2021/09/14 19:00
●はじめに

支援者100名達成ありがとうございます!プロジェクトリーダーの中村です。

プロジェクトを開始し、終盤になっていますが、支援者数100名を達成することができました。これも皆さまの応援のおかげです。「八女のいいとこまもり隊」一同喜んでおります。

目標までまだまだですが、最後まで諦めずにがんばります!


●八女福島の白壁の町並み

江戸時代から続く八女福島の町並み。この風景存続の危機が訪れたのは1991年。過疎化により町並みの空洞化が始まっていたところに、1年に2度の大型台風が北部九州を襲い、八女福島の町家は大きな被害を受けました。

崩壊した煙突がその当時の被害を物語っています。被害に遭った町家は修復をあきらめて解体を余儀なくされ、通りに空き家が目立つようになりました。この災害を契機に、八女福島の白壁の町並みを残したい!という機運が高まり、町並み保存運動が始まり、町づくり活動が進んでいきました。そして2002年5月に、八女福島の白壁の町並みは国の重要伝統的建築物群保存地区の選定を受けました。


●町並み保全への想い

重要伝統的建築物群保存地区に選定されたことにより、町並み(景観)が守られることになりました。しかしながら、町並みを守っていく為には課題があります。それが改修資金と修復技術です。改修には莫大は費用がかかり、持ち主にとっては大きな負担となります。その負担を軽減する為に補助金などが使用できるのですが、外装にのみ適用されます。そして2割は自己負担。内装においては自費となります。そういった課題が町家が空き家となるひとつの理由です。

この課題を少しでも解決できないか?と挑戦したのが、このクラウドファンディングでした。現時点では目標金額にはまだまだですが、達成すればオーナーさんが以前改修できなかった離れを改修できる費用にすることができます。ぜひ達成して、このような形でもやれるという事例を作って証明したいです!

そして、もうひとつの課題である修復技術。町家や伝統工法で建てられており、修復するには専門的な技術が必要です。現在の建築はほとんどがプレカットです。伝統工芸も同じですが、この職人の技術は後世にも残しておくべき日本の財産だと思っています。

だからこそ、職人の技術を見せれる場所として、伝統の建築と伝統工芸の素晴らしさを伝える場所として店舗を活用します!


●イベントで町並みを賑やかに

このプロジェクトでは単純に町家再生」だけをやりたいわけではありません。「町家再生」をすることで、町並み保全を促進したい!という想いがあります。町家一軒を再生するだけでは町並みは守っていけません。空き家となった町家を一軒再生し、天然素材インテリアショップを開業することで、周辺地域のさまざまな業種とのイベントを通して白壁の通り全体を賑やかにしていきたいと思っています。

イベントやお祭りの時に、伝統工芸と職人が残る町らしく白壁の町並みが、「八女提灯」「八女すだれ」で景観が統一されていたら、観光客には魅力的な場所になると思います。地域の方々にとっては誇らしい町になるんじゃないかと思います。

町家の中では、すだれ空間の中で、「八女茶」「地酒」「郷土料理」「音楽」「伝統芸能」などのコラボイベントなどをしていきたいと思っています。

「奥八女ジビエとイタリアン」


NYデザインコラボ事業お茶会


天空の茶屋敷いやしの森


おもてなしマルシェ筑前琵琶演奏会


●さいごに

町並み保全は建物や風景だけを残すことではないと考えています。八女福島の地域の伝統や文化がともに息づいてこその町並み保全だと思っています!

だからこそ、この八女福島の地に店舗を作り、「八女すだれ」をはじめとした八女の伝統工芸品や特産品を活用したイベントを通して、地域文化、日本文化振興を進めていきたい

そうすることが自分なりの「町並み保全」になると確信しています。

目標金額にはまだまだですが、少しでも大きな資金が集まれば、より一層八女福島らしい場所が生まれますし、もっと魅力的な演出もできますので、引き続き応援よろしくお願いします!


プロジェクトリーダー

中村昌史