2021/09/28 17:22

8月に始まったクラウドファンディングも、いつの間にやら残り2日。ご支援くださったみなさま、本当にありがとうございます!!!

あと少し突っ走り、フィニッシュを迎えたいと思います。

ご報告が大変遅くなってしまいましたが、先日、「あいづち 〜文と写真展〜」が、おかげさまで、無事、終了いたしました。

改めて、今回の展示を開いた理由をお伝えさせていただき、一部ご紹介させていただきます。また、展示を開いたことで、どんな本にしたいのか、少しずつみえてきたので、お知らせさせていただきます!

本をつくる前に展示をする

地元へ戻り、東京で出会ったカメラマンの濱津和貴さんに、まちのふだんの様子を撮りためてもらっていました。そこで何か形にできたら。そんなふうに話していたら、旦那が展示やろう! と話を進めてくれました。

わたしはひとりでは、新しいことには腰が重く、なかなか動けないので、誰かに後押ししてもらえることはとてもありがたいことです。

とはいえ、どんな展示にしようかと悩みました。通常、出版したときに記念イベントをすると思うのですが、そうではなくて、本をつくる前の展示。

展示の準備期間中は、これからつくる本のことを頭に浮かべつつ、展示で伝えたいことは何か? を整頓するような日々でした。どれぐらい内容をリンクさせるべきなのかも、悩ましいことのひとつでした。

わたしは、全体を見渡すようなコンセプトづくりが、まったく得意ではありません。

今回の展示には、みなみくん、和貴さん、デザイナーのけんちゃん(THE LIGHT 谷口謙介)さんが関わってくれて、みんなの意見を聞きをしながら、見えてきたもの。

それが、自分がどういうふうに、まちをおもしろがってきたのか? を伝えるということでした。

拠点を訪れる

わたし個人が地元へ帰ることに決めた理由は、「拠点」となる場所ができそう、ということに尽きました。

人が、えいやっと動くとき、おそらくは「誰か」あてにしているひと、みたいな方がいるものではないでしょうか。あるいは、すでに家族のような存在がいるか。まるきりのひとりでは、心が折れる。

その誰かが、わたしは出会ってから2年後に結婚することになった、「ますきち」を開いた旦那の南くんでした。

南くんは、大学卒業後、たったひとりで、まちを開拓し、いろんなひととのつながりをつくっていきました。その人脈をぐいっとまわしてもらえたおかげで、友人が増え、そこから瀬戸はおもしろいなあ、と感じるようになりました。


わたしが瀬戸で暮らすなかで、「拠点」となっているな、と感じている場所。それは、人とひとをつないでいる場所。

それは、必ずしも誰しもにオープンという意味ではなくて、いいな、と思うひとたちが引き寄せられたり、自然と集まってきて、居心地の良さを感じる場所のこと。

そういう場所に引き寄せられ、そこに所属する人から得る情報で、まちへと繰り出していく。まずは、自分がきになる拠点を訪れる。

それは、引っ越して、そのまちで暮らそう、というときも、なんか気になるまちを旅するときも、それは、変わらないような気がしています。

展示での反応

今回、瀬戸市内を中心に、約300名のみなさんが訪れてくださいました。
緊急事態宣言とかぶってしまい、本当にほんとうに残念でしたが、想像以上に「伝わった」という手応えがありました。

来場者は10代から70代ぐらいまでと、本当にバラバラでしたが、多くの方がじっくりと文章と向き合ってくださいました。

みなさんの反応をダイレクトに受け止めることができ、結果として、展示の世界観のまま、本をつくってもいいのかも、という方向性を決めることができました。

正直、悩みすぎて、くたくたになり、旦那にも子育てなどたいへんな労力を割いてもらいましたが、開催してとてもよかったです。

本に落とし込む

さて、これらをどうやって本に落とし込もうか。

展示では、自分自身のことを通して、まちや暮らすひとの言葉を紹介したことで、「伝わった」と感じました。それをどこまでどう入れるかは、今、悩んいるところです。

今、考えている構成は、大きくは「拠点」の紹介。そして、自分の目を通して、さらに、歴史をひもときつつ、「まちを歩く」おもしろさを伝えること。

今回はできる限り普遍的なもの、ことをゆったりと書き、お伝えできるような本をつくりたいと思っています。

そのかわり、たくさんの飲食店をはじめとする情報は、折りたためるような別の紙で、マップと店舗を落とし込み、「ますきち」で購入してくださった方の特典にする。という形で補足するつもりです。

販売先のこと

販売するのは、まずは自分たちの拠点である「ますきち」をはじめ、瀬戸市内のつながっているみなさんには、ぜひ置いていただけると嬉しいなと思っています。

瀬戸市外の宿やカフェ、独立系の本屋さんなど。

その次のステップとして、まだ訪れたことない地域にも訪れ、ほかの地域の拠点の人ともつながっていきたいなあ、と考えています。

コロナウイルスの拡大により、リアルの大切さをほんとうに感じました。
この1冊の本が、人とひとをつなぐものになれば、うれしいです。


2022年春発売に向けて、準備中です。