私は自他共に認める"遅咲き"です。
私は、それこそ声が熟すか熟さないかの時に声を失って、
そのあと、声を再生していく過程で、今の発声メソッドにたどり着いて、
それがやっと安定してきたのが、50歳を過ぎてからでした。
ですので、声楽の世界では、相当な遅咲きと言えます。
遅く咲いてしまうと、枯れてしまわない様に、維持するのが大変です。
また、新鮮さには欠けてしまいますから、その分損しているようにも思えます。
でも、それを補って余りある知見を蓄えることが出来ていたり、
表現に必要な情緒も、より豊かになっていることがあるのです。
更に、遅咲きの分だけ、素材だけはまだリソースが余っています。
特に私はブランクがあるので、素材をそれ程酷使していません。
61歳現在、声に少しのかすれも出ていないのです。
あとは、出来るだけ長く、身体機能を有効に使えるように、
日頃のメンテナンスを怠らないようにして行くつもりです。
遅咲きにして"今が旬"。
たくさんの方に楽しんでいただけますよう、祈っています。
皆様のご支援をお待ちしております。
どうぞ宜しくお願い致します。