昨年夏から改修に着手してきた湊庵の二軒目が、1/8(土)にお披露目となりました!!
ひたすら工事に明け暮れた年末年始…手塩にかけた空間だからこそ一層愛着の湧く場所となりました。
▲オープニングイベント(第一弾)の様子
湊庵の二軒目と呼んできたこの場所にも、名前をつけるときがやってきました。
人が減り、空き家・空き地が増え、彩りを失いつつあるこの港町に、新しい色を挿していくのが湊庵のコンセプトです。
この場所で印象的だったのが、「柿の木」でした。ここまで実るのか!というほどの大量の柿を地元の人、稲取に訪ねてくれた人たちとで収穫した昨年秋。
こちらの柿は昔からご近所の人たちに振る舞われていたそうで、今も昔も人が集うきっかけをくれるこの柿の色を表す名前をここにつけたい。
そんな想いで「赤燈(せきとう)」という宿名をつけることを決めました。
▲ロゴデザインby 梅田留奈
空き家時代から、大家さんがこまめに管理されていたおかげで状態がよかったこともあり、夏のシーズンにはほとんど手を入れずに一棟貸しの滞在拠点としてご利用いただきました。
夏の伊豆を満喫すべくファミリー、学生時代の友人グループなど、たくさんの方たちにご利用いただきました!
▲居心地のよかった14畳の続き間
現状のまま営業を継続するという方針も考えられましたが、港町である稲取の路地裏の景観を継承していくことが湊庵が事業に取り組む意義なので、昔から積み重ねられてきた稲取の人たちの暮らしを紐解きながらこれからの稲取を象徴するような場所にしていこうと、リノベーションの計画を進めました。
ここを稲取のリノベーションプロジェクトを促進するための場所「リノベーションハブ」と位置づけまちづくりに取り組みます。
▲目標はリノベーション拠点を結ぶように町に新しい人流を生み出すこと
リニューアルする箇所の解体はこれまでまちづくりに関わってくれていた仲間たちにも参加してもらいながら進めていきました。
解体することで見えてくるそれまでの設計では辻褄が合わなくなってしまうような課題を現場を見ながら議論し解決していく時間は最高にクリエイティブでした。
今回工事を担当してくれる大工さんからもたくさんのテクニックを伝授いただきスムーズに解体は完了しました。
▲続き間とキッチンを中心に解体を進めました
大工工事に加えて、電気・水道・ガスの設備工事は職人さんたちにおまかせし、自分たちは壁を漆喰で仕上げたり、天井を塗ったり、フローリングを貼ったりしました。
工事面積が一軒目の倍近くある現場で、思うように作業が進みません…
しかし愚直に夜な夜な作業を続ける中で次第に完成が見えてきて、建築現場で腕を奮っているプロのみなさんの偉大さを実感するとともに、作業に没頭することで自己との対話が捗りました。笑
▲大工・設備工事は概ね終わったが、自分たちの作業量の膨大さに唖然としている一同の図
紆余曲折ありましたが、気合いと根性でなんとか自主施工も終わり、晴れて完成披露の日を迎えることができました!
▲オープニング第一弾前夜、深夜2時まで作業が続きました…笑
▲設計を担当してくれたmonacaにも駆けつけてもらい当日は設計趣旨をご説明
▲懇親会はおかみ特製ランチ(ベーグルサンドプレート、デザート各種)を囲んで
「赤燈」は最終的に広場/カフェ/宿が複合した拠点となりますが、経験を積み重ねながら段階的に用途を開放していきます。
まず第一段階の用途としては、一日一組限定でのご案内とさせていただきます。
(部屋ごとの貸し出しができるようになるのは2月ごろから、カフェの営業は7〜8月ごろからを見込んでいます!)
鋭意宿泊窓口準備中ですので、お問い合わせはDMにてよろしくお願いいたします。
湊庵 荒武 優希