2021/09/17 17:30

東北大学の学生5人で構成されているアーティストグループ「キラーギロチン」

個々で活動を行っているアーティストが多い中、2017年に森内・岩渕の2名で結成されたキラーギロチンはその後メンバーを5人に増やし、グループでの活動を一貫として続けてきた。仙台で2017年に結成され、石巻ではART DRUG CENTERで2020年よりその活動を続けている。「都市」や「人工物」にフィーチャーした作品を発表してきた。絵画や映像、パフォーマンスなどをメンバー間で情報や世界観を共有しながら制作してきたキラーギロチンは、今後どのような展開を見せていくのだろうか。そして、現在までの活動を通して、グループとして作品を制作し発表することについて、メンバーの代表である森内一生と、初期メンバーとして現在まで活動を続けてきた岩渕わか菜にインタビューした。


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キラーギロチンというグループ名を最初に聞いた時は結構衝撃的でした。ぜひその由来をお聞かせください。

森内 zineが効いてきたね〜。今、キラーギロチンのzineを作っていて、そのzineに名前の経緯を書いたんですよね…。だからあまり話しちゃうと…笑
簡単にいうと、僕が「ギロチン」っていうワードを出して、メンバーの岩渕が「キラー」というワードを出してきて、それを合体して「キラーギロチン」になった、というのが簡単な経緯ですね。ボツになった案とかもあって…。

ボツになった案もあるんですね。

森内 それは、zineの方で詳しくチェックしてみてください笑

岩渕 いや、見せるほどでもないんですけど…ね。

森内 見せるほどでもないか…。「蹂躙ボーイズ」と「ふわふわマカロンズ」と「ポメラニアン」と…「キラーギロチン」の4つの案がありました。「ポメラニアン」にならなくてよかったですね。

岩渕 そうですね。でも、可愛いですけどね。最初は可愛い名前にしたかったんですよね。
キラーギロチンの年表が収録されたZINE/現在行っている企画展で購入可能「キラーギロチン」は森内さんと岩渕さんの2人で結成されたと聞いたのですが、それはどういう理由で結成に至ったのでしょうか?

森内 僕の大学でのサークル活動がひと段落ついた時期で、次何か始めようかなと思っていた時にキラーギロチンが結成されました。複数人で何か活動をしたいという気持ちがベースにあって、メンバーを探していたんですよね。その時はまだ、最終的にどのような活動をするかは考えていなくて…。新しいサークルに近いような、絵をかくコミュニティを作るとか、合作するとか…そういうことでも良いいなと思っていました。とりあえず複数人で何かしたいと思っていました。それで、当時暇そうに見えた、岩渕さんを誘ったんですよね。

二人の関わりは当初、そんなに深いものではなかったのでしょうか。

岩渕 そうですね。ただもともと、森内さんと私は大学の美術部に入っていました。特別交流があったわけではないかな…。私は美術部以外の別の部活にも入っていたんですよね。私は高校で絵を描いていて、絵を描くこと自体は好きだったんですけど、他の部活とかバイトでまとまって絵を描く時間をとることができなくなっていました。でも、絵は描きたいなと思っていて…その「絵を描きたい」という欲求だけが高まっていました。ある日、私が「段ボールに絵を描きたい」というツイートをしたら、それに森内さんが反応して、二人でそれをやってみよう、っていうのが「キラーギロチン」の活動の始まりです。

森内 その時も別に同じ段ボールとかではなくて、それぞれで描いていましたね。

岩渕 構内で適当に段ボール拾ってきて…
スパイスの決め方/How to trip/New Layla Art Gallery(仙台)/2018そういう風にTwitter上で意気投合したっていう感じなんですね。今はキラーギロチン自体は何人で活動していますか?

森内 今は5人で活動していますね。

現メンバーになったのは結構最近ですか?

森内 そうですね。結構最近かな。

2人でやっていた時期の方が長いですか?

森内 いや、二人でやっていたのは1年半くらいで、そこからメンバーが加入してからの方が長いですね。

複数人で活動するというのは客観的に見ると大変なんじゃないかな、と思うのですが、5人でやる良さはどういうところにあると思いますか?

森内 僕は2人でやっているときに、「(活動を)長く続けられるな。」と感じていました。それと同時に、二人で活動をするのは(出来ることに)限界があるなとも考えていました。絵以外にも何かやりたいなと思ってたので…メンバーが増えたことで絵以外の作品を作りやすくなりましたし、作品にならないとしても選択肢が増えました。メンバーが何人かいることで良かったことはそれですね。

5人の中で役割は決まっているんでしょうか?

森内 決まっていますね。結構ガチガチに決まっていて、僕が会議資料を作る係なんですけど、僕が「会議やります」って言わないと永遠に開かれない会議があるので…。岩渕が馬車馬のように働く係ですね。

岩渕 肉体派です。

森内 石津がムードメーカーです。岩間が話を聞かない係で、中谷が猫ちゃん大好き係ですね。みんな違ってみんないい、っていう感じですね。

楽しそうですね。

森内 オフィシャルにいうと、僕と岩渕が絵を描くことが多くて、石津がパフォーマンス寄のことをすることが多くて、中谷と岩間がその映像を撮ったり、写真を撮ったりしますね。中谷はキュレーションをしてくれていて、「キラーギロチン」っていう名称がつくもののキュレーションをしてくれていますね。

役割分担大事ですよね。

森内 僕は本当はあんまり役割分担したくなくて…。好きなことをしてくれるのが一番いいと思うから…。でもとりあえずこれが役割分担ですね。

メンバーで様々な作品を作っていると思うのですが、作品のテーマは「キラーギロチン」として何か一貫したものがあるのでしょうか。それとも、その都度テーマは決めているんでしょうか。

森内 ちょうど今がそれの転換期かなと思っているんですけど、今はやりたいことをやっている、という表現が近いですね。

今までの作品は「都市」などをテーマにしたものが多いように思いますが、どうでしょうか。

森内 そうですね。今までは都市とかにフィーチャーした作品を中心に制作していました。でもそれをやっているときでさえ「この縛りでやっていこう」という思いもなく…。今はこのテーマが一番親しみやすいから、それを選んでいたという感じですね。漠然と「人工物」という縛りとかから離れていく時期は来るだろうな、とは思っています。

Absence of Awareness/ART DRUG CENTER/2020

広瀬川が今の制作の中心だ、という話を今回の企画展に関連したラジオを開催したときにおっしゃっていたと思うのですが…

森内 そうですね。今はたまたま「広瀬川」が巡り合わせとか時期とかの関係でテーマになっています。ただ、そのテーマへの思い入れっていうのは、僕にしかなくて、僕が「広瀬川で何かやらないと、大学にいた証が残せないわ!」という感じになっていました…。証ってほどでもないけど…。

思い出の風景として共有できるみたいな話ですか。

森内 いや、そんなドラマチックな話ではないですね笑 みんなにとって思い出の風景だからどう、ということではなくて。「僕はずっと広瀬川をみてきたけど、この川について何も知らないな」という動機の方が強いんですよね。生活の近くにはあるけど、広瀬川のことを全然知らなくて、歴史とか、どんな場所に位置している川なのかも知らないし、それを知りたいという好奇心がありました。近くにあるのに、全然知らなかった場所である広瀬川に可能性を感じて、リサーチというよりも、メンバーとちょっと遊んでみようよ、という気持ちがありました。グループとしては「森内が言ってるから、ちょっと遊んでみるか」というのもあっただろうし、広瀬川で身体を動かしているうちにどんどん川のことを知っていく、という事象が発生して、それがグループ全体としても次の興味になっていったんだと思います。その興味が作品に反映されているかな。
「まだ知らないことを知りたい」という未知のものへの興味に向かっていく、身体を動かしてその場所について手探りだけど、何かをやってみるというのがキラーギロチンらしいな、と思いました。

広瀬川での活動の様子

石巻ではチームで活動している人がいないので、あまり何人かで作品を作るときに個々の体験を共有して作品を制作するに至るというのはとても楽しそうだし、良いですね。身体を動かして何かする、それを何人かで同じ時間を共有する、というのはグループで作品を作る際にはとても重要なんだろうなと森内さんの話を聞くと思いますね。

森内 でも、石巻の人たちはすでにそういうことをやってると思いますよ。平野くんと釣りに行ったりするじゃないですか。それは作品を作る、ということに向かっているわけではないかもしれないけど、石巻のアーティストたちの色とか、場の雰囲気とかそういうことにはつながるんじゃないかな。
確かに、複数人で作品を制作したり、意見を合致させるっていうのはとても難しくて。人はそれぞれ違うのに、作品のコンセプトなんて完全に合致するわけないんですよね。ART DRUG CENTERでキラギロギャラリーを運営する時は、どうやったらみんなの意見がスマートにまとまっていくかということを意識していました。情報共有や、世界観の共有をして…そこでどのように作品にうまくまとまるかを意識することが多かったです。ただ、最近はそうではないなと考えています。それは広瀬川でのフィールドワークを通して、みんなが「面白い」と思ったことを拾っていく方が健康的だなと感じたからですね。
まあ、このインタビューで僕が話したことをメンバーに見られちゃうと、それをメンバーが意識しすぎてあまり良くないかなとも思いますけどね…あくまでメンバーには自然体でいて欲しいので。

企画展「手つかずの庭」/Hello! Hirosegawa/2021/キラーギロチンは仙台で活動をしていたと思うのですが、どのようにして石巻でのART DRUG CENTERでの活動につながっていくのでしょうか。

森内 一応、2019年のReborn-Art Festivalを見に来ていて、そこでミシオくんにも会ったし、パルコさんにも会いました。そこで石巻にもこういうギャラリーがあるんだな、という認識が生まれました。ART DRUG CENTERで有馬さんに会った時に…この説明は他のART DRUG CENTERに入っている作家の方も似たようなきっかけなので、端折るんですけど有馬さんが「ここのスペース空いてるよ。君たちなんかやってるらしいね、今度ポートフォリオ持ってきてよ」という流れになって、じゃあポートフォリオ作るか〜となり…後日ポートフォリオを持ち込んで、有馬さんにそれを見てもらって…入ることになりましたね。

割とすんなりギャラリーを借りることになったんですね。

森内 あんまり疑いはなかったからかな…いや、あったかもしれないですけど…。でも仙台でギャラリーや活動できるようなスペースを借りると家賃が高いし、仙台にいて何もしないよりはいいかなと思いました。

何年にART DRUG CENTERでスペースを借り始めたのでしょうか?

森内 ずっと2019年だと思っていたんですけど、この間グループの年表を作っていて、2020年だったことに気付きました。2020年にART DRUG CENTERでスペースを借り始めましたね。

ART DRUG CENTERは他の2つのギャラリーよりスペースを共有している人が多いと思うのですが、そのように他のアーティストの方もいらっしゃるところでスペースを借りて展示をしていくということをとおして他のアーティストの方から影響をうける、ということはありましたか?

岩渕 直接、私たちの作品に他のスペースを借りているアーティストの人の影響が現れるというようなことはなかったと思いますね。

森内 そうですね。

岩渕 ギャラリーを運営していくということはどういうことか、を学ぶことはあったと思います。

森内 あとは、守さんに石巻の街中を案内してもらって飲みに行ったりとか、有馬さんに映画借りたり、とかはありましたね。
そもそもスタートラインが他のアーティストの人と僕たちでは違うので。始めた時は、僕たちの作品は展示するほどのものではなかったと思うんですよね。他のアーティストの人たちと比べると、土台がなかったと思います。僕はグループをどう長く続けていくか、ギャラリーをどう運営していくか、ということの試行錯誤の連続でした。作品の作り方や、展示の仕方を、というよりはグループについて考えることが多かったですね。一つの展示をするときに、グループでどういう手順を踏んで作品を展示するか、ということについて考えていました。これはグループの人数が増えたり、スペースを借りてできることが多くなった反動もあったと思います。方法論的なことばっかり考えていた時期でもありました。しかも、メンバーのほとんどが学生で仙台在住で、時間もある中で展示の一つや二つやっていけないようではダメだろうという思いもあり、ここでグループを長く続けられるリズムをつかみたいなと考えていましたね。
印象に残っているアドバイスとかも、何個かありますが…。有馬さんは具体的に示す、というよりは、僕たちが考える余地を残してアドバイスをくれることが多かった気がしますね。有馬さんが言っていることをどうすれば、自分たちのグループを続けていくことに反映できるのかな、と考えていました。

キラーギロチンは展示の回数も多かったと思います。
私が石巻にきて最初にみた「エッジズ・エフェクツ」でした。その時に美大の人ではないんだ、と同時に、美大出身じゃないのにこんなしっかりコンセプト固めてそれに答える作品を作っているのはすごいな、と素直に感動しました。キラーギロチンはグループでやっているからこその良さ、が感じられる展示をいつも見せてくれるなと思います。石巻の作家たちは個々で基本的に活動している人が多いので、グループで作品の展示をしている人がいるのは新鮮だなと思いますね。メンバーがいることによって意見の交換とかも行われるから作品の精度も上げられるんでしょうか。


森内 最初は、意見交換をしあってより良い方向に向かわせようと思っていました。でも「ディファイ」の展示の時に「正しい」「正しくない」ということをやっているわけではないし、そもそも違う意見をまとめようと思うことが間違いで、一番よくないのは折衷案にしてしまうのがよくないのではないかと思いました。解釈は違えど、全員が前向きになる3つ目の案を出すのが良いなと。意見が衝突した時は、個展を2回やる。という考えが1つと、それを全て流して、全員が楽しいと思うこと、やりがいがある有意義なことを作品にしようよ、と思いました。作品を作ることに対して前向きになれるような案。それが出るまで粘る、という感じです。そういう試行錯誤も、ART DRUG CENTERでしどろもどろしたおかげだと思いますね。

エッジズ・エフェクツ/2020

メンバーの全員が進学や就職で進路が分かれたかと思いますが、キラーギロチンのこれからの活動の展望など、今のところありますか

森内 ART DRUG CENTERで活動している時に考えたことなんですけど、メンバーがバラバラになった時にどういう形態になるかについては…活動は続けていくことには続けていきますね。続けていくつもりだし、ペースは落ちるかもしれないけど、間がすごく開くっていうことはないんじゃないかな。メンバー間の連絡は密にとっているし。今回の展示は広瀬川っていうモチーフが、たまたま巡り合わせで見つかったことで制作が進んだので、今後もメンバー全員が「やってみたいな」というものが見つかり次第、制作が進むと思います。でもこの質問の難しいところは、みんなが楽しいって思うことがもしかしたら、アートとかではないかもしれないところですね。でも、体感としては一年とか、半年以内に何かは起きるんじゃないかなとは思いますね。面白い物事は転がりまくってるし、それをそれぞれがみつけ次第。ノープランだけど、前向きノープランですね。
ただ、ART DRUG CENTERでしどろもどろしたおかげで活動を続けていく土台ができたなとは思います。

普通だったら、メンバーが各地に飛んでしまったら空中分解してしまうんじゃないかな、と思ってしまいますよね。

森内 そうですね。その空中分解しない土台を作れましたね。弱かった地盤が、今はバチっと固まってきているので。まあ、空中分解されたら困りますね…また僕が一からメンバーを集めないといけないですし笑

メンバーはみんな就職や進学をして、その傍で活動を続けていくのでしょうか?
それともいつか、アートの活動の方が比重が重くなってアーティストになる、ということも考えられるんでしょうか。


森内 (仕事を辞めるという事は)ないですね。僕はそれをしたくなくて。それができたらかっこいいな、と大学2、3年の時は思ってましたが、僕が大学で専攻している地盤工学が最近やっと好きになって、今度はそれを社会に生かせるようになるわけで。その下積みってアート活動をやっている時間より長いんですよね。やっと大学院でやるべき学問が決まって選んだ道なので、その道を捨てることはないし、それを捨ててしまったらアート活動も続けられなくなると思いますね。

岩渕 私は実際にアートを生活の軸に置いている人がどういう感じか分からないのですが、自分はアートと日常生活は別物という認識なので、そこが一緒になることはないですね。アートを生活の軸に置く覚悟もないですし…。

アーティスト一本で生活していくと、やはりサラリーマンと同様の暮らしをすぐに実現するのは難しいかもしれませんね。毎月決まった額を稼げる、という職業ではありませんし。ただそういう逼迫(ひっぱく)した状態が続くほど研ぎ澄まされていく、という人もいるとは思います。

森内 僕たちはお酒飲んで、うまい飯を食べている時が一番研ぎ澄まされているので。研ぎ澄まし方で言うと。

明るい気持ちで制作しているんですね

森内 僕たちは明るくて真面目な人です笑 学校と先生が必要です。

岩渕 いい子です。

そういう真面目さって、大人になっていくたびになくなっていくじゃないですか。キラーギロチンのメンバーに会って、特に私が交流があったのは森内さんと岩渕さんですが、こんな真面目で明るい人たちがいるんだ…と思いましたね笑

森内 僕たちがやっている悪いことなんて「単位落としそうだヤベー」くらいなんですよ。
まあ、安定志向なんだろうなとは思いますね。

今まで、アーティストの人たちに触れていて、あまり出会ったことのないあり方だな、と思いますね。そんな二人はいつから美術に興味をもち始めたのでしょうか?

岩渕 私は高校で美術部に入って、そこから興味を持ち始めました。大学でも美術を続けたいな、と思って、大学になってからも部活に入って絵を描いていました。

森内 僕は、高校二年生の時に授業で初めて絵具を触って…そこからですね。それで大学でも美術部に入ろうと思っていました。
岩渕の高校の時の美術部の顧問の鈴木先生という方がいるんですけど、その人は大学の部活の展覧会とかにきてくださっていて、僕も知り合いなんですが…その人と深く知り合うようになって、絵を見せに行って…褒められて。

褒められ教育ですね

森内 鈴木先生に絵を見せて褒められて…「よっしゃー」って思っていました。

前向きな気持ちで絵を描き続けるモチベーションはその先生からきているのかもしれないですね。

森内 どうだろ…岩渕はそうかもしれないですね。

岩渕 絵を描くベースになったのは、高校の時の活動があったからかなとは思いますね…。どうなんだろ、みんな絵を描いて負の感情になったりするんですかね…?

絵描くのやめたら、とか厳しいことをいう先生もたまにいますね笑

岩渕 …厳しいな…。

森内 僕たちはそこまでやってないからかもしれないですね。鈴木先生に見せるのは楽しみでした。楽しいから描くっていうよりは、描いた後に先生に見てもらうのが楽しみだった。先生のボキャブラリーは「すごい」しかないんですけど、興奮度は違うから笑
文字にするとバチっと言ってきますけどね。

岩渕 やったことに対して気づいてくれますよね。

森内 そう。意図とかを汲む力が違うし、学生の絵画を見ている機会が多いから、ということもあると思うんですけど。僕は先生にあんまり技術的なことを教わったわけではないですね。あんまり教わりたくないっていうのはありましたが。

石巻の展示なども鈴木先生は見にきてくれたりしましたか。

森内 ありましたね。ぜひ見てもらいたいです、って招待して…。でもその時先生の反応が微妙で「もっと頑張れるな」と思いましたね笑 そういう師匠がいますね。

いい先生ですね。
キラーギロチンの制作の良いモチベーションになっているかもしれないですね。


森内 そうですね〜。明るく前向きに活動していければ、と思います。


(2021年8月6日 収録) text:山田はるひ

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キラーギロチン


東北大学内で結成。2017年、森内・岩渕で活動を開始。2019年、石津・ナカヤが加入。2020年に岩間が加入し現在の体制となる。宮城県仙台市を拠点に活動中。2020年3月よりART DRUG CENTER(石巻)内のキラギロギャラリーを運営。月一回ペースで個展を行う。人間活動と自然環境の関係性に着目し、誰からも見られていない何かを眼前に差し出す作品を制作する。

メンバー
森内一生
岩渕わか菜
石津光
ナカヤケイスケ
岩間智紀

キラーギロチンwebサイト

キラーギロチンtwitter