今回、ロメオパラディッソのキャストとして、
公演にはじめて参加させていただくことになった、「バイ」です。
自分は生まれが福島ではありません。
生まれは岩手で、東京で働いていて、5年ほど前に南相馬市に引っ越してきました。
いまは、南相馬から、福島市の稽古場に通っています。

「舞台に参加する。」
この選択肢はこれまで、まったくといっていいほどありませんでした。
人前で自分を表現すること自体、苦手でした。

でも、周りには、自分とおなじように、なんの経験も気持ちの裏付けもないところから、舞台や逆境に立って人の心を動かしてきた人が、何人もいました。
そして、「ロメオパラディッソ」のみんなの中には、そんな人がたくさんいました。
そんなみんなに、何度も声をかけてもらい、今回、舞台に参加することを決意しました。
自分が「お客様に観て頂けるように」に、なるために今、全員に助けてもらいながら、必死に稽古に励んでいる最中です。

 

「福島でやるからこそ意味がある！」
「福島が好きだ！」「福島のおれらしかできないことがある！」
と、あたりまえに発信するロメオのみんなに、毎日大切なことを気づかされています。
自分は10年近く前、ADに憧れて、上京しました。
「夢や目標、本気になれること」が東北にはないと勝手に決めつけて、過ごしていたように思います。

きれいな景色やおいしい食べ物、あったかい人柄。
それなら岩手だってぜんぜん負けてないけど、やっぱり福島もすばらしい。
いま自分が住んでいる南相馬だって、たっくさんの素晴らしいところがあって、とても嬉しい。
東京に憧れていた自分は、それもいいけど、改めてロメオのみんなと触れ合って、
故郷を大切に想い、感謝しそれを表現することを学んでいます。

今回の舞台のテーマは、「わらじ祭り」。
東北六魂祭のひとつ、福島のお祭りです。
福島からでしか発信できないエネルギーをみなさんに届けることができるように、
余所者の自分ではありますが、ロメオパラディッソの一員として舞台に挑みたいと思います。

毎週南相馬から稽古に通う道すがら、いくつかのまちを通ります。その故郷を想う人が必ずいることに毎週気づきます。東北だけじゃなく、日本でいえば全国に、色々な状況で帰りたくても帰れない、故郷を持つ人がたくさんいるはずです。

福島を地元から盛り上げようと4回目の公演を決意したロメオパラディッソが、故郷を想うどなたかの今に、共鳴することができれば、本当に幸いです。自分も、その一員になれるよう、精一杯演じます。

これはクラウドファンディング。応援してくださるみなさんから、恐縮ながら、公演成功のための資金を頂くチャレンジです。どうかどうか応援を宜しくお願いいたします。

ロメオパラディッソ　バイ

 

■ロメオパラディッソ第４回本公演【WARAJI BOYS〜オレたちの一番熱い夏〜】

作・演出：夢麻呂『熱ら。』

開催日時：2017年12月2日(土)　1回目公演／14：00～　2回目公演／18：00～

　　　　　　　　  12月3日(日)　3回目公演／13：00～

会場：福島県教育会館　大ホール

ロメオパラディッソ ホームページ　http://lomeoparadiso.dip.jp/

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