朝6時に出港した「ケイマフリ号」は、高さ100mの断崖が4kmにわたって続く西海岸へ。すると岩の上には多数のケイマフリが佇んでいました。参加者たちは、その風景をボート上から静かに観察・撮影し、一期一会の絶景を記録に残すことができました。こうした出会いはそうあるものではありません。100回ここを訪れれば、100回の違う風景があります。自然が持つ表情は多様で限りがありません。大感動の「ケイマフリ号」からの海鳥ウォッチングでした。
東京羽田空港を朝出発し、夕方4時前に天売島に着いた参加者一行は、夕日に合わせて小型「ボートケイマフリ号」に乗船。さっそく海鳥の絶景ウォッチングの開始です。西の空のほんの少しの雲間から太陽が出た瞬間、印象的なオレンジ色の風景に激変。海面に浮かぶ海鳥ウトウと夕日が重なり、感動的な奇跡のシーンを体験することができました。
来年の本番開催に向けて、プレ天売島海鳥塾を開催しました。コンセプトは次の三つです。海鳥の絶景に感動する・海の環境を学ぶ・とびっきりの海の幸を味わう参加者は少数精鋭の東京・名古屋からの6名。コンセプトを全うするため、小型ボート「ケイマフリ号」を駆使する3泊4日のプログラムを組みました。その活動の様子を順を追ってご報告します。 写真は、乗客定員6名の小型ボート「ケイマフリ号」に参加者6名が乗船している様子です。船長は自然写真家・寺沢孝毅で、寺沢は普段このボートを自ら操船して海鳥の撮影を行っています。ヤジリを立てたような天売島のシンボル「赤岩」(48m)が見えていますが、周辺の断崖絶壁が海鳥繁殖地のコアエリア。ケイマフリなど別格な海鳥体験をするため、このボートに乗ろうと世界中から人が訪れます。