7/5追記 <リターン「隅田川花火大会」鑑賞会について>
今年10月23日開催予定だった「隅田川花火大会」の中止が発表されました。リターン本文に記載の通り、ご支援くださった方の権利につきましては来年の鑑賞会へ移行させていただきます。
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こんにちは。東京・浅草で中東の薄焼きピザ<ラフマジュン>の店を今夏オープンすることになりました、上田惠利加(うえだえりか)と申します。
夫の上田拓明(うえだひろあき)と二人で、2018年3月より Chapter Two Tokyo というゲストハウスを営んでいます。
「働くこと、遊ぶこと、暮らすこと、全てが融合するように」という思いで作ったこの場所で、国内外から多くのゲストを迎えてきました。
この2年で世界が大きく変化し、日々様々なお客様をお迎えしていた“当たり前の生活”が突然終わりました。
この出来事は、自分たちにとって何が大切なのか、これからどう生きていくのか、ということを、じっくりじっくり問い直す機会になりました。
突き詰めていくと、結局残ったのは「二人の経験と”好きなこと“を合わせて、楽しい時間を共有できる場づくりをしたい」という、とても素朴な思いだったのです。
ではなぜ「ラフマジュン」なのか?それをご説明したいと思います。
「国を持たない世界最大の少数民族」と言われているクルド人という民族をご存知でしょうか。
私はクルド語やクルド文学、クルド音楽など、クルド人の文化に関わることをライフワークとしています。
数年前、トルコ・イスタンブールを訪れた時にAirbnbを使って滞在した先のホストがクルド人でした。
見ず知らずの異邦人である私のことを、まるで古くからの友人のようにもてなしてくれたことに心の底から感動してしまい、「もっとこの人たちのことを知りたい!」電流が走ったのです。
それから何度も”クルディスタン”(トルコ・シリア・イラク・イランにまたがる、クルド人居住エリア)を訪れ、たくさんのクルド人と出会い、交流してきました。
向かう先々で、いつも胃が破裂しそうなほど大量に食事をご馳走になってきましたが、その料理のうちの一つがラフマジュンだったのです。
毎回「1枚で十分だよ」と言うのに、「遠慮せずもっと食べなさい!」と、結局5枚くらい食べさせられます。「Bixwe bixwe(食ベて食べて)」は、挨拶よりも先に覚えるクルド語かも知れません。
私にとってラフマジュンは、クルド人との温かい繋がりを象徴する大切な料理です。
クルドにどハマりした私はすぐにクルド語を学び始め、クルド語で日本のことを紹介するYouTubeチャンネル Japan Bi Kurdi を開設したり、クルド人の伝統的楽器「サズ」を学び始めたり、クルド料理を中心としたいろんな地域の料理を振る舞うホームパーティーを開催したりして、いつの間にか「クルドな人」になっていました。
また、YouTubeチャンネルが局所的にバズったことでクルド系メディアの目にとまり、イラクに本拠地をおく一大メディア「クルディスタン24」というニュース番組に生出演したことによって、クルド人の間でもちょっと知られる存在になりました。
これらは全て、仕事であるゲストハウス運営の外側でやっている、趣味みたいなものでした。
夫は夫で何度かクルディスタンを旅したこともあって、なぜ私がハマっているのかをよく理解してくれていました。
サラダにはごまドレッシングをかけるのが好きなのに、ハーブたっぷりのクルディッシュサラダが並ぶ頻度が異常に高まったことも静かに受け入れ、
ラーメンや唐揚げが一番好きなのに、ピーマンに見知らぬ穀物が詰められた煮込み料理が突然登場しても「これ結構うまい」と美点を見出していました。
一方の私は、「飲食店やればええと思うけどなぁ」という彼の言葉をずっとスルーしてきました。
でも、「これからどう生きていきたいのか」という問いに二人で向きあった時に、「クルドも融合させればええやん」と夫から改めて言われ、それが初めて具体的なプランに結びついたのです。それが、ラフマジュンでした。
「ええやん!ラフマジュンやろう!あれは美味い!」
中東、といえば、多くの日本人の中に大きな心の壁があり、「戦争とかテロとかいつも起こっていて危なそうなところ」というイメージで片付けられてしまうことが多いでしょう。「クルド語をやってる」というだけで、活動家だと思われることもあります。
料理についてはどうでしょうか。中東料理といえばケバブ!あとは、ヴィーガンに人気のフムス!それから・・・?ではクルド料理は?
フレンチやイタリアンや中華は私たちの日々の食事の選択肢として普通に存在しているのに、「中東料理」といえばマニア向けの色物的存在、というのが現状だと思います。
たくさんの情報が得られるのに、たいていどこへでも旅行できる世の中になったのに、中東は日本からまだまだ遠い!戦争とケバブのイメージしかないなんてもどかしい!あんなに素敵な人たちが暮らしていて、豊かな文化があって、美味しい料理がたくさんあるのに!
思い返してみれば、私の中にも中東に対する心の壁は確かにありました。それを木っ端微塵にしてくれたのは、人々との濃密な交流と食卓を囲む温かい経験でした。
私の中の偏見が溶け、関心が呼び起こされ、人生が大きく変わったのです。
そんな経験を自分の中だけに留めるのではなく、誰かと共有できる場を作りたい。
とびきり美味しいラフマジュンも、現地で食べて美味しかった料理や友人から習った家庭料理も、美味しいワインも、全部全部みんなに紹介したい。
そんな思いを丸ごと詰め込んで、このプロジェクトのスタートを決断しました。
現在営んでいるゲストハウスは、施工してくださった工務店さんや職人さん、これまでに利用してくださったお客さん、皆さんのおかげで、スタイリッシュさと心地よさ、温かさが共存する絶妙な空間へと育ってきました。
私たち夫婦が住み込みということもあり、自宅に招いているような感覚で、「気軽に、肩の力を抜いて、自分の家のようにくつろいでほしい」という思いでお客様をお迎えしてきました。
その空気感を、これからオープンする飲食店でも受け継ぎたいと思っています。
だから、既存の中東料理レストランのような、現地の雰囲気を存分に感じられるオーセンティックな内装が施された「特別な場所」ではなく、皆さんにとって「日常的に訪れたい場所」になるように、居心地の良いカフェダイニングのような店を作ります。
チグリス川・ユーフラテス川流域で育まれてきた食文化を、隅田川沿いのこの気持ちの良い場所で、たくさんの人に楽しんでほしいです!
私たちの新しい挑戦に、どうか皆さんのお力を貸してください!
本プロジェクト発足に際して、特に大きな刺激を受けた3名の方から「応援コメント」をいただきました。
1人目は、世界初の「パクチー料理専門店」を作り、日本にパクチーブームを起こした人。この人に出会って以来、私の中で何度パラダイムシフトが起こったことか。
「パクチー」などと誰も言っていない時代からパクパク言いだしたり、経営していた超人気店を突然閉店して「これからは無店舗展開だ!」とか言ったり。人生を自由に楽しく軽やかに設計している姿に大きな影響を受けてきました。
「ラフマジュン屋をやります」。私たちは誰よりも先にこの人に話しました。すると、「いいね!楽しみだね!」と言って、その場で店の名前をつけてくれました。即決でした。この人がビールを飲みながら言うことは絶対おもしろいから!
応援コメントを「89(パク)文字」で書いてくれました。
2人目は、日本初となる「クルド語講座」が東京外国語大学で開講され、共に1期生となったこの人。ジャーナリストとしてエジプトやイランに滞在していた経験をもとに、Twitterやnoteなどで中東文化についてかなり濃密な情報を発信されています。
その根底にあるのは「中東と日本の関係を深める助けになるように」という思い。
現在は出身地である岩手県に移り、岩手県産の食材を用いて中東料理を作ったり、中東と岩手の食文化の共通点について記事を書いたりと、とても興味深い活動をされています。
その中で飛び出したのがこの発言。
「クルディスタンと、日本の岩手県には、何か相通ずるものが感じられて仕方がない」
当然聞き捨てならず実際に岩手を訪ねたことによって、日本とクルディスタンには意外に類似点も多いことに気づきました。そして「岩手中東化同盟」に即加盟。
この経験が「クルドのことをもっと紹介したい!」という思いを強くする大きなきっかけとなりました。
最後に、私のクルド語の先生であり、在日クルド人のリーダー的存在であるこの人。言語学の専門家として大学で「クルド語講座」の講師をつとめるかたわら、日本で唯一のクルド料理レストラン「メソポタミア」を経営されています。
大学での講座が終了してからも週1回先生のもとを訪ねてクルド語を学んでいて、その度に、言語だけでなく、クルド人の生活や食文化についてたくさんのことを教えてくださいます。
「ラフマジュンのレストランをやりたいんです」と伝えた時の、先生のあの嬉しそうな顔は忘れられません。すぐさまメソポタミアのレシピを伝授してくださり、生まれ故郷であるトルコ・ガズィアンテプの料理についても教えてくださいました(ガズィアンテプは美食の街!)。
強力アドバイザー直伝の料理を皆さんに提供できる日が待ち遠しいです!
1,000円 お礼のメール
2,000円 ラフマジュン1食(お好きな飲み物付き)
3,500円 ラフマジュン2食(お好きな飲み物付き)
5,000円 ロゴ入りオリジナルシャツ(※後日追加します)
5,000円 ラフマジュン1食+宿泊(ドミトリー)
5,000円 限定コース料理1食
5,000円 中東ワイン1本
10,000円 限定コース料理2食
10,000円 コース料理1食+宿泊(ドミトリー・リバービューベッド)
35,000円 隅田川花火大会・鑑賞会参加券、料理付き(10名様限定)
50,000円 プラチナスポンサー、ウェブサイト掲載
150,000円 屋上貸切(夜2時間・4人様まで)、料理&お好きなワイン3本
既存物件をレストランとして営業できるよう大改装し、ラフマジュンを焼くための設備、その他の料理を作るための厨房機器や、その他諸々の備品を一式購入します。
支援していただいた資金は、改装費、什器・備品の購入費として使わせていただきます。
<今後のスケジュール>
2021年6月14日 改装工事開始
2021年8月9日 クラウドファンディング終了
2021月8月中旬 オープン予定
2021年9月中 リターン発送予定
2021年8月中のオープンを目指しています。正式なオープン日が決まりましたらご報告いたします。
<所在地> 東京都台東区雷門2−1−6
<アクセス> 東京メトロ銀座線・都営浅草線「浅草」駅 徒歩3分
どうぞよろしくお願いいたします!
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るウェブサイトができました
2021/12/07 22:38こんにちは。上田惠利加です。tsukinoのウェブサイトを制作いたしました。http://lahmacuntsukino.com営業時間、定休日、イベント情報などはこちらでアップいたします。クルディスタンで撮った写真(食事風景中心)も少し掲載していますのでぜひご覧ください。年末は12月31日まで営業いたしますので遊びにきてくださいね!tsukino 上田惠利加 もっと見る
明日グランドオープンです!ランチ営業します!
2021/08/30 00:53こんばんは!8/17からプレオープンし、多くの方にご来店いただきました。不慣れな中で終始あたふたしている私たちでしたが、たくさんのアドバイスをいただけてとても参考になりました。ご来店くださった皆様、応援したくださった皆様、本当にありがとうございました!さて、明日「オリエントカフェ&バー tsukino」グランドオープンいたします。当初は夜のみの営業と考えておりましたが、「緊急事態宣言中はアルコールの提供はなし、20時閉店」という形をとることにしたため、いろいろなことを考えて、ランチもやってみることにしました。8/30〜9/12までの営業時間はこちらです。9/13以降はまた変更があります。昼:12:00〜14:30(L.O.14:00)夜:18:00〜20:00(L.O.19:30)定休日:水・木ラフマジュンは夜のみの提供です。昼は他の美味しい料理をご紹介できる機会にしたいと考えております。チャイや、甘ーいスイーツ、バクラヴァもご用意しております!揚げなすにラムのひき肉を詰めて蒸し焼きにする料理いつかのラフマジュンリターン発送前ではありますが、「いち早く覗いてやろうか」という方、是非遊びにいらしてください♪ もっと見る
残り1日!
2021/08/08 10:45明日でクラウドファンディングは終了します。tsukinoにはデカいスライムが出没し、ものすごい存在感を放っています。ワーキングスペースはコート掛けとして、カウンターデスクはボトル棚として、ホステルの共有スペースとして使用していた時の材料を別の用途でいかしていただきました。あと少し厨房機器の搬入を残し、このスペースはほぼ完成です。さあ、オープンに向けて!引き続きの応援をどうぞよろしくお願いいたします! もっと見る
はじめまして,プロジェクト内容を拝見させていただきました.台東・墨田に10年以上住みつつも人混みが苦手で,墨田川花火大会を見たことが無く,リターン(50000円)がとても魅力的だと思いました.そこで店舗が何階に位置するのか,どのような仕様で鑑賞できるのかを教えていただきたいです.お忙しいかと思いますが,ご回答よろしくお願いします.
35,000円の花火セットは1人の価格でしょうか?