筋トレをすると固くなる?そんな話を聞いたことがありませんか?私も、若いころにはそう信じ込んでいました。でも、事故で失った声を取り戻そうと努力するうち、それが間違いである事に気付いたのです。声というものは、肺から送り出された息が、閉じられた声帯に当たり、振動することで産み出されるものです。その、息を吐く声帯を閉じるこれらは、みんな筋肉の動作によって得られます。筋肉は鍛えなければ、いずれは弱くなり、やがては必要最低限の力すら出せなくなります。つまり、声帯から充分な振動を得られるだけの息の量、或いは、充分な振動が得られるだけの声帯の閉鎖力、それらが得られなくなるかもしれないのです。筋トレと言うのは、擬似的に筋肉に損傷を起こさせて、成長ホルモンを利用して、より太く修復させる事です。成長ホルモンは、年齢とともに少なくなりますが、筋トレによって、維持・増量することが可能です。声楽家が歌うと、この筋トレと同じような損傷が起こります。若いうちは成長ホルモンのおかげで、寝ているうちに修復されます。しかし、使う量がハンパないので、そのうち、通常の成長ホルモンの量では、修復しきれなくなってきます。そこで!成長ホルモンを増やすために、若いうちから、日常的に筋トレをしたほうが、修復が確実になるうえ、発達も見込めるのです。勿論、筋肉をつければ良いというものではなく、呼吸訓練等で、つけた筋肉に機能を持たせなければ意味がありません。私は、今でも原則的に週2〜3回、筋トレをしています。人に、生きた技術を教えるために、現役でいる間は、続けようと思っています。私の、文字通り"鍛えた声"を、たくさんの方に聴いていただきたいと思っています。みなさまのご支援を、お待ちしております。どうぞ宜しくお願い致します。
リサイタル の付いた活動報告
気持ちは新人のままですが…いつしかヴェテランと呼ばれるようになり、そこかしこで"大先輩"と言っていただき、こんな私を"ルーサー先生"と呼んでくださる若い人たちも…。そんな人たちに、私が見せるべき背中とは?特にコロナ禍の世の中になってから、そのことを良く考えるようになりました。見渡せば、クラシック音楽業界も停滞している、若い人たちは青い顔をして"この先どうなる?"と悲鳴をあげている、中堅や私と同年代は、積極的に活動している人はわずかで、ほとんどの人はあきらめ顔…。自分はどうすればいいだろう?とにかく、考えるよりやってみたほうが早い。そう思い立って、動き出したのが昨年のこと。感染対策をとっての観覧と配信との二本立てのリサイタルを実行、更に、生配信ライブにも挑戦、おかげさまでたくさんの方にご覧いただきました。世の中がこんなことになるなら、それに合わせて最適の方法を模索するしかない、そう身にしみた昨年でした。そして今年も、昨年の経験を活かして、最初からコロナありきの準備をしています。もし自分の活動姿勢が、どなたかの心を動かし、ご自身の活動に活かしていただけたら、それこそが、私が後進に見せるべき背中ではないのか。今は、そんなふうにも思います。どれだけ大きな背中を見せることができるか、それは私の、これからの活動にもよりますよね。皆様のお力で、私の背中をより大きなものにしてくださいませんか?ご支援、どうぞ宜しくお願い致します。