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30日23時59分まであと3日!もう少しだけ、もう少しだけ夢を見させてやって下さい!
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縫製可能な所からお仕立てを始めていますが、
ミシン縫いの所の仕事が多い為、ミシン縫いの前の仕立てを待つ品の山が(写真)
裁断から回ってくる仕事の山が高くなるを見て、ミシン縫いの方はプレッシャーになっているようです(汗)
この2年の中で一番高く積まれているように思います。
有難いです。こんな有難い話は本当にないです。
有難う御座います。
お仕立てするには、縫製資材なる物が必要になります。
糸、芯、不織布、晒、ゴム、ボタン、紐、ホック、ファスナー等々
私達縫製工場もかなり裏稼業になりますが、資材屋さんはその縁の下の力持ち。
この方々がおられないと、糸一つ安定供給がなくなり、縫製納期も延びてしまいます。
縫製資材って新しい商材が増えていくのが当たり前の世界と思われるかもしれませんが、確かに付加価値の高い物をのせて新商品として出てくるのですが、特に不織布の業界は古い種類がどんどん生産中止になっています。国内の縫製工場が無くなり必要性が無くなった物も多いようです。
しかし、今まで使っていた物が無くなると、その代替えは難しく、不織布芯によっては風合いも変わる為、お客様が納得できる商品に代替できない場合もあります。
今はネットがある。とは言われますが、すぐに手にはいりませんし、私のお付き合いしている所は在庫を抱え、あればその日にも配達いただける会社です。
あるだけを売っているネット販売も多く、日数がかかり安定供給は難しく、一日を争う納期の仕事をしているとネットでは難しいです。
国内で仕立てられる商材は、小ロッド短納期は仕方ない事ですから。
でも縫製工場がどんどん無くなる事で、ミシン屋さんが無くなり、糸屋さんも無くなってしまったら。。。
小ロッド短納期の仕事は受けれず、より縫製工場も無くなってしまう悪循環が生まれることになるでしょう。
私達が生き抜く事。それは資材屋さんにも、縫製環境にも大きく影響を与える事になってしまうのではないでしょうか。
今日はそんな糸のお話。
弊社で対応できる糸は何種類あるでしょうか?
また、今在庫している色数は?
そりゃいくらでもあるでしょう?
と言われたらそうなのですが、やはり資材屋さんも仕入れれる所ばかりではありませんので、ある程度絞られてくるのですが、
弊社が取り寄せれる糸は、
ユニチカ、キンバ、コロナスパン、グンゼ、GX3という糸メーカーさんは手に入ります。
その数は、
これだけ!
約3400色の糸から選んで縫製をするようにしています。
主に使うのは60番手のスパン(ポリエステル系)の糸です。
綿糸は、あるのはありあますが、色数はすくなく、50番手(60番手により太い)糸にしてもスパン糸の60番手より弱い糸になってしまうので、60番手のスパン糸を使っています。
でも、グレーと紫はなかなか合いません。特にグレーは青みがあったり、赤みがあったりとてもぶれやすい色で、苦労して一番近い糸を探し出します。
糸にもいろいろな機能性を付けた物があり、ニット系に使う糸は伸縮性がありますし、消臭性能や難燃性や、後染用といったものもあるんですよ。
その性能を把握し、縫製工場に安定供給するこの資材屋さんはどう考えても縫製工場を支える重要な仕事と言えます。
当社の在庫は?と言いますと、
キンバスパンだけでも約220色。
ユニチカ、コロナ、GX3と入れていくと400色ぐらいでしょうか。
3400色の内の400色。まだまだですね(笑)
あ、そうそう。
子供甚平に使っているゴムのご紹介もしておきます。
BBワッフルゴムと言って、
ねじれにくく、劣化が少なく、締め付けが適度な国産ゴムです。
というゴムを使っています。(左側)
子供さんのお腹にゴムの型がくっきりつく事ありますよね。
このBBワッフルはそれが少ないゴムで、だからといって伸縮率が弱くずり落ちることもないゴムです。
よく肌着用の弱めのゴムを使うとすぐ伸び切ってよれよれになりますが、それも少ないゴムですのでこのゴムからしても長く使える一点になります。
右は作務衣と甚平に入れている大人用の3cm巾のゴムです。
BBワッフルは大人には少々緩く感じられる方もおられますので、平ゴムを入れています。
ゴム一つ。糸一つ。手を抜かないいつも通りのお仕立てです。
日本の繊維の歴史は、
蚕の絹糸による生地正絹。世界へと輸出され一大産業となっていました。
これに負けない生地を作ると海外で開発された生地がナイロンだそうです。
日本で正絹を取り扱っていたのが農林省。
NORIN(農林)をひっくり返す意味でNIRON(ナイロン逆から読んだら農林)とつけた。という説もあるぐらい、日本の絹産業はすごかったんでしょうね。
鐘淵紡績株式会社(現カネボウ)さん、有限責任倉敷紡績所(現クラボウ)さん、倉敷レイヨン株式会社(現クラレ)さん、株式会社豊田自動織機(現TOYOTA)さん、伊藤忠合名会社(現伊藤忠商事)さん、丸紅株式会社さん…まだまだありますが、全て繊維関係の会社から大きくなられた会社です。
もちろんまだ繊維の研究も含め繊維と関わられている会社も多いのですが、繊維業界の偉業とも言える大きな名前ばかり。
日本は繊維で大きくなったと言っても過言ではないです。
それを過去のものにしたくないと思います。
私の力は小さいですが、小さな力を集めて、大きな和の服を作っていきたいと思います。
残りいよいよ3日となりました!
私もより愉しんで、お伝えしたいこと、やり残しがないよう走り切ります!!
30日までシェアのご協力とご支持・ご声援を宜しくお願い致します。