〘 猟犬タロウの生き場 〙
山口から更に、遠く西へ向かった佐賀県保健所
一匹の老犬が生き場を失い拘留されていた。
おそらく、猟犬として飼われ用無しになったので、あっけなく捨てられたのだろう・・。
人の為に生き、人の為に使われ、人の為に棄てられた
命がある。
人の心は、この冷たい北風よりも寒く冷たいことをタロウは
痛いほど知った。
2000の野犬たちを救え!プロジェクトでは、犬舎も満杯だが
スペースを間切りにして、タロウを迎え入れた。
山口の野犬と佐賀の猟犬がここで生きて行く
場所は違えど、人間に棄てられ生き場を失い悲しい目をした
小さくとも尊い命を私たちは受け入れたい。
タロウはそれでも人に慣れているせいで、少し怖がりだが
人を信じたい気持ちがうかがえる。
三か月いても鉄砲玉のように逃げる山口の子とは違い
タロウは、大きな目を開きながらじっとこちらを見つめてくれる。
まだ人間を信じたいと云う証しにしっかり答えたい
そんなタロウを、どうぞ 見守って、あげて下さい。
2000の野犬たちを救え!プロジェクト
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この子たちに生きるための生きる空間を
そんなシェルター作りの為に皆様のお力を、お貸しください。
2000の野犬たちを救え!プロジェクト