインストラクターでも、すごいポーズができるわけでもなく、「楽しそうなヨガだから」きて下さったようです)
嬉しくてうれしくて、溜まりませんでした。
もちろんできなかったこともあります。
「ハンディキャップヨガ」
誰にでも開かれたヨガイベントとしての代表的なクラスが「ハンディキャップヨガクラス」でした。今回も、知的障がいを持つ方もクラスの一部をインストラクションの担当になってくださる予定でした。
しかし台風で開催クラスを限定し、かつ安全面を考慮し「ハンディキャップヨガクラス」はキャンセルとすることにしました。
とても辛い決断でした。
もっと、できたことがあるんじゃないかと考えさせられました。
しかし、その他のクラスには、障がい手帳を持参しヨガを体験下さるかたも数名みられました。
そして2日目。
台風が直撃。近辺では既に警報がでていたり、避難勧告も。
大阪市内だけ、ここだけはまだ警報がでない。
中止にするかどうか、決めきれない。
準備は始まる。
お客様も来た。(あの横殴りの豪雨の中、傘をさして)
ソトは豪雨
でもこの笑顔。
最後には、中之島公園の一部が冠水の危険があるとのことで、午前中をもってイベントを中止することになりました。
イベント撤収を12時に開始。12時過ぎに警報が発令。
14時には撤収完了。
だれも事故なく、怪我がなく、終えることができました。
今年のアウトドアヨガ祭は、みんなが一つのエリアを共有することで、自分たちの本来やろうとしてきたことに気づかされたイベントでした。
何千人を集めることが目的ではなく、
一人でも「ヨガを通して喜びと優しさに包まれて欲しい」という純粋な願いに正直になれた2日間でした。
クラウドファウンディングでご協賛くださったこのお心は、ソトとヒトを繋げ安全にイベント運営をするうえで必要な費用に活用させていただきました。
また、来年へ向けて、動き始めます。
今後ともよろしくお願いいたします。