はじめに
宮城県石巻市の旧市街地周辺には現在、3つのギャラリーがあります。震災後できたこのギャラリーには様々な年代の作家が集まり、各々の制作を約4年間続けてきました。そして、2021年8月14日から9月26日までの毎週末、若手作家を中心に企画した展示「手つかずの庭」を開催したいと思います。
今回のプロジェクトについて、「手つかずの庭」企画者の鹿野颯斗(石巻のキワマリ荘・代表 )が、皆さまに参加ギャラリーの紹介や、私たちが考えていることなどを交えながら、お話をさせていただきます。
ご支援・ご協力の形式について
All in形式で皆様のご協力を得て、この展示を開催したいと考えております。達成額に相当しない場合でも、いただいたご支援・ご協力を有効に活用し、企画展を開催いたします。
今、この街で私たちが企画展をする意味とは何か
石巻には現在、いくつかのギャラリーがあります。その中でも、今回の企画展に参加する、「石巻のキワマリ荘」、「ART DRUG CENTER」、「THE ROOMERS' GARDEN」の3つのギャラリーは、石巻駅から徒歩数分の場所に位置しています。
この3つのギャラリーは、石巻市でも「旧市街地」と呼ばれるエリアに存在し、近隣には江戸時代から続く陶器店や、代々続いている商店や喫茶店、居酒屋、震災以降に設立された団体の事務所やライブハウス、貸本屋などがあります。
昔は商店街として栄えていましたが、震災以前より街の人口減少、少子高齢化などが進み、だんだんと街の活気が失われていきました。
2011年の東日本大震災により、石巻は海沿いを中心に甚大な被害を受けました。震災をきっかけに、ボランティアや地域活性化などの活動はそれ以前より活発に行われ、石巻でも一時は街中でのイベントや、新しい取り組み、新事業やプロジェクトの立ち上げなどが活発に行われていました。しかし、震災から年数が経過したこと、また、新型感染症の流行などにより、ここ2,3年、また街はひっそりとし始めています。
私たちの企画展は、賑やかしのためのイベントではありません。また、何か功績を残したい、などという目的でもありません。
震災後、この街では先ほど述べたように様々な活動が行われてきました。そして各々の街への関わりや、地元の人との交流、この街の風景、ここであった出来事との交わりの中で、たくさんの人たちが街へ訪れ、街から去り 、またはずっとここに居続けることを選んだりしながら、「街との関係性」は育まれてきました。そのような動きの中で複雑化し、膠着した街のイメージも同時に生まれてきました。
私たちはこの企画展を通して、この街の複雑に絡まった線を、一つずつ解いていきたい、と考えています。
この企画展を開催するにあたり「この街で何ができるだろう、この街のために何ができるだろう」と問われ続けてきた場所で、「この街のためになにかする」ということや、「震災の当事者、非当事者」ということに固執せず、各々のアーティストが制作をするということが一番重要なテーマでもあります。
参加作家たちは、自らの制作に向かっていくためにも、先に述べたような複雑に絡まり合った線を解き、この街の膠着したイメージから抜け出す必要があるでしょう。
複雑に絡まり合った線を解き、その先へ向かう
企画展に参加するギャラリーのメンバーのほとんどは、アート界では「若手」と呼ばれる年代です。(今回の参加作家の最年少は20歳。また企画展参加作家の約6割ほどが20代。)
自分の制作の方向性や、作品にしたいことのメッセージ性、ひいては人生においても、まだまだ発展途上にいる段階の作家たちが過半数を占めています。
そのような中で、私たちが「キュレーションをする=特定の視点(テーマ)を持って収集、選別、編集し、新しい価値を持たせる」ということは、この街で生まれた「線=意味」を紐解いていく必要性からこの企画展の趣旨に反するのではないか、と感じました。あえて「キュレーションをしない」ということで、今までこの街で生まれた「沢山の線=沢山の意味」を紐解き、これまでとは違った街との出会いが訪れることを期待しています。
企画展のテーマやキュレーターの創り出したい世界観などによって排除されてしまうアーティストができないよう、「誰も排除しない」ために今回の企画展ではキュレーションをしない、という選択をしました。「キュレーションをしない」という事は、長期的に見れば多様な生態系が生まれることになるのではないかと私は考えています。また、「キュレーションを行わない」ということは、その場を調整するという行為に近く、今回の企画展で目指したい展示空間、企画展全体の雰囲気である「雑多な空間を調整する」ということにもつながります。
上記のような理由から私たちは、若手の作家ができるだけ制限なく各人の制作ができるようキュレーションなしの企画展示を開催いたします。
参加ギャラリーおよび、作家の紹介
本企画に参加するギャラリーの概要を、展示空間を合わせて簡単に紹介させていただきます。
「石巻のキワマリ荘」
設立年:2017年
代表: 鹿野颯斗
現在のメンバー:鹿野颯斗、富松篤、ちばふみ枝、SoftRib、ミシオ
「石巻のキワマリ荘」は「Reborn-Art festival 2017」をきっかけに、アーティストの有馬かおるが設立したアートスペースであり、4つのギャラリー運営を一つの民家で行なっています。現在は、GALVANIZEgallery、おやすみ帝国、mado-beyaなどのスペースが運営され、地域とアートの関係性に着目しながら継続、成長、発展する場所として、石巻在住の作家たちが集まり様々な展示が行われています。
「ART DRUG CENTER」
設立年:2019年
代表:有馬かおる、守章
現在のメンバー:有馬かおる、守章、大槌秀樹、後藤拓朗、金澤弘太、キラーギロチン、かんのま子
ART DRUG CENTERとは1996~2006年に有馬かおるが、キワマリ荘(犬山)内で運営していたスペース(レンタル、企画)です。ART DRUG CENTERは「アートは人の心を治療する薬である。」という意味で名付けられました。2007年に水戸に引っ越すことを切っ掛けに幕を閉じましたが、10年の間に141回の展覧会を開催しました。Reborn-Art Festival2019より石巻にて復活し、現在は守章と有馬かおるによって運営されています。
「THE ROOMERS' GARDEN」
設立年:2021年
代表:平野将麻
現在のメンバー:平野将麻
THE ROOMERS' GARDENは2021年5月に設立された3つのギャラリーの中で最も新しいギャラリーであり、若干20歳の平野将麻が代表をしています。5月3日には最初の企画展が東北芸術工科大学の学生を中心として開催されたばかりです。現在は自身の制作と、アートスペースの運営の両方を行っています。
ギャラリーはroom A とroom B、通路スペースの3つのスペースからなり、変わりゆく街、変わりゆく日常の中で、地域で活動するアートスペースとしての在り方を探究し、日常をひとつのテーマとして元ある場所性を活かした表現活動の提案をしていく空間です。スペース名は、最もプライベートに近いうえで個の表現が公に開かれている庭という空間の場所性と、日常をテーマとして部屋を借り使用するアートスペースの場所性に共通性を感じたことに由来します。
「手つかずの庭」はこの3つのギャラリーで展示を行います。
企画展「手つかずの庭」とは
では、企画展「手つかずの庭」とは一体何だろう?前述でも述べたようなテーマを踏まえながら、もう一度コンセプトを交えて皆さんに詳しくお伝えしていきたいと思います。
「手つかずの庭」
散り散りになったモノたちが別々のリズムを刻んでいる雑然とした空間。そんな手つかずの庭のような状態をいかにして肯定できるだろうか。震災について考えさせられ、街のために何ができるかと問われ続けてきたこの地で一番重要なことは、そういったことに囚われずに、当事者か非当事者かも関係なく活動できる空間を作ることではないのか。そのためには、この街で生まれたいくつもの線(意味)を紐解いていく作業をとおして、雑然としたまとまりのない庭(空間)を作る必要があるのかもしれない。
2021.06 鹿野颯斗
石巻は震災以降、「街中で面白いことをしよう!」という取り組みが積極的に行われてきた地域の一つです。この街で震災から10年様々なイベントや活動などを通じて、たくさんの人間関係が生まれ、お互いがお互いの人生に密接に関わり合いながら、時には離れながら、思いが交錯し、様々な線が生まれてきました。
その線は分断や境界や枠組みを形成しながら、また新しい線を生んでいます。線が生まれるということは、この街への解釈(=意味)が増えるということです。そのように増大を続けてきた線は、複雑に絡み合い、街に一種の「このようにすべきだ」「こうでなくてはならない」といったような、膠着したイメージを与えているのではないだろうか、と私たちは考えました。
この街で制作を続けて数年ですが、街の膠着的なイメージによって新たに生み出された分断や境界線の気配を常に感じてきました。
今、この街に必要なのは、様々な関係性が織りなす、複雑な線を一つ一つ解いていく作業だと私たちは考えており、今回の企画展を通してそのような作業を実際に行います。その作業、というのは各々の制作のことですが、参加作家たちが自分の制作を、街や既に生まれている線(=意味)に縛られすぎずに行っていく、ということによって、その複雑化した線を解いていく一助になるのではないでしょうか。
私は街で制作を続けているひとりとして、ひとりの若者として、その分断や境界線に意味があるのか。もっと曖昧な、揺れる線として、またはぼんやりした輪郭として、別々のリズムで同じ時間軸の中に存在することはできないのか?どうすれば、もっと自由にこの街で制作を続けていくことができるのか。という疑問を持っています。
私たちは複雑化した線の一部になるのではなく、その線を紐解く作業を企画展全体を通して行い、分断や境界の気配を持ったこの街の膠着したイメージをほぐしていく必要がある、ということをこの街、人々、鑑賞者へ提示していきます。
企画展期間中、開催予定のイベント
企画展「手つかずの庭」の開催に連動して、企画展期間中には、いくつかの関連イベントの開催を思案中です。参加アーティスト以外にも、3つのギャラリーで展示経験のある作家、ギャラリーにゆかりのある地域内外の方々の協力を得て参加ギャラリー近隣地域での開催を予定しております。
下記は現時点(6月時点)で開催予定のイベントです。
※企画展及び、関連イベントは新型感染症対策を万全に行った上で、開催いたします。
◆企画展「手つかずの庭」ナイトツアーイベント
→夜に企画展を巡るツアーを開催することによって、昼とは作品の見え方も、歩く街の見え方も異なって感じるはず。作品を紹介してくれる案内人がつき、企画展の作品を紹介します。
◆復興バーとの連動企画: THE ROOMERS' GARDEN
復興バーとは?
石巻の仲間たち数人が、震災で天井まで海水に浸かってしまった建物をDIYし、2011年7月にオープンしたバーです。店内は、壁一面が賑やかなイラストや、マスターの似顔絵、寄せ書き、ステッカーなどで埋め尽くされています。
イベント「YOAKE」とは?
先日(6/12)、復興バーとの初の合同企画イベント「YOAKE」を開催しました。
THE ROOMERSʼ GARDEN のコンセプトには場所性の意識というものがありますが、 同じ建物内にある復興バーとTHE ROOMERSʼ GARDEN のストーリーが交わり、新たなカルチャーをここ石巻で生み出すことを目的とし、イベントを企画しました。
イベントでは THE ROOMERSʼ GARDEN 主宰の平野将麻をはじめ、開催中の企画展に参加している作家がバーに立ったり、イベント開催中にギャラリーを夜間臨時オープン、石巻を中心とした作家の作品をバー店内に展示するなどの試みを行いました。
新たなカルチャーイベントとして今後も複数回に渡る不定期開催を見据えています。
◆アーティストによるパフォーマンスイベント
企画展期間も、作品を見てもらう静的な体験だけでなく、イベント等の動的な体験を通して鑑賞することで、作品の見えかたが変化したり、普段ギャラリーに足を運ばない人にも作品を見てもらうきっかけになるのではないか、と期待しています。
◆ゲストを招いたトークイベント
ゲストを招き展覧会に関連したトークイベントを開催予定です。展覧会や街についての新たな視点が得られることを期待しています。
協力のお願い
ここまで皆さまには、「企画展を開催したい!」という思いをお伝えしてきましたが、この企画展を開催するためには、皆さまのご支援・ご協力が必要です。
企画展に参加する若手のアーティスト・作家は制作活動を、日々の生活の主たる軸にしています。「もっと自分たちの作品を見て欲しい」と思いながらも、今の私たちの力では、自分の作品の制作以外に割く費用の余裕がなく、ポスターや展覧会ポストカードなどの宣伝材料を制作する費用や、この企画を運営するにあたって、事務局を設置し、運営するための人件費、企画展の期間中に開催する予定のイベント(ナイトツアーやギャラリー近隣のバーとの連動企画など)費用を確保することができません。
そこで、皆さまからご協力・ご支援を多くいただくことできましたら、資金面でも精神面でも余裕を持って企画展の準備を進めていくことができます。また、この企画展が成功することができましたら、私たち若手作家がこれから、この街でも、いつかこの街を離れたとしても、制作を続けていく一助になるのではないか、と期待を抱いております。
今回の企画展「手つかずの庭」は、2021年8月14日から9月26日までの期間の毎週土日に開催する予定です。そのためにかかる費用は、合計で約70万円ほどを予定しており、資金の使用用途としては、企画展のポスターや展覧会ポストカードなどの宣伝費用約10万円、各会場の設備費約10万円、企画展中に開催するイベント開催・運営費用約10万円、事務局運営費用(人件費等)約10万円、ご支援をくださった皆さまへのリターン費用に約10万円に使用する予定です。残りの20万円は、本企画事務局の予備経費として諸経費に使用させていただきたいと考えております。
皆さまからたくさんの、ご支援・ご協力をいただくことができれば、企画内のイベントコンテンツや、宣伝のためのポスターや展覧会ポストカードの増刷、事務局運営メンバーへの労働に見合った報酬の提供、など企画展の強度を高めていくことができます。
リターンについて
今回の企画展を開催するにあたって、ご支援・ご協力をしてくださった皆様に、お礼の品(リターン)として、参加作家、参加ギャラリーの作品・グッズなどをお届けしたいと思います。リターンの発送・お届け期間は企画展終了から約3ヶ月から半年ほどを予定しています。(お選びいただいたリターン品によって発送時期が異なる可能性がございます。)
「お礼はいらないよ〜」という方は、「リターンなしのコース(応援コース)」でのご支援をお願いいたします。リターンなしのコースをお選びいただいた際にも、お礼のお手紙かメール、5万円以上ご支援いただいた方には今回の企画展のアーカイブ集(冊子形式を予定)を送らせていただきたいと考えております。
リターンの中には、ショップなどでは販売していない作品やグッズなども多数ございますので、もし興味がそそられるものがありましたら、作品を購入する感覚でご支援いただければと思います。リターン品には数に限りがあるものがありますので、「ぜひ欲しい!」というリターン品がある方はご注意ください。
おわりに
クラウドファンディング開始から企画展期間終了までは随時、こちらのCAMPFIREのブログ機能を使用して皆様にご報告して参ります。
また特設サイトでは参加アーティストの詳細や、企画展のアーカイブなどを掲載していきますので、ぜひチェックしてみてください!
長くなってしまいましたが、自分を含め、石巻で活動を続けている若手作家がこの企画の運営や展示を通して、自分の置かれている場所や状況などに縛られすぎず、自身の制作を続けていくことができることを心から望んでいます。
そして、この街でこのような企画を開催することで、雑然とした庭のようなまとまりのない状態を肯定し、これからその庭に新しく分け入ってくる作家たちにも、それぞれの制作により向き合えるような土壌を、私たち自身の手で作っていきたいと思います。
どうぞ、ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
2021年6月
企画展「手つかずの庭」 運営事務局代表・鹿野颯斗
写真撮影=鹿野颯斗
写真提供=ISHINOMAKI 2.0
※リターン品に含まれている記録集は撮影、編集、製本を自分たちで行った記録集をお届けします。
※リターン品に含まれる各ZINE作品は出版社を通さずに作家個人が撮影、編集をした物をお届けします。
最新の活動報告
もっと見る第5回参加作家インタビュー|アーティストグループ・キラーギロチン「未知のものへの興味」
2021/09/17 17:30東北大学の学生5人で構成されているアーティストグループ「キラーギロチン」個々で活動を行っているアーティストが多い中、2017年に森内・岩渕の2名で結成されたキラーギロチンはその後メンバーを5人に増やし、グループでの活動を一貫として続けてきた。仙台で2017年に結成され、石巻ではART DRUG CENTERで2020年よりその活動を続けている。「都市」や「人工物」にフィーチャーした作品を発表してきた。絵画や映像、パフォーマンスなどをメンバー間で情報や世界観を共有しながら制作してきたキラーギロチンは、今後どのような展開を見せていくのだろうか。そして、現在までの活動を通して、グループとして作品を制作し発表することについて、メンバーの代表である森内一生と、初期メンバーとして現在まで活動を続けてきた岩渕わか菜にインタビューした。--------------------------------キラーギロチンというグループ名を最初に聞いた時は結構衝撃的でした。ぜひその由来をお聞かせください。森内 zineが効いてきたね〜。今、キラーギロチンのzineを作っていて、そのzineに名前の経緯を書いたんですよね…。だからあまり話しちゃうと…笑簡単にいうと、僕が「ギロチン」っていうワードを出して、メンバーの岩渕が「キラー」というワードを出してきて、それを合体して「キラーギロチン」になった、というのが簡単な経緯ですね。ボツになった案とかもあって…。ボツになった案もあるんですね。森内 それは、zineの方で詳しくチェックしてみてください笑岩渕 いや、見せるほどでもないんですけど…ね。森内 見せるほどでもないか…。「蹂躙ボーイズ」と「ふわふわマカロンズ」と「ポメラニアン」と…「キラーギロチン」の4つの案がありました。「ポメラニアン」にならなくてよかったですね。岩渕 そうですね。でも、可愛いですけどね。最初は可愛い名前にしたかったんですよね。キラーギロチンの年表が収録されたZINE/現在行っている企画展で購入可能「キラーギロチン」は森内さんと岩渕さんの2人で結成されたと聞いたのですが、それはどういう理由で結成に至ったのでしょうか?森内 僕の大学でのサークル活動がひと段落ついた時期で、次何か始めようかなと思っていた時にキラーギロチンが結成されました。複数人で何か活動をしたいという気持ちがベースにあって、メンバーを探していたんですよね。その時はまだ、最終的にどのような活動をするかは考えていなくて…。新しいサークルに近いような、絵をかくコミュニティを作るとか、合作するとか…そういうことでも良いいなと思っていました。とりあえず複数人で何かしたいと思っていました。それで、当時暇そうに見えた、岩渕さんを誘ったんですよね。二人の関わりは当初、そんなに深いものではなかったのでしょうか。岩渕 そうですね。ただもともと、森内さんと私は大学の美術部に入っていました。特別交流があったわけではないかな…。私は美術部以外の別の部活にも入っていたんですよね。私は高校で絵を描いていて、絵を描くこと自体は好きだったんですけど、他の部活とかバイトでまとまって絵を描く時間をとることができなくなっていました。でも、絵は描きたいなと思っていて…その「絵を描きたい」という欲求だけが高まっていました。ある日、私が「段ボールに絵を描きたい」というツイートをしたら、それに森内さんが反応して、二人でそれをやってみよう、っていうのが「キラーギロチン」の活動の始まりです。森内 その時も別に同じ段ボールとかではなくて、それぞれで描いていましたね。岩渕 構内で適当に段ボール拾ってきて…スパイスの決め方/How to trip/New Layla Art Gallery(仙台)/2018そういう風にTwitter上で意気投合したっていう感じなんですね。今はキラーギロチン自体は何人で活動していますか?森内 今は5人で活動していますね。現メンバーになったのは結構最近ですか?森内 そうですね。結構最近かな。2人でやっていた時期の方が長いですか?森内 いや、二人でやっていたのは1年半くらいで、そこからメンバーが加入してからの方が長いですね。複数人で活動するというのは客観的に見ると大変なんじゃないかな、と思うのですが、5人でやる良さはどういうところにあると思いますか?森内 僕は2人でやっているときに、「(活動を)長く続けられるな。」と感じていました。それと同時に、二人で活動をするのは(出来ることに)限界があるなとも考えていました。絵以外にも何かやりたいなと思ってたので…メンバーが増えたことで絵以外の作品を作りやすくなりましたし、作品にならないとしても選択肢が増えました。メンバーが何人かいることで良かったことはそれですね。5人の中で役割は決まっているんでしょうか?森内 決まっていますね。結構ガチガチに決まっていて、僕が会議資料を作る係なんですけど、僕が「会議やります」って言わないと永遠に開かれない会議があるので…。岩渕が馬車馬のように働く係ですね。岩渕 肉体派です。森内 石津がムードメーカーです。岩間が話を聞かない係で、中谷が猫ちゃん大好き係ですね。みんな違ってみんないい、っていう感じですね。楽しそうですね。森内 オフィシャルにいうと、僕と岩渕が絵を描くことが多くて、石津がパフォーマンス寄のことをすることが多くて、中谷と岩間がその映像を撮ったり、写真を撮ったりしますね。中谷はキュレーションをしてくれていて、「キラーギロチン」っていう名称がつくもののキュレーションをしてくれていますね。役割分担大事ですよね。森内 僕は本当はあんまり役割分担したくなくて…。好きなことをしてくれるのが一番いいと思うから…。でもとりあえずこれが役割分担ですね。メンバーで様々な作品を作っていると思うのですが、作品のテーマは「キラーギロチン」として何か一貫したものがあるのでしょうか。それとも、その都度テーマは決めているんでしょうか。森内 ちょうど今がそれの転換期かなと思っているんですけど、今はやりたいことをやっている、という表現が近いですね。今までの作品は「都市」などをテーマにしたものが多いように思いますが、どうでしょうか。森内 そうですね。今までは都市とかにフィーチャーした作品を中心に制作していました。でもそれをやっているときでさえ「この縛りでやっていこう」という思いもなく…。今はこのテーマが一番親しみやすいから、それを選んでいたという感じですね。漠然と「人工物」という縛りとかから離れていく時期は来るだろうな、とは思っています。Absence of Awareness/ART DRUG CENTER/2020広瀬川が今の制作の中心だ、という話を今回の企画展に関連したラジオを開催したときにおっしゃっていたと思うのですが…森内 そうですね。今はたまたま「広瀬川」が巡り合わせとか時期とかの関係でテーマになっています。ただ、そのテーマへの思い入れっていうのは、僕にしかなくて、僕が「広瀬川で何かやらないと、大学にいた証が残せないわ!」という感じになっていました…。証ってほどでもないけど…。思い出の風景として共有できるみたいな話ですか。森内 いや、そんなドラマチックな話ではないですね笑 みんなにとって思い出の風景だからどう、ということではなくて。「僕はずっと広瀬川をみてきたけど、この川について何も知らないな」という動機の方が強いんですよね。生活の近くにはあるけど、広瀬川のことを全然知らなくて、歴史とか、どんな場所に位置している川なのかも知らないし、それを知りたいという好奇心がありました。近くにあるのに、全然知らなかった場所である広瀬川に可能性を感じて、リサーチというよりも、メンバーとちょっと遊んでみようよ、という気持ちがありました。グループとしては「森内が言ってるから、ちょっと遊んでみるか」というのもあっただろうし、広瀬川で身体を動かしているうちにどんどん川のことを知っていく、という事象が発生して、それがグループ全体としても次の興味になっていったんだと思います。その興味が作品に反映されているかな。「まだ知らないことを知りたい」という未知のものへの興味に向かっていく、身体を動かしてその場所について手探りだけど、何かをやってみるというのがキラーギロチンらしいな、と思いました。広瀬川での活動の様子石巻ではチームで活動している人がいないので、あまり何人かで作品を作るときに個々の体験を共有して作品を制作するに至るというのはとても楽しそうだし、良いですね。身体を動かして何かする、それを何人かで同じ時間を共有する、というのはグループで作品を作る際にはとても重要なんだろうなと森内さんの話を聞くと思いますね。森内 でも、石巻の人たちはすでにそういうことをやってると思いますよ。平野くんと釣りに行ったりするじゃないですか。それは作品を作る、ということに向かっているわけではないかもしれないけど、石巻のアーティストたちの色とか、場の雰囲気とかそういうことにはつながるんじゃないかな。確かに、複数人で作品を制作したり、意見を合致させるっていうのはとても難しくて。人はそれぞれ違うのに、作品のコンセプトなんて完全に合致するわけないんですよね。ART DRUG CENTERでキラギロギャラリーを運営する時は、どうやったらみんなの意見がスマートにまとまっていくかということを意識していました。情報共有や、世界観の共有をして…そこでどのように作品にうまくまとまるかを意識することが多かったです。ただ、最近はそうではないなと考えています。それは広瀬川でのフィールドワークを通して、みんなが「面白い」と思ったことを拾っていく方が健康的だなと感じたからですね。まあ、このインタビューで僕が話したことをメンバーに見られちゃうと、それをメンバーが意識しすぎてあまり良くないかなとも思いますけどね…あくまでメンバーには自然体でいて欲しいので。企画展「手つかずの庭」/Hello! Hirosegawa/2021/キラーギロチンは仙台で活動をしていたと思うのですが、どのようにして石巻でのART DRUG CENTERでの活動につながっていくのでしょうか。森内 一応、2019年のReborn-Art Festivalを見に来ていて、そこでミシオくんにも会ったし、パルコさんにも会いました。そこで石巻にもこういうギャラリーがあるんだな、という認識が生まれました。ART DRUG CENTERで有馬さんに会った時に…この説明は他のART DRUG CENTERに入っている作家の方も似たようなきっかけなので、端折るんですけど有馬さんが「ここのスペース空いてるよ。君たちなんかやってるらしいね、今度ポートフォリオ持ってきてよ」という流れになって、じゃあポートフォリオ作るか〜となり…後日ポートフォリオを持ち込んで、有馬さんにそれを見てもらって…入ることになりましたね。割とすんなりギャラリーを借りることになったんですね。森内 あんまり疑いはなかったからかな…いや、あったかもしれないですけど…。でも仙台でギャラリーや活動できるようなスペースを借りると家賃が高いし、仙台にいて何もしないよりはいいかなと思いました。何年にART DRUG CENTERでスペースを借り始めたのでしょうか?森内 ずっと2019年だと思っていたんですけど、この間グループの年表を作っていて、2020年だったことに気付きました。2020年にART DRUG CENTERでスペースを借り始めましたね。ART DRUG CENTERは他の2つのギャラリーよりスペースを共有している人が多いと思うのですが、そのように他のアーティストの方もいらっしゃるところでスペースを借りて展示をしていくということをとおして他のアーティストの方から影響をうける、ということはありましたか?岩渕 直接、私たちの作品に他のスペースを借りているアーティストの人の影響が現れるというようなことはなかったと思いますね。森内 そうですね。岩渕 ギャラリーを運営していくということはどういうことか、を学ぶことはあったと思います。森内 あとは、守さんに石巻の街中を案内してもらって飲みに行ったりとか、有馬さんに映画借りたり、とかはありましたね。そもそもスタートラインが他のアーティストの人と僕たちでは違うので。始めた時は、僕たちの作品は展示するほどのものではなかったと思うんですよね。他のアーティストの人たちと比べると、土台がなかったと思います。僕はグループをどう長く続けていくか、ギャラリーをどう運営していくか、ということの試行錯誤の連続でした。作品の作り方や、展示の仕方を、というよりはグループについて考えることが多かったですね。一つの展示をするときに、グループでどういう手順を踏んで作品を展示するか、ということについて考えていました。これはグループの人数が増えたり、スペースを借りてできることが多くなった反動もあったと思います。方法論的なことばっかり考えていた時期でもありました。しかも、メンバーのほとんどが学生で仙台在住で、時間もある中で展示の一つや二つやっていけないようではダメだろうという思いもあり、ここでグループを長く続けられるリズムをつかみたいなと考えていましたね。印象に残っているアドバイスとかも、何個かありますが…。有馬さんは具体的に示す、というよりは、僕たちが考える余地を残してアドバイスをくれることが多かった気がしますね。有馬さんが言っていることをどうすれば、自分たちのグループを続けていくことに反映できるのかな、と考えていました。キラーギロチンは展示の回数も多かったと思います。私が石巻にきて最初にみた「エッジズ・エフェクツ」でした。その時に美大の人ではないんだ、と同時に、美大出身じゃないのにこんなしっかりコンセプト固めてそれに答える作品を作っているのはすごいな、と素直に感動しました。キラーギロチンはグループでやっているからこその良さ、が感じられる展示をいつも見せてくれるなと思います。石巻の作家たちは個々で基本的に活動している人が多いので、グループで作品の展示をしている人がいるのは新鮮だなと思いますね。メンバーがいることによって意見の交換とかも行われるから作品の精度も上げられるんでしょうか。森内 最初は、意見交換をしあってより良い方向に向かわせようと思っていました。でも「ディファイ」の展示の時に「正しい」「正しくない」ということをやっているわけではないし、そもそも違う意見をまとめようと思うことが間違いで、一番よくないのは折衷案にしてしまうのがよくないのではないかと思いました。解釈は違えど、全員が前向きになる3つ目の案を出すのが良いなと。意見が衝突した時は、個展を2回やる。という考えが1つと、それを全て流して、全員が楽しいと思うこと、やりがいがある有意義なことを作品にしようよ、と思いました。作品を作ることに対して前向きになれるような案。それが出るまで粘る、という感じです。そういう試行錯誤も、ART DRUG CENTERでしどろもどろしたおかげだと思いますね。エッジズ・エフェクツ/2020メンバーの全員が進学や就職で進路が分かれたかと思いますが、キラーギロチンのこれからの活動の展望など、今のところありますか森内 ART DRUG CENTERで活動している時に考えたことなんですけど、メンバーがバラバラになった時にどういう形態になるかについては…活動は続けていくことには続けていきますね。続けていくつもりだし、ペースは落ちるかもしれないけど、間がすごく開くっていうことはないんじゃないかな。メンバー間の連絡は密にとっているし。今回の展示は広瀬川っていうモチーフが、たまたま巡り合わせで見つかったことで制作が進んだので、今後もメンバー全員が「やってみたいな」というものが見つかり次第、制作が進むと思います。でもこの質問の難しいところは、みんなが楽しいって思うことがもしかしたら、アートとかではないかもしれないところですね。でも、体感としては一年とか、半年以内に何かは起きるんじゃないかなとは思いますね。面白い物事は転がりまくってるし、それをそれぞれがみつけ次第。ノープランだけど、前向きノープランですね。ただ、ART DRUG CENTERでしどろもどろしたおかげで活動を続けていく土台ができたなとは思います。普通だったら、メンバーが各地に飛んでしまったら空中分解してしまうんじゃないかな、と思ってしまいますよね。森内 そうですね。その空中分解しない土台を作れましたね。弱かった地盤が、今はバチっと固まってきているので。まあ、空中分解されたら困りますね…また僕が一からメンバーを集めないといけないですし笑メンバーはみんな就職や進学をして、その傍で活動を続けていくのでしょうか?それともいつか、アートの活動の方が比重が重くなってアーティストになる、ということも考えられるんでしょうか。森内 (仕事を辞めるという事は)ないですね。僕はそれをしたくなくて。それができたらかっこいいな、と大学2、3年の時は思ってましたが、僕が大学で専攻している地盤工学が最近やっと好きになって、今度はそれを社会に生かせるようになるわけで。その下積みってアート活動をやっている時間より長いんですよね。やっと大学院でやるべき学問が決まって選んだ道なので、その道を捨てることはないし、それを捨ててしまったらアート活動も続けられなくなると思いますね。岩渕 私は実際にアートを生活の軸に置いている人がどういう感じか分からないのですが、自分はアートと日常生活は別物という認識なので、そこが一緒になることはないですね。アートを生活の軸に置く覚悟もないですし…。アーティスト一本で生活していくと、やはりサラリーマンと同様の暮らしをすぐに実現するのは難しいかもしれませんね。毎月決まった額を稼げる、という職業ではありませんし。ただそういう逼迫(ひっぱく)した状態が続くほど研ぎ澄まされていく、という人もいるとは思います。森内 僕たちはお酒飲んで、うまい飯を食べている時が一番研ぎ澄まされているので。研ぎ澄まし方で言うと。明るい気持ちで制作しているんですね森内 僕たちは明るくて真面目な人です笑 学校と先生が必要です。岩渕 いい子です。そういう真面目さって、大人になっていくたびになくなっていくじゃないですか。キラーギロチンのメンバーに会って、特に私が交流があったのは森内さんと岩渕さんですが、こんな真面目で明るい人たちがいるんだ…と思いましたね笑森内 僕たちがやっている悪いことなんて「単位落としそうだヤベー」くらいなんですよ。まあ、安定志向なんだろうなとは思いますね。今まで、アーティストの人たちに触れていて、あまり出会ったことのないあり方だな、と思いますね。そんな二人はいつから美術に興味をもち始めたのでしょうか?岩渕 私は高校で美術部に入って、そこから興味を持ち始めました。大学でも美術を続けたいな、と思って、大学になってからも部活に入って絵を描いていました。森内 僕は、高校二年生の時に授業で初めて絵具を触って…そこからですね。それで大学でも美術部に入ろうと思っていました。岩渕の高校の時の美術部の顧問の鈴木先生という方がいるんですけど、その人は大学の部活の展覧会とかにきてくださっていて、僕も知り合いなんですが…その人と深く知り合うようになって、絵を見せに行って…褒められて。褒められ教育ですね森内 鈴木先生に絵を見せて褒められて…「よっしゃー」って思っていました。前向きな気持ちで絵を描き続けるモチベーションはその先生からきているのかもしれないですね。森内 どうだろ…岩渕はそうかもしれないですね。岩渕 絵を描くベースになったのは、高校の時の活動があったからかなとは思いますね…。どうなんだろ、みんな絵を描いて負の感情になったりするんですかね…?絵描くのやめたら、とか厳しいことをいう先生もたまにいますね笑岩渕 …厳しいな…。森内 僕たちはそこまでやってないからかもしれないですね。鈴木先生に見せるのは楽しみでした。楽しいから描くっていうよりは、描いた後に先生に見てもらうのが楽しみだった。先生のボキャブラリーは「すごい」しかないんですけど、興奮度は違うから笑文字にするとバチっと言ってきますけどね。岩渕 やったことに対して気づいてくれますよね。森内 そう。意図とかを汲む力が違うし、学生の絵画を見ている機会が多いから、ということもあると思うんですけど。僕は先生にあんまり技術的なことを教わったわけではないですね。あんまり教わりたくないっていうのはありましたが。石巻の展示なども鈴木先生は見にきてくれたりしましたか。森内 ありましたね。ぜひ見てもらいたいです、って招待して…。でもその時先生の反応が微妙で「もっと頑張れるな」と思いましたね笑 そういう師匠がいますね。いい先生ですね。キラーギロチンの制作の良いモチベーションになっているかもしれないですね。森内 そうですね〜。明るく前向きに活動していければ、と思います。(2021年8月6日 収録) text:山田はるひ--------------------------------キラーギロチン東北大学内で結成。2017年、森内・岩渕で活動を開始。2019年、石津・ナカヤが加入。2020年に岩間が加入し現在の体制となる。宮城県仙台市を拠点に活動中。2020年3月よりART DRUG CENTER(石巻)内のキラギロギャラリーを運営。月一回ペースで個展を行う。人間活動と自然環境の関係性に着目し、誰からも見られていない何かを眼前に差し出す作品を制作する。メンバー森内一生岩渕わか菜石津光ナカヤケイスケ岩間智紀キラーギロチンwebサイトキラーギロチンtwitter もっと見る
企画展「手つかずの庭」開催!ご協力いただいた皆様ありがとうございます。
2021/08/22 20:33こんにちは、企画展「手つかずの庭」運営スタッフの山田です。先週8/14(土)から無事、企画展「手つかずの庭」が開催されました!皆様にご報告が遅くなってしまい大変申し訳ございません。応援していただいた皆様、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございます。9月から活動報告でも実際にご来場いただけない方々に向けて作品の紹介を行なっていこうと考えております。現段階での企画展の様子は主にtwitterで発信中です!▶︎ https://twitter.com/hometwitterでは簡単な作品の紹介や会場の様子などをお伝えしております。世間がこのような状況下の中企画展を開催できたことには大変感謝しております。皆様が安心してご来場いただけるように各会場にはアルコール消毒の設置、ご来場いただく方へ感染症予防のご協力の呼びかけ、会場内のこまめな消毒や換気を行なっております。また、本来であれば会場で作品の説明なども行なっておりますが、感染症予防の面から今回の企画展では、作品の口頭での説明は自粛しておりますので、予めご了承ください。また、予定していたナイトツアーやその他のイベントも今後の状況を見て開催するかどうか慎重に検討し、決定したいと考えております。企画展「手つかずの庭」は開催期間中の毎週土日12:00-18:00の間で開催しております!企画展特設サイトなどもアップデートしておりますので、合わせてご覧ください。▶︎ https://www.tetsukazunoniwa.com/石巻のキワマリ荘が今回の企画展全体の受付となっております もっと見る
【報告】プロジェクトが無事サクセスいたしました!たくさんのご支援・ご協力本当にありがとうございました。
2021/08/13 09:30企画展代表の鹿野です。今回のプロジェクトはたくさんのご支援・ご協力をいただき本当にありがとうございました。皆様のおかげで、プロジェクトはサクセスすることができました。当初予定していた目標金額70万円を超えたご支援をいただき、最終的には82万円での達成となりました。皆様からいただいたご支援は、今回の企画展の運営費用等に有効に活用させていただきます。また、活動報告やTwitter等で明日8/14から開催される企画展「手つかずの庭」会場での様子などをお届けして参ります。引き続きよろしくお願いいたします。 もっと見る
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