2021/09/17 19:11

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リターンのお品縫製し始めました!第2段!
他も縫い始めてはいるのですが、今回は裏推し1番の羽織です。

縫製を始めた1970年にはこんな生地ができるなんて夢にも思っていなかった2重ガーゼと言われる生地です。
今や、3重、4重がありますが、この生地は織りながら2重3重につくられるという私には理解できない織り方になっています。
2重ガーゼは近くでは播州織も得意とされてますね。播州織はシャツ生地が多く、薄手の生地がよくおられている所です。
この羽織に使っている2重ガーゼは井原産。表生地は細番手で密に織られ、裏は太番手で荒く織られた生地ですので肌触りがよくしっかりとした生地です。

すみません。裏を引っ張ったので生地目が揃っていませんが、表と裏をとめる糸が裏生地の糸だと見れます。すごい事ができるんですね。
止める事で裏生地の生地がよったりすることもありませんから、昔で言う「しのび」裏表をとめておくための小さな縫い目も必要ないという事ですね。
裁ち目はほどけますのでオーバーロックをかけ、本縫いで縫い合わせています。

本文にもありますが、弊社はガーゼネマキを縫うために立ち上がった会社です。
知る人ぞ知るスーパーになりましたが、ダイエーさんで売られていたガーゼネマキは弊社が縫っていた物でした。もちろん大手スーパーと直接取引なんてできませんから、卸会社さんを通じて縫わせて頂き、工賃だけを請求する委託会社でした。
その当時はやはりすごかったんです。1月3000枚以上縫製をして、自社トラックで月3回大阪まで納品していました。
仕事も減り、排ガス規制が厳しくなり、2009年トラックは廃車。実に30年以上続けていたトラックでの納品は辞めました。
その方がよかったでしょう?とよく言われましたが、やはり送料等の問題がありなかなか簡単ではなかったので、良いとも悪いとも言えず、1社、2社とガーゼネマキの取引先がなくなり、ついに大手と言われたダイエーさんもイオングループに吸収。ダイエー側のバイヤーが入れなくなりガーゼネマキの幕を閉じる事になりました。
初代が始めた仕事だっただけに続けたい思いも強くあったのですが、意志だけでは続かないものです。残念ですが。
今、YOKIKOTOのネットサイトでは自社オリジナルのガーゼネマキを売っています。
表生地がちょっと厚地なものが多いのですが、
裏と表は別の生地で、その当時の縫製方法をそのままに、こんな形でも作っておきたいと思って継続しています。

所で。
和晒と洋晒の違いってご存知ですか?
晒とは、織られた生地は生成りですので、白く晒す工程が終わった生地を言います。
晒工場は晒工場であり、重要な工程でもあるのです。
織ったらすぐ染めれるわけではないんですよ。
違いは晒の工程にあり、晒粉の違いで長く天日干しをするので生地の表面に沢山の小さな毛が立ち、吸水性・吸汗性がよくなった生地が和晒です。
ですので、和晒はざらっと。洋晒はさらっとした肌さわりです。
一般にガーゼ生地と言われる物も和晒の一つ。生地の名前は沢山ありますが、一般に晒と言われる生地は「文」「岡」とかがよく使われています。
ガーゼ生地は「優美」「特美」とか言われ、
ガーゼの表生地には「岡」「特岡」「特美」「コーマ」と言った生地がよく使われています。
浴衣にも「特岡」「コーマ」と言われる生地が一般的に使われています。
もちろんそのほかの名称の生地も使われてます。

この晒よくできてます。
蒸し暑い日本の夏に、薄手で吸汗性がよく洗っても乾きやすい。
浴衣が和晒で作られる理由はそこにあります。
また、手拭いはその代表的な物ですよね。
手拭には沢山の使い方があるのはご存知ですか?
両端が切りっぱなしなのも理由があります。
手拭には「ぬぐう」「かぶる」「しばる」「押さえる」「つつむ」「つる」「かくす」
といった薄いからこそできる事があります。
気が付くかたは気が付いたかもしれませんが、これ「RICE処置」という応急処置そのもの。
これが手拭でできてしまうんです。ですので防災用品の中に1枚入れておきましょうといわれる方も少なくないんです。
その救急時にハサミもなく紐もないと言う時、切りっぱなしの端から引き裂いて紐にする事ができるので、縫われていない理由の一つです。

日本には日本にあった生地がある。
大阪堺市の毛穴という町は昔から染色が盛んで、毛穴晒という良品があった地でもあり、
沢山の和を作る仲間が多い地でもあります。
安くするが為に和の生地を無くしてはならない。
こんな昔からの知恵をないがしろにはしたくないなと思います。

いつか、私の好きな毛穴の地で生まれた和の生地を皆さんへプレゼンしたいと思います。

残り13日!いよいよ2週間切りました!!私もより愉しんで頑張ります!!
30日までシェアのご協力とご支持・ご声援を宜しくお願い致します。