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インドの吟遊詩人バウルの本「大いなる魂の歌」日本語版制作プロジェクト!

インドの舞い歌いながら旅する行者・バウルの本「大いなる魂のうた:インド 遊行の吟遊詩人バウルの世界」、そして8〜12世紀の仏教歌を復興させた「チャリャー・ギーティ」CD。歌の精髄がここにあります。

タゴールとボブ・ディラン、二人のノーベル文学賞受賞者をも魅了したインドの吟遊詩人バウル。放浪し舞い歌う行者バウルの秘めたる世界を知る格好の入門書「Song of the Great Soul」の日本語版を制作したい!

現在の支援総額

695,000

198%

目標金額は350,000円

支援者数

104

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/09/15に募集を開始し、 104人の支援により 695,000円の資金を集め、 2017/10/30に募集を終了しました

エンタメ領域特化型クラファン

手数料0円から実施可能。 企画からリターン配送まで、すべてお任せのプランもあります!

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現在の支援総額

695,000

198%達成

終了

目標金額350,000

支援者数104

このプロジェクトは、2017/09/15に募集を開始し、 104人の支援により 695,000円の資金を集め、 2017/10/30に募集を終了しました

タゴールとボブ・ディラン、二人のノーベル文学賞受賞者をも魅了したインドの吟遊詩人バウル。放浪し舞い歌う行者バウルの秘めたる世界を知る格好の入門書「Song of the Great Soul」の日本語版を制作したい!

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☆☆10/26 ストレッチゴール達成しました!!! 皆様、ご支援ありがとうございます!!!☆☆

 本当にありがたいことに、当初の目標額のみならず、ストレッチゴールにも到達することができました。

 これで、支援者の皆様【全員】に、パルバティ・バウルによる、8世紀の仏教歌チャリヤー・ギーティのCDをお付けできることになりました。

 本当に、応援・ご支援してくださった皆様のおかげです。
 心よりお礼申し上げます!

 ストレッチゴ―ルには到達しましたが、クラウドファンディングは最終日10月30日まで続きます。
 今後ご支援いただけた皆様には、通常のリターンに加えて、もれなく仏教歌チャリャー・ギーティのCDが付きます。
 もちろん、「Song of the Great Soul」日本語版への支援者名掲載も最後まで続きます。
 ご支援いただければそれだけ選択肢が増え、より良いものが作れるようになります!

 どうぞ最後まで、よろしくお願いいたします!

 

☆☆9/22 目標額達成しました!!! 皆様、ご支援ありがとうございます!!!☆☆

 皆様の応援・ご支援のおかげで、開始から一週間にして、目標額を達成することができました。本当に、ありがとうございます! 取らぬ狸の皮算用…と言っていたのですが、皆様のご支援の賜物で目標額を達成できましたので、仏教歌CDの制作を本格的にめざしていきます!

・【新たな目標設定(ストレッチゴール):60万円…仏教歌CDの制作】

 ご支援額が60万円に到達しましたら、支援者様全員に、パルバティ・バウルによる8世紀の仏教歌「チャリャーギーティ」のCDをお付けいたします!

 「チャリャー・ギーティ」は、8世紀のインド東部〜ネパールにかけての地域を放浪していた、遊行の仏教僧たちの詩です。古ベンガル語で書かれていて、その内容やモチーフはバウルの詩と非常に通じるものがあり、この詩集に詩が残されている仏教僧、カンハやサラハは、バウルの先人だと伝えられて来ました。「図説ヨーガ大全」著者の伊藤武先生によれば、 

—―“日本の空海と同じころに生きた仏教タントラの大成就者サラハが打ち出した「生まれもった身体に、すでに悟りが具わっている」というのがサハジャ思想で、これが後期密教やハタ・ヨーガの推進力になっていきます。
 サラハやルーイーやカーンハといった仏教タントラの大成就者は、おのれの悟りを詩をうたうことで表現しました。バウルはそうした「歌う密教行者」の直系の子孫なのです。”

(参考:http://itotakeshi.blog33.fc2.com/blog-entry-152.html

 下の動画では、パルバティ・バウル自身が仏教とバウルの関係について語っています。(歌は4:02頃より) 

 

(4:02から歌が始まります)

『なぜ 欲望や恐怖に囚われているのか

 自分自身の肉が、鹿の最大の敵

 ひと時の安らぎも無い

 彼は草を食べず、水も飲まない

 牝鹿の住処が見つけられない

 なぜなのか

 牝鹿は言う 聞きなさい

 森を出て死にもの狂いで走りなさい

 ブスクは言う

 愚か者にこの真理はわからない』

(ブスク)

 「チャリャー・ギーティ」には詩のそれぞれに、古の旋律(ラーガ)の名前が書いてありますが、実際にどのように歌われていたのかは、今では想像するしかありません。パルバティ・バウルは現存する旋律(ラーガ)を参考にしながら、この詩に自ら旋律をつけて歌う、というプロジェクトに数年来、取り組んでいます。しかしながら、まだCDになっている音源はありません。

 ご存知のように、日本は仏教国と呼ばれるほど、仏教との縁深い国です。実はパルバティ・バウルは10年ほど前にも日本を訪れていて、日本の文化には非常に親しみを覚えるところが多かったそうです。

 かつて日本の僧侶たちは、命がけで大陸から仏教の教えを持ち帰りました。今、仏教のふるさとインドの地で、バウルの現代の担い手が、古い仏教の歌に取り組んでいて、来年には日本にやって来ます。

 ならばこの仏教歌、ほかでもない日本で、CDにしたい!

 また、後に販売する時には本とCDは別売とし、リターンでは最低額(3000円)でもステッカーも付き送料も含まれるので、後で購入するよりもお得になります。

 どうぞ、新たなる目標達成のため、引き続きのご支援・ご協力をいただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

 ☆☆☆ 

 
▼はじめにご挨拶

 ノモシュカル、「バウルの響き」制作実行委員会の佐藤友美です。来年6月には、師匠であるパルバティ・バウルを招聘し公演ツアーを行う予定です。今回それに先立って師匠パルバティ・バウルの英語による著書「Song of the Great Soul」の日本語版「大いなる魂の歌」を制作したいと思っています。

 「Song of the Great Soul」とは、東インドとバングラデシュにまたがる、ベンガル地方を中心に伝わって来た伝統、バウルについて紹介したです。パルバティ・バウル自身の経験をまじえてバウルについて語られた、いわばバウルについての入門書といえます。バウルの詩27篇の英訳、そして画家でもあるパルバティ・バウル自身の手による木版画が含まれています。

--Parvathy Baul "Song of the Great Soul"

 日本ではほとんど知られていないバウルですが、この本に垣間見えるバウルの生きざま、そして素朴で謎めいていながらも、生きる智慧を秘めたバウルの詩は、日本にも必要としている人がたくさんいると確信しています。

 東京に生まれ、帰国子女として育った私は、「伝統」と呼べるどんなものからも隔たれて生きているように感じていました。どんな社会にあっても生きにくさや違和感を抱えていた私は、大地に直に通じるような祈りの「うた」を探し求め、インドでそれを見つけました。そして今、バウルの道を歩んでいます。

 とはいえ、私自身、バウルの道を歩みながらも、バウルとは何か?ということを日々自らに問いかけている状態です。当然ながら、今これを読んでくださっている皆さんもバウルに関しては、まだまだ疑問でいっぱいかと思います。そこで、まずは私の少ない経験からではありますが、このプロジェクトについて以下を順に、お伝えしたいと思います。

 ①バウルとはいったい何か?

 ②師であるパルバティ・バウルとはどういう人物か?

 ③どういったきっかけで私がバウルの道を歩んでいるのか?

 ④そして、私がこの本の日本語版を作りたいと思う理由を。

▼「バウル」とは何か?

 バウルはベンガル地方の、放浪の吟遊詩人だと紹介されますが、本質的には行者です。独特の哲学を反映した詩を歌い、踊ります。農村部を中心に、戸口などで歌うことで米や野菜をいただくという、托鉢・門付をしながら旅をし、修行を続けていました。今は、都市部や、電車の中でも見かけることができます。

 仏教やイスラム神秘主義、女神信仰やヒンドゥーなど、様々な伝統の影響を受けながら、どの宗派宗教にも属さず、師弟相伝で受け継がれて来た、と言われています。アジア初のノーベル文学賞受賞者であるタゴールの詩に影響を与え、彼によって世界に紹介されました。2005年にはUNESCO無形文化遺産にも指定されています。

 バウルとは何か? これを解き明かすことは容易ではありません。

 バウルの言葉としての意味は、「狂い」です。「愛に狂う人」。「社会通念から外れた人」。あるバウルは、こう答えるかもしれません。「それは愛だ」しかしその一見シンプルな境地に辿り着くまで、彼はどれだけの修行を積み、苦境をくぐり抜けて来たのでしょうか。

 またある人はこう言います。「バウルとは心の状態だ」

Photo by Akira Io -- パルバティ・バウル

 このように様々な言葉で表されるバウルですが、「Song of the Great Soul」の中では、このようにも書かれています。

——これがバウルだとか、あれがバウルだ、などと言うことはできない。それぞれの求道者にそれぞれの道があるからだ。

 

 舞い歌う姿が印象的なバウルですが、バウルは歌を「語れ」と言います。歌を歌っているようでは、ただのシンガーである。バウルであるということは、けっして、歌手になる、ということではないのです。これは、歌手を貶めて言っているわけではなくて、バウルというものの本質は、歌を歌うということではないのだということです。

 パルバティ師は、詩の真髄を正しく継承するためには、歌や舞の厳しい訓練は不可欠だと言いますが、同時に、そこに囚われてはいけない、と教えます。

▼師パルバティ・バウルとは?

 では、パルバティ・バウルとはいったいどんな人物なのでしょう?

 パルバティ・バウルは、今、世界的に最も知られているバウルの一人です。伝説的なバウル、故ショナトン・ダス・バウルと故ショシャンコ・ゴシャイに師事し、バウルの伝統を次世代に伝える役目を託されました。エクタラと呼ばれる一弦琴を手に、ドゥギという小さな太鼓を腰につけ、そして足首には鈴のついたアンクレットであるヌプルを付け、その三つを同時に操り音を出しながら、舞い歌うというスタイルを引き継いでいます。これはバウルの最も基本的なスタイルと言われています。その芸術性はインドのみならず、世界中で賞賛され、各国でコンサートやワークショップを行っています。

  バウルは、家系によって伝えられるものではありません。バウルの子がバウルになることもあれば、ならないこともあります。パルバティ・バウルは元々、画家になるべく、タゴールが創った学園都市シャンティニケタン大学にやってきた画学生でした。しかしそこで、彼女はバウルに出会い、やがて全てを捨ててその道に身を投じていくことになります。 

 彼女の魅力を知るのには、まずは何はともあれ、映像を見ていただくのが一番、分かりやすいかと思います。

▼何がきっかけで私がバウルの道を歩んでいるのか? 

 私がパルバティ・バウルと初めて会ったのは南インド・ケーララ州の州都トリバンドラムでした。彼女は西ベンガル州出身ですが、パートナーのラヴィ・ゴーパーラン・ナーヤルの故郷ケーララに拠点を置いていたのです。当時私は、IT企業で日本語の講師として働いていました。

 初めて彼女に出会った時、私はバウルについて何も知りませんでした。のちに自分が本格的にバウルの道を歩むことになるとは思いもせず、初めはただ数曲の歌を、こころみに習っただけでした。

 しかしある日習った歌は、それまでの数曲とは違って、かなり宗教的にもとれるような内容で、私はとても驚きました。 

 

向こう岸へ

 私をつれて行って

 一人では渡れない

 あなたの慈悲なしには

(ラロン・ファキール)

  「ずいぶん、宗教ぽく見える歌ですね…」と曲の率直な感想を伝えると、パルバティ師は言いました。

 

 「これは、どんなことに取り組む時にも必要な態度。

 何かに取り組む時は、自分の身を捧げて取り組むこと。

 普通の人は、何かが起きた時、怒りや悲しみを目の前にいる人に向ける。

 行者はどんな感情でも、それが怒りなど負の感情でも、喜びでも、天に向ける。

 それが、普通の人と行者の違い」

 

 そう言った時の彼女の瞳には、夜空の星が瞬いているように見えました。

 「天に負の感情を向ける」とはどういうことだろう。それほどの感情を、私は世界に対して持ったことがあっただろうか。私が学んで来たことと言えば、過剰な期待をしないことで、自分の心を守ることぐらいだったのではないか。誰かや何かに対して強く感情を持つことすら、諦めるばかりだったのではないか。

 この歌でラロンは、自らの絶望的な状況を嘆き、天に救ってくれと訴えかけています。しかしそこには、「それでも許される」「見捨てられることは無い」という根本的な天への信頼感があるのだと、パルバティ師の言葉を聞いて思い至りました。それならばまずは私もラロンのように嘆くこと、そしてそれでも受け容れられることを期待することから始めてみよう、と思いました。インドでの仕事を辞め、日本に帰国してからも繰り返し、この歌を歌いました。

 これが、私がバウルの道に入ったきっかけです。

 

Photo by Samuel -- ショナトン・ダス・バウルとパルバティ・バウルと共に

▼「Song of the Great Soul」をどうして日本語に翻訳したいのか?

 「Song of the Great Soul」はおそらくバウル自身が英語で書いた本としては初めてのものだと思います。今に至るまで類書はほとんど無く、これほど簡潔に、深く、バウルの入門書として英語で書かれているものは他に無いと言っても過言ではないでしょう。

 パルバティ・バウルは二人の師から、バウルの伝統を次世代、そして世界に伝えていくことを託されました。そうして世界中を旅するようになった彼女は、人々の求めに応えて、バウルについての本を出版しました。それが、「Song of the Great Soul」です。

 この本には、彼女自身のバウルとしての経験や、どのようにこの道に入ったかに加え、二人の師、故ショナトン・ダス・バウルと故ショシャンコ・ゴシャイについても書かれています。このお二人は、近年最も尊敬されたバウルの長老たちであり、どちらも行者としてのみならず、歌舞においても別格と目されていました。ここに描かれている彼らの人生を通して、バウルという生きざま、そしてベンガル地方においてバウルがどんな存在であるかを感じることができます。

(故ショナトン・ダス・バウルの貴重な映像)

 私のバウルとの出会いは、南インド・ケーララ州の州都トリバンドラム。バウルの故郷であるベンガルの農村ではありませんでした。ですから、私の「バウル」に対するイメージは、まずこの本によって形成されました。この本を読んでいると、パルバティ・バウル自身が語るのを聞いているような気持ちになります。入門して初めの頃は、パルバティ師から直接聞く断片的な話とこの本が、バウルの先達に想いを馳せる拠り所でした。もちろんベンガルの農村に行ったことのない皆さんにとっても、まだ見ぬ「バウル」に対して導いてくれるようなものとなると思います。

 バウルの詩。時に謎めいていて、神秘的でいながら、どこか土っぽい詩は、人の興味を惹き、どこか不思議な郷愁を呼び起こします。バウルの詩は、バウルの先達たちがその叡智を詩に託して伝えて来たものです。

 バウルは詩の中で、時に「心よ」と問いかけ、あるいは訴えかけます。なぜ、自ら囚われているのか。「心よ、深く己の中に潜り、そこにある宝を探せ」…。バウルの歌うモチーフは、よろこびや愛の「市場」としてのこの世であったり、美しく創造されているのに自分ばかりが満足していない「家」としての、この身体であったりします。

 

Photo by Akira Io -- パルバティ・バウル

『見知らぬ鳥よ

 どのように、その籠を

 出入りしているのか

 掴まえることさえできたら

 私の心の足かせを

 その足に付けるのに』

(ラロン・ファキール)

 この本には、そんなバウルの詩の英語訳が27編収められています。そして、画家でもあるパルバティ・バウル自身の手による版画や絵画作品も。これらの絵はバウルの生活やお祭りなど、バウルとともにあるベンガルの風景を描写していて、ベンガルを知らない皆さんにも、どこか郷愁を抱かせるものだと思います。

 私が、他のどこにも見つけられなかったものをバウルに見出だし、その道を歩んでいるように、日本にもきっとたくさん、この本を必要とする人がいると思います。師であるパルバティ・バウル、そして師を育て上げた二人の偉大なるバウル、ショナトン・ダス・バウルとシャシャンコ・ゴシャイの人生に垣間見える、バウルという生きざま。それは、現代を生きる私達の心に暖かい光を灯すものとなるでしょう。 この本には、黄金なるベンガルの大地で育まれた「大いなる魂の歌」がつまっているのです。

 そうはいっても、今だ日本ではほとんど知られていないバウルの本を、大手の出版社から出すのは残念ながら不可能です。けれども、どうしてもこの本を、日本語で読める形にして、皆さんに届けたい。そこで、この本の自費出版プロジェクトをクラウドファンディングという手段で立ち上げ、皆さんからのご支援を仰ぐ決心をしました。力をお貸し頂ければ幸いです。

▼資金の使い道

・出版費用(印刷費、デザイン料等)

・リターン

・送料

・原作者への版権使用料

などに使わせていただきます。

▼リターンについて

・日本語版「大いなる魂の歌」【支援者のお名前掲載】 

・原著「Song of the Great Soul」

・パルバティ・バウルの手によるバウルの色鮮やかなポストカード

・パルバティ・バウルの版画を用いたトートバッグ

・パルバティ・バウルの版画を用いた特製ステッカー

・2枚組CD「Sahajia」 

・CD「Premgeeti」

・バウルの使う小さなシンバル・コルタル

▼最後に

 まだまだバウルについて、疑問がたくさんあるかもしれません。そんな方にこそぜひ、日本語版を届けたいです。気になるということは、そこに何か、響くものがあるはずだと思うから。

 皆様のご支援、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 合掌・ジョイグル。

最新の活動報告

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  •   ジョイグル! 「バウルの響き」制作実行委員会の佐藤友美です。  本日よりパルバティ・バウル版画展の開催、 阿部櫻子のパルバティ・ドキュメンタリー・プロジェクトのクラウドファンディング、開始しております。 よろしければご一読ください!   さて、東京公演は2公演完売、残っている10日の本妙院公演ももうそろそろ…という状況ですが、京都はまだまだお席に余裕があります。ぜひ、お近くの方にお知らせやお勧めしていただけると嬉しいです。  さて6月の京都公演に先駆けまして、来週5月13日、私佐藤が再び京都に参りまして行うプレイベントがあります。なんと、最近はタラブックスのお仕事で各地を駆け回っていらっしゃる、装丁家の矢萩多聞さんとのトークイベントです。  以下、多聞さんによる紹介文。さすが、読みやすくわかりやすい…   ー*ー*ー*ー*ー*ー     狂っている! 狂っている!  だれもが わたしを 狂っているという  でも 狂っているのは わたしだろうか  それとも 世界のほう? 「バウル」はインドとバングラデシュを放浪する吟遊詩人でありながら、求道の遊行者、巡礼者でもあります。 仏教、イスラーム、ヒンドゥーなどの伝統に触れながらも、けしてどの宗教にも属さず、市井の人々がわかる素朴な言葉で、いのちと世界の秘密を歌い、舞い踊り続けてきました。師弟相伝で受け継がれてきたその歌は、現代もインドやバングラデシュの人びとに親しまれ、海外にもファンが多く、かのノーベル文学賞受賞者タゴール、ボブ・ディランにも影響を与えたといわれています。また、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。 2018年6月、インドで最も人気のあるバウルのひとりであるパルバティ・バウルさんが来日し、京都で公演が行われます。その前にバウルのことをもっと知っておきたい。パルバティ・バウルさんの弟子である佐藤友美さんをお招きし、バウルの歌に触れ、その文化的背景、秘められた思想についてやさしく語っていただきます。   ▼「バウルの響き」パルバティ・バウル京都公演についてhttps://www.echoesofbaul.info/  ◎ナビゲーター佐藤友美 Tomomi Satoバウル行者、画家、歌人、翻訳家。1986年生まれ。幼少期をオーストラリア、シンガポールで過ごす。青夏会の松本一に画を師事、定期的に個展を開催。オーストラリア国立大学で言語学を学ぶ。卒業後、南インド・ケーララ州で働きながら古典音楽に取り組むが、バウルの歌とその表現に魅せられ、パルバティ・バウルに師事する。現在は修行のため日印を行き来する生活を送っている。  矢萩多聞 Tamon Yahagi画家、装丁家。1980年生まれ。9歳でネパールを訪れてから、毎年インド・ネパールを旅する。中学1年生で学校をやめ、南インドと日本を往復。ペンによる細密画を描き、銀座、横浜などで個展を開催する。2012年、事務所兼自宅を京都に移転。これまでに500冊を超える本をてがける。著書に『偶然の装丁家』(晶文社)、『たもんのインドだもん』(ミシマ社)、共著に『タラブックス』(玄光社)がある。  ==================================================   ▼日時5月13日15時〜18時  ▼会場恵文社一乗寺コテージ京都府京都市左京区一乗寺払殿町10叡電「一乗寺駅」より徒歩3分 ▼料金 1000円(チャーイ付き) ▼お問い合わせ・ご予約 恵文社一乗寺https://cotage.sakura.ne.jp/event_formTEL 075-711-5919  アムブックスambooks@tamon.in  ー*ー*ー*ー*ー*ー   私は、井生明さんによるバウルの写真や、阿部櫻子さんが今年の1月に撮影された映像、そしてエクタラを持っていきます。 また、今回制作した本・CDの他にも、パルバティ・バウルのCDを数種、持参しますので、ご興味ある方はご購入いただけます。 ご参加、お待ちしております。   どうぞよろしくお願いいたします。   「バウルの響き」制作実行委員会佐藤友美   もっと見る

  • ジョイグル。 「バウルの響き」制作実行委員会の佐藤友美です。   おかげさまで、パルバティ・バウル来日ツアー、 東京公演は3日の開催中、2日間(6月2日と9日)が完売御礼となりました。 残りの6月10日公演も残席20席を切りましたので、 ご検討中の方はお早めのご予約をお勧めしております。   さて、今週土曜日、5月5日より13日まで、 「パルバティ・バウル版画展」が東京池ノ上・ ギャラリーディープダンにて開催され ます。 皆さまのご支援で制作いたしました書籍「大いなる魂のうた」 に掲載の版画の多くも展示されますので、 どうぞご来場をご検討ください。 私自身は、8日(火)〜12日(土)まで在廊予定です。 また、12日(土)の18時からのギャラリー・ トークはライブ配信を予定しております。( 詳細は追ってお知らせします)   ▼「パルバティ・バウル版画展~パルバティもうひとつの顔」 バウルの世界をバウル自身が木版画で表した珍しい版画展。 パルバティ・バウルの画家としての顔を存分に味わえます。 5月5日(土)~13日(日)OPEN:12:00~19:00 会場:DEEPDAN(池ノ上駅から徒歩2分、下北沢駅より徒歩 10分) 〒155-0031東京都世田谷区北沢1-32-17   ▼5月12日(土)18:00~19:30「 まるごとパルバティ・バウル」 パルバティ・バウルを知る弟子や友人によるトーク&映像。 ライブ配信予定     更に、今回はもう一つお知らせがあります。 「バウルの響き」制作実行委員会の副委員長でもあり、 パルバティ・バウルの26年来の友人である阿部櫻子が、 今回の来日ツアーをドキュメンタリーとして記録するプロジェクトを立ち上げました。 以下、阿部櫻子のFacebook投稿より、 このプロジェクトへの想いを綴ったものを転載します。 ——— いよいよパルバティ·バウルの公演が、1ヶ月後になりました! 6月2日に最初の公演が始まります。今回はMotion Galleryにて、ドキュメンタリー製作のための、 クラウドファンディングを行うのですが、 なぜクラウドファンディングか、ちょっと説明いたします。   そもそも私とパルバティの出会いは、26年前に遡ります。 私が一人で住んでいたところに、 シャンティニケタンの男子学生と共に突然現れたのがパルバティで した。男子学生は、親代わりと言った感じで「 彼女が住むところがなくて困っているから、 君の家に一緒に住まわせてやってくれ!」と突如説得され、 彼女が差し出した可愛い花につられ、 この子なら一緒に住めるかな、 と突如私たちは共同生活を始めました。   ブラフマンという僧侶階級に生まれた彼女は出会ったばかりの頃は 、あまり料理もできず、画学生になるために勉強していた彼女は、 服も顔料で汚してばかり、 身なりも気にせず絵を描きまくっていました。   彼女は早朝のスケッチ、 昼は大学の先生のところに絵を習いにゆき、夕方になると「 今日のご飯はどっちが作るの」と言いあって、 町のチャイ屋で待ち合わせして、買い物をして帰りました。 お互いにこういった何気ない日々を楽しんで過ごしました。 一緒にコチビハールを旅したり、 マデイヤプラデーシュを旅したり、あとで彼女が言うには、 サクラコと住んでいた頃は毎日穏やかに過ぎていった、 とことあるごとに言います。   それが大学に入ってからは、一転したようです。 彼女は私の家を出て大学の寮に入りました。 彼女のエネルギーはいろんなところで、 嵐とも言えるような激しい物議を呼びました。 そしてバウルへの傾倒からシャンティニケタンからの退学、 コルカタのマイダーンあたりで演劇をしていた集団と一時活動して いたが彼女は、その縁でケーララへと旅をしました。 そこで出会ったラビと20歳で結婚し、 ケーララとベンガルを往復しながらバウルの修行を続けていきまし た。 15歳から20頃は怒涛の日々で、 私は脇で見ていながらも何でこれほど毎日騒ぎがあるのか、 と思うほどでした。   そしてラビに出会いEKATHARA KARALIを始めてまた彼女は落ち着いた暮らしを送れるように なったのですが、 今度はケーララへの適応のために努力していました。料理、言葉、 習慣、と同じインドとはいえ、かなり違います。   こういう彼女の様々な変化をいつもまのあたりにしてきて、 今や世界中で公演を待たれるほどのバウルになった、 なんか不思議でたまらないのですが、 彼女はそれが自明のことのように堂々とやってきました。   そして26年後の日本公演です。 私はふだんテレビの仕事をしているので、 テレビ番組に提案を書いて、 スポンサーについてもらうことも可能性としてはありました。   ただ何度も反芻して考えたのですが、 テレビにすると内容や権利のことで、諸々の人や会社、 事情が私たち二人の間に入ってくる。 大事にしたいのは長年培ってきた二人の関係でした。   そこで皆さんにお願いすることになりますが、 二人の関係を維持しつつ作品を作れるクラウドファンディングとい う、選択肢を選びました。出版のことでお願いした後にまた、 このようなお願いをするのは、 非常に心苦しいことではありますが、5月5日よりmotion galleryでクラウドファンディングを始めます。motiongalleryのページへゆき、パルバティ·バウルと検索する とプロジェクトが出てきます。   皆さんのご協力、ご支援どうぞ宜しくお願いします。 ————— よろしければ、 こちらのプロジェクトも覗いてみていただければ幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。   「バウルの響き」制作実行委員会 佐藤友美 もっと見る

  • ジョイグル! 「バウルの響き」制作実行委員会の佐藤友美です。 今日は追加公演のご案内です。 何と、郡上八幡で、郡上八幡音楽祭実行委員会さんとの共催での特別公演が実現することになりました。 詳細―――――――――――――――――――このたび、水と踊りの郷、岐阜県郡上八幡での追加公演が決定し、多くの方々にバウルの 歌と 踊りと楽器を駆使する豊かな響き、既成宗教にとらわれない慈愛の精神に触れていただきたく 、ここにご案内いたします。 またバウルの暮らし、その思想背景をより知るために、パルバティ・バウル自身によるオープ ニングトークをもうけます。そして、郡上八幡を拠点に活躍し、インド音楽に造詣の深いマル チパーカッショニスト・土取利行(つちとりとしゆき)を加え、アジア人初のノーベル文学賞 を受賞したタゴールに与えた影響など、バウルの芸術的普遍性について語っていただきます。 ◉出演 Parvathy Baul(パルバティ・バウル) ◉特別ゲスト 土取利行(つちとりとしゆき) ◉入場料 一般予約/4000円 一般当日/4500円 学生予約/3000円 学生当日/3500円 ◉会場 安養寺(岐阜県郡上市八幡町柳町217) ※駐車場あり ◉交通 岐阜バス高速八幡線「郡上八幡城下町プラザ」下車すぐ ◉予約・問い合せ 080-1994-4647/gujomusicfes@gmail.com ◉企画制作:「バウルの響き」制作実行委員会 共催:郡上八幡音楽祭実行委員会―――――――――――――――――――― これは私の全く個人的な事情になりますが、私は桃山晴衣・土取利之のただのファンなので、郡上といえば郡上踊りよりも、お二人が住んでいらっしゃる所、というイメージを持っていました。 土取さんの訳されたハズラト・イナーヤート・ハーンの「音の神秘」は「大いなる魂の歌」の日本語版制作の際にも大いに参考にさせていただきましたし、「梁塵秘抄」に取り組んだ故・桃山晴衣さんは、「チャリャー・ギーティ」に取り組むパルバティ・バウルに重なるところがあるなぁなんて、思っていました。 ですので、個人的に、今回の公演の実現は本当に、とても嬉しい!です。 またこのご縁は、皆さまのご支援によって制作されました本とCDを、土取利之さんの立光学舎に献本したことから生まれました。つまり、この郡上八幡公演はまさしく、皆さまのご支援なしには実現しえなかった機会です。改めまして本当に、ありがとうございます! 郡上方面の方、あるいは郡上近辺にお友だちがいらっしゃる方は、ぜひ推薦をしていただければと思います。 *** 他の公演ですが、9日の武蔵野市民文化会館のチケットは、おかげさまで完売となりました。ありがとうございます! 他の公演は引き続き予約受け付けておりますが、6月2日のご予約は既に残席40と少なくなってきておりますので、ご検討中の方はお早めのご予約をオススメいたします。 ご予約はホームページ【www.echoesofbaul.info】からできます。 また、今週末4月15日には私、佐藤友美が京都公演を行いますので、お近くの方で直にバウルのうたや話を聞いてみたいという方、どうぞ参加をご検討くださいませ。詳細→「バウルのうた 響けよからだin京都 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。 「バウルの響き」制作実行委員会佐藤友美   もっと見る

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