今日は、いつものアップデート工事の進捗報告だけでなく、ちょっと違う話を織り交ぜながら進めたいと思います。アップデート工事としては、2Fの電気配線を行っている最中です。これまでは住居としての役割から電気(照明やコンセント)の機能が割り当てられていました。ですが、今回はこの間取りは痕跡として残しつつも、飲食店として生まれ変わる訳ですから、この電気の考え方も変わってきます。当然、照明・コンセントの位置も変更していくのですが、制約が出てきます。そう、制約の一番は配線が露出する、です。普通、壁・天井・床の中を通っていますので、目にする事はありません。末端のコンセント、スイッチ、照明器具が室内に現れるだけです。勿論、床・壁・天井までもう一度やり直せば、全て隠す(隠ぺい配線)事もできますが、シンプルに作業は大変&コストもかかるので、実際避けたいところ、と言うのが本音だと思います。『露出=簡単=安い=見栄えが悪い』が通念ではあります。では、『見栄えが悪い』が無かったら、どうなんでしょうか。露出するのは仕方ない、では、その線の見え方を少し工夫したら、逆に、積極的に生かしたらどうなるのか。それで進めているのがコチラ。写真の黄色の線が電線です。皆さんが知っているグレーの線ではなく、黄色い線なのです。黄色以外にも、赤・緑・茶などもありますし、ちょっとお金出していいなら、もっと微妙なニュアンスの色もあったりします。わざわざ線が目立つ必要があるのか。それとも、ポップな印象を与えてくれるのか、などなど。賛否、分かれそうだな、とは思っておりますが。簡単、安い、に越したことはありません。それで見た目が悪いを取り除けばいいじゃないですか?と言う発想です。今回のアップデートではそう言うチャレンジを多く試してみようと思います。なぜなら、お客さんに提案しにくい内容ですので、まずは自分たちで実行してみる、それを見てもらって『良いね!』と言って下さる方には事例として参考にしてもらう。という事です。ビル全体でこうした『ちょっとしたDIYヒント』が見つかる施工を行っていけたら、来る度に、DIYする度に、色々な発見が出来るんじゃないかと思っています。そんなDIYのヒントを沢山詰め込んだsoiro buildingのアップデート工事はまだまだ、そして明日も続きます。soiro living 松本啓太