2018/05/03 14:28

ジョイグル。

「バウルの響き」制作実行委員会の佐藤友美です。

 

おかげさまで、パルバティ・バウル来日ツアー、 東京公演は3日の開催中、2日間(6月2日と9日)が完売御礼となりました。 残りの6月10日公演も残席20席を切りましたので、 ご検討中の方はお早めのご予約をお勧めしております。

 

さて、今週土曜日、5月5日より13日まで、

「パルバティ・バウル版画展」が東京池ノ上・ ギャラリーディープダンにて開催され ます。

皆さまのご支援で制作いたしました書籍「大いなる魂のうた」 に掲載の版画の多くも展示されますので、 どうぞご来場をご検討ください。

私自身は、8日(火)〜12日(土)まで在廊予定です。

また、12日(土)の18時からのギャラリー・ トークはライブ配信を予定しております。( 詳細は追ってお知らせします)

 

▼「パルバティ・バウル版画展~パルバティもうひとつの顔」

バウルの世界をバウル自身が木版画で表した珍しい版画展。

パルバティ・バウルの画家としての顔を存分に味わえます。

5月5日(土)~13日(日)OPEN:12:00~19:00

会場:DEEPDAN(池ノ上駅から徒歩2分、下北沢駅より徒歩 10分)

〒155-0031東京都世田谷区北沢1-32-17

 

▼5月12日(土)18:00~19:30「 まるごとパルバティ・バウル」

パルバティ・バウルを知る弟子や友人によるトーク&映像。 ライブ配信予定

 

 

更に、今回はもう一つお知らせがあります。

「バウルの響き」制作実行委員会の副委員長でもあり、 パルバティ・バウルの26年来の友人である阿部櫻子が、 今回の来日ツアーをドキュメンタリーとして記録するプロジェクトを立ち上げました。

以下、阿部櫻子のFacebook投稿より、 このプロジェクトへの想いを綴ったものを転載します。

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いよいよパルバティ·バウルの公演が、1ヶ月後になりました! 6月2日に最初の公演が始まります。今回はMotion Galleryにて、ドキュメンタリー製作のための、 クラウドファンディングを行うのですが、 なぜクラウドファンディングか、ちょっと説明いたします。

 

そもそも私とパルバティの出会いは、26年前に遡ります。 私が一人で住んでいたところに、 シャンティニケタンの男子学生と共に突然現れたのがパルバティで した。男子学生は、親代わりと言った感じで「 彼女が住むところがなくて困っているから、 君の家に一緒に住まわせてやってくれ!」と突如説得され、 彼女が差し出した可愛い花につられ、 この子なら一緒に住めるかな、 と突如私たちは共同生活を始めました。

 

ブラフマンという僧侶階級に生まれた彼女は出会ったばかりの頃は 、あまり料理もできず、画学生になるために勉強していた彼女は、 服も顔料で汚してばかり、 身なりも気にせず絵を描きまくっていました。

 

彼女は早朝のスケッチ、 昼は大学の先生のところに絵を習いにゆき、夕方になると「 今日のご飯はどっちが作るの」と言いあって、 町のチャイ屋で待ち合わせして、買い物をして帰りました。 お互いにこういった何気ない日々を楽しんで過ごしました。 一緒にコチビハールを旅したり、 マデイヤプラデーシュを旅したり、あとで彼女が言うには、 サクラコと住んでいた頃は毎日穏やかに過ぎていった、 とことあるごとに言います。

 

それが大学に入ってからは、一転したようです。 彼女は私の家を出て大学の寮に入りました。 彼女のエネルギーはいろんなところで、 嵐とも言えるような激しい物議を呼びました。 そしてバウルへの傾倒からシャンティニケタンからの退学、 コルカタのマイダーンあたりで演劇をしていた集団と一時活動して いたが彼女は、その縁でケーララへと旅をしました。 そこで出会ったラビと20歳で結婚し、 ケーララとベンガルを往復しながらバウルの修行を続けていきまし た。

15歳から20頃は怒涛の日々で、 私は脇で見ていながらも何でこれほど毎日騒ぎがあるのか、 と思うほどでした。

 

そしてラビに出会いEKATHARA KARALIを始めてまた彼女は落ち着いた暮らしを送れるように なったのですが、 今度はケーララへの適応のために努力していました。料理、言葉、 習慣、と同じインドとはいえ、かなり違います。

 

こういう彼女の様々な変化をいつもまのあたりにしてきて、 今や世界中で公演を待たれるほどのバウルになった、 なんか不思議でたまらないのですが、 彼女はそれが自明のことのように堂々とやってきました。

 

そして26年後の日本公演です。 私はふだんテレビの仕事をしているので、 テレビ番組に提案を書いて、 スポンサーについてもらうことも可能性としてはありました。

 

ただ何度も反芻して考えたのですが、 テレビにすると内容や権利のことで、諸々の人や会社、 事情が私たち二人の間に入ってくる。 大事にしたいのは長年培ってきた二人の関係でした。

 

そこで皆さんにお願いすることになりますが、 二人の関係を維持しつつ作品を作れるクラウドファンディングとい う、選択肢を選びました。出版のことでお願いした後にまた、 このようなお願いをするのは、 非常に心苦しいことではありますが、5月5日よりmotion galleryでクラウドファンディングを始めます。motiongalleryのページへゆき、パルバティ·バウルと検索する とプロジェクトが出てきます。

 

皆さんのご協力、ご支援どうぞ宜しくお願いします。

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よろしければ、 こちらのプロジェクトも覗いてみていただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

「バウルの響き」制作実行委員会

佐藤友美