2021/09/18 10:56
**ご寄付のお願い**
劇場で出会うプロジェクト実行委員会
木邨明恵(きよしこのよる)
今年の11月7日に、松山のシアターねこで、市民が主役の地域芸術祭『ねこのよりあい』を開催します。
地域に暮らす人たちに気軽に劇場に来てもらえるようなお祭りを、ふだん劇場に集まっている人たちでつくろう、という取り組みは実はずいぶん前からやっていて、私たちが最初に集まったのは2018年の春です。
そこから2019年の『シアターねこフェスタ』の開催を経て、今回の「ねこのよりあい」に漕ぎ着けました。
時間をかけて準備しているのには理由があって、それは「手を上げてくれた人や、足を運んでくれた人と、一緒にお祭りをつくる」ことに、私たちはすごくこだわっているからなのです。
私にとって演劇は、自分の言葉と身体を肯定してくれる、心の拠りどころなのだと、ここ数年はそう感じていて。
ふだんの暮らしの中で、私はうまく話そうとしたり、うまく動こうとしたりしています。そうしないと、自分の居場所がなくなってしまう気がします。
でも演劇をしている時は違って、うまく話せなかったり、うまく動けなかったりする自分を好きでいられます。
人によりけりとは思いますが、そういう「自分の心と身体は素直に揺れ動いていますよ」ということの再現と再確認が、私を少しだけ救ってくれるのです。
「手を挙げてくれた人や、足を運んでくれた人と、一緒にお祭りをつくる」ことにこだわることで、お祭りに関わってくれた方々が「これは自分たちが作ったお祭り」だと思ってくれたら嬉しいです。
そして、もし私のように必要としている方がいらっしゃるのなら、ぜひこの機会に、劇場という場所に出会ってもらいたいです。
心の拠りどころ、自分の居場所としての劇場に。
大変お節介な想いではありますが、かつての自分に話しかけているつもりで、そう願っています。
地域芸術祭『ねこのよりあい』には、当日来てくれた人が参加したり、お話したり、作品に少し手を加えたりできる「余白」があります。
ふだん心の中でふとつぶやく独り言のような、ありのままの感性で、いろいろな方に余白を彩ってもらえたら素敵だなと思っています。
できるだけいろいろな方に来てもらいたいため、入場料はなるべく低く設定したいと思っております。
どうか一人でも多くの皆様にご支援をいただけましたら幸いです。
何卒、よろしくお願い申し上げます。