今回のプロジェクトに共演してくださる皆様のご紹介、その4回目です。第四回目は、10月2日の第11回リサイタルで共演してくださる新進俳優、本野斗志輝君と赤江隼平君です。私のリサイタルは、私の歌唱だけでなく、シェイクスピアの演技もご覧いただける様、毎回、シェイクスピア作品の場面朗読を挟んでいます。今回は『ヘンリー四世』のハル王子(三輪えり花さん)とフォルスタッフ(私)の、愉快な場面を取り上げる予定で、お二人はその場面での共演です。本野君は、元々は東京アナウンス学院での私の教え子です。学生時代から私を慕ってくれまして、卒業してすぐに私のレッスン生になりました。レッスンでめきめきと実力をつけ、三輪えり花さんが2018年に開講した、「シェイクスピア遊び語りスタディ・プログラム」に参加し、その修了公演『オセロー』では、主役オセローを見事に演じ切りました。その他、山梨県での音楽劇『ヴェニスの商人』ではモロッコ王他を、国際演劇協会の『賢者の贈り物』ではジムを、そして、昨年の私の還暦記念リサイタルでは、イァーゴゥを見事に演じました。心境著しい本野君、今後の活躍が楽しみです。赤江君は、シェイクスピア遊び語り第16弾『テンペスト・大嵐』のオーディションで出会いました。元々は長野県の駒ヶ根でのワークショップ出身で、今年になって本格的に上京した人です。『テンペスト・大嵐』のオーディションに見事合格、トリンキュロゥ役を射止めて、それを軽妙洒脱に演じ切りました。終了後、本人の希望により私のレッスン生となり、現在はボイストレーニングの真っ最中、伸び代はぐんぐん広がっています。私は、端正な容姿やその持ち声、本人の志向から、映像作品にも向いているのではないか、と思っています。早くチャンスに恵まれて、どんどん活躍して行って欲しい、と願ってやみません。さて、残すところあと2日、長かった道のりも終わります。たくさんの方にご支援いただきました。私は、あなた方を一生忘れません。この活動報告も、あと2回で終わりです。最後まで、どうぞ宜しくお願い致します。
コンサート の付いた活動報告
今回のプロジェクトに共演してくださる皆様のご紹介、その3回目です。第三回目は、10月2日の第11回リサイタルで共演してくださる新進声楽家、テノールの本多伸吾君とバスの奥秋大樹君です。本田君との出会いは、やはりTwitterで、ある日突然問い合わせがあり、実際にレッスンでお会いして、国立音楽大学の後輩に当たる事が判明しました。それから熱心にメソッドに取り組んでくれて、難点だった高音域も、力強くコンスタントに出せる様になっています。今回は、一声のみの出演ですが、そのうちにあちこちで、彼の名前を見かける事になると思います。奥秋君との出会いは、2017年の山梨県民ミュージカルでした。昨日ご紹介した三輪えり花さんが演出を務められ、私はミュージカル・スーパーバイザーとして参加しました。その時に、国王役を演じていたのが奥秋君でした。そして、えり花さんの仲介によって、レッスンに来てくれる様になったのですが、その天性の素質はみるみるうちに伸び、何と第48回イタリア声楽コンソルソ金賞の他、第3回ロシア声楽コンクール優勝、第88回日本音楽コンクール 声楽部門入選、等、輝かしい業績を積んでおります。日本におけるバス歌手の認知度が少なく、また指導者も少ないためか、私も若い頃には「バリトンだ」と言われたりして苦労しましたが、彼も一時期、同じ苦労をした様です。私が自分の声に対して、はっきりとバス歌手としての自信を得たのは、やはりヨーロッパ留学でした。彼も現在、イタリアの名Répétiteurのレッスンも受けており、自分の声に自信を持ちつつある様で、とても嬉しいです。彼らと共演する曲目は、ヴェルディ『ドン・カルロ』のフィリッポ2世と宗教裁判長とのシーンです。本多君は、冒頭のレルマ伯爵を歌ってくれるのですが、私と奥秋君がどちらを歌うかは、ステージ上でジャンケンで決めるつもりです(笑)。どうか若い彼らとの共演をお楽しみに!クラウドファンディングもあと3日。満額とはいきませんでしたが、沢山の方に周知していただけた事、感謝しております。そして、ご支援くださった方に、心より感謝申し上げます。有難うございます。
今回のプロジェクトに共演してくださる皆様のご紹介、その2回目です。第二回目は、こちらも8月8日の生配信STUDIO LIVE・10月2日の第11回リサイタルで、デュエットの相手役や字幕担当、シェイクスピアの場面朗読翻訳・演出・出演と、大車輪の活躍をしてくださる三輪えり花さんです。本場イギリスで修行を積んだ、本格派のシェイクスピア演出家にして翻訳家・俳優でもあるえり花さん。ユネスコ傘下の国際的演劇組織である国際演劇協会・日本支部の理事を務めておられる他、東京藝術大学やフェリス女学院、明治大学、大妻女子大学等で教鞭を取っておられますが、出会いは、多摩美術大学の映像演劇学科(現在は廃止)です。ちょうど同じ日に担当授業があり、毎週顔を合わせているうちに、えり花さんの主催する『シェイクスピア遊び語り』シリーズの事を知りました。そして、誘われるままに『マクベス』を観に行ったのをきっかけとして、今度は出演する側となり、第5弾『ヘンリー四世』以来、今年の第16弾『テンペスト』まで、ほぼレギュラー出演をして来ました。えり花さんは、以前から声楽を習っていましたが、最近はメゾ・ソプラノの藤田彩歌さんに師事、本格的に声楽を勉強し始めました。昨年は、初リサイタル『はじめてのうたかい』を開催、大好評を得ました。昨年の還暦記念リサイタルでは、モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』のデュエットで共演してくださり、またもや大好評を得ました。それから更にレッスンを重ね、今回は同じく『コジ・ファン・トゥッテ』のデュエットで共演いたします。また、懐かしい『ヘンリー四世』より場面朗読の翻訳・演出・出演もしてくださいます。お互いに進化し続ける芸術家として、一つの世界が作れそうな気がしています。どうか多ジャンルで活躍する姿をご堪能ください。早いもので、クラウドファンディングもあと4日。もう終点が見えてまいりました。たくさんのご支援を有難うございます。
今回のプロジェクトに共演してくださる皆様のご紹介です。第一回目は、8月8日の生配信STUDIO LIVE・10月2日の第11回リサイタルで、伴奏を務めてくれるピアニスト・伊藤那実さんです。那実ちゃん(親しみを込めてそう呼ばせて頂いています)とは、Twitterで出会いました。好んで伴奏中心の道へと進まれた方で、我々声楽家にとって、大変に貴重な存在である事は言うまでもありません。私は、彼女の投稿を読んでいて、音楽への考え方や生き方にとても感銘を受けました。昨年の還暦記念リサイタルを企画するにあたり「伴奏を彼女にお願いしたい」、そう強く思う様になりました。そして、忘れもしない2019年10月1日に、思い切ってDMで伺ってみましたところ、ありがたい事に、二つ返事でお引き受けくださいました。実際に那実ちゃんのピアノと合わせてみて、驚きました。何の説明も要らないのです…まさしくセッションでした。ただ追随してくれているだけではなく、時には先導もしてくれる、滅多に味わうことのできない理想的環境がそこにはありました。そのあと、今年1月の生配信LIVEもお付き合い頂き、すっかり名コンビと評されるまでになりました。今では、すっかり娘の様(と言うよりは殆ど娘)な存在になってくれています。私もすっかりそれに甘えてしまい、本来ならば広い背中を見せるべきところを、時にはみっともないところを見せてしまっております(笑)。そんな親娘のアンサンブル、それも今回のプロジェクトの見どころです。また演奏ももちろんですが、ピアノを弾いているときのキリッとした表情も見ものですよ。さて、このクラウドファンディングも残すところあと5日。たくさんのご支援を有難うございます。
どんな事でも、やり切る事って大変ですよね。でも始めた事はやり切らなければなりません。自分だけではない、多数の人を巻き込んでいますから。かなりの覚悟が必要ですが、もう肚は座っています。仕方がないのでやる、と言うのでなく、最初からその覚悟はしています。例えば「一人の援助も得られなかったら」例えば「補助金も採択されなかったら」等々、不安要素を挙げたらキリがありません。どこかのやり手経営者の様に「全て想定内」と言うわけにも行きません。事が起こるたびに、あたふたとカッコ悪くではありますが、全力でぶつかるしかありません。今までもそうして来たし、それしか方法を知らないからです。決して平坦ではない40年でしたが、愚直に歩んでまいりました。そして、それはこれからもきっと変わる事なく続くでしょう。私が現役でいる限り。今日、とあるお若い経営者の方からメッセージを頂きました。その方は、何から何までうまく行っている、いわゆる「勝ち組」なのだそうです。「あなたは負け組ですね」と言われましたが、失礼ながらそうは思いません。今までも、これからも、活動に勝ち負けはまったく関係ないからです。勿論、そう呼ぶのは勝手なのでご自由に、と申し上げました。ただ、少しだけ心の中で思いました。もしも、このプロジェクトをやり切れたら、私は昨日までの自分に勝つ事が出来た、と言えるかも知れない。でも、すぐに打ち消しました。そんな事は気にしないで、目の前の事に集中します。このクラウドファンディングもあと8日。たくさんの方からご支援を頂き、心より感謝致しております。