鎌倉教場の「今」をお伝えします。
今回は草取りの様子です。
緑鮮やかな草原の中の流鏑馬馬場
鎌倉教場の建設地は、工事前は高さ2mを超えるススキが群生する草原でした。
その草を刈り取って積み上げたところ、高さ5mを超える山になる程でした。
ここに全長220mの流鏑馬専用馬場を建設した業者さんの苦労が偲ばれます。
山のように積み上げられた刈り取った後の草(だいぶ撤去した後)
2020年11月に完成した馬場
馬場が完成したのは晩秋です。
しばらくは草が生える心配がない季節なので、まずは馬場の安定稼働に努めました。
そうこうしているうちに春になり、初夏を迎え、馬場は様変わりしました。
2021年5月の馬場①
2021年5月の馬場②
2021年5月の馬場③
緑あふれる美しい光景です。
このような素晴らしい環境で稽古に励むことができるのも、この馬場の建設を支援してくださった皆様のおかげです。
ところが、よく見ると草脚が長いことに気が付きませんか?
そうなのです。
実は、敷地の一角はこのようになっています。
車が埋まりそうな程に育った草たち
非常にマズイ状況です。
このような生い茂り具合の敷地が約1haもあるのです。
草刈り中 食事中
草取り中の秋山射手①(武田流の高弟です)
草取り中の秋山射手②(武田流の高弟です)
無理です。
如何に射手の人力でも流鏑馬で活躍している馬たちの馬力でも、もはや完遂不可能な程の生い茂り振りです。
もはや根っこから草を抜いている余裕など皆目なく、ここまでくると「刈る」しかありません。
草は育ち切る前に刈ってしまえば、そのまま放置しておくことで土にかえります。
しかし、育ち過ぎてしまうと、刈った後に放置しておいても腐るだけで土にかえりにくくなってしまいます。
そうなると、草を処分するための作業とお金が必要になり、大変苦しい状況に追い込まれてしまいます。
この写真の状況は、そのギリギリのラインといえるでしょう。
一刻の猶予もありません。
そこで、稽古のない日に動員をかけ、盛大に草刈り作業を行うことになりました。
その様子は別の機会に紹介することとしましょう。
更衣室や水道を設置することは、最低限の環境整備に必要不可欠です。
是非とも御支援をお願いいたします。
しかし、今回紹介したように、流鏑馬専用馬場は完成したものの、稽古環境を維持するためには、日頃から馬場の手入れは欠かせません。
それには、人手もお金もかかります。
なけなしのお金を蓄えて付帯設備を…とは、なかなかいきません。
皆様、どうか御理解いただき、何卒お力添えをよろしくお願いいたします。