中央大学総合政策学部3年の足立有希と申します。現在、学内で"同意”の大切さを広めるためにワークショップの開催に取り組んでいます。この活動に取り組んでいる理由は、自分や周囲の女子学生の性事情に不安を覚え、彼女たちに「"自分を大事にすること"をもっと知って欲しい」と強く感じたからです。
私は自分自身、性関係において嫌な思いを経験をしました。そこで初めて日本の性教育事情に危機感を持ち、周囲に経験談を話すと、同じような経験やそれ以上に悲しい経験をしている友人がいることを知りました。
性暴力や性被害というと非日常のもののように感じてしまいますが、性に関して嫌な思いであったり好ましくない経験をしている人が身近にもたくさんいることを思い知らされました。
性関係において“自分を大事にすること”とは、自分の身体のことは自分で決める・自分の意思ははっきり伝えることです。また、性においてだけでなく、誇らしい自分でいることが大事だと思っています。自分のしたことを後悔している知人があまりにも多く、素敵な友人が「私がバカだった」と悲しむ姿はとても心苦しいものでした。
現在、この日本では、性について語る事はタブーといってもいい程話しづらいことです。そうであるがゆえに、どう関係性を築いていけばいいのか、お互いを思いやるとはどういうことなのか、自分を大切にするってどういうことなのか、分かっていると自信を持って言えることができる人はごくわずかだと感じます。
そんな現状を変えるために、”同意”の概念をワークショップを通して理解してもらい、「NOと言ってもいい環境でのYES」が同意であること、そして、自分が嫌だと思うことにちゃんと「NOを言ってもいい」ということを伝えていきたいと思っています。
そして、伝えるのにも、より広く、より伝わりやすい形で伝えていきたいと思っています。ハンドブックという形のあるもので手に取ってくれる方が増えること、人から人への伝達が進むことなどを期待しています!
▼足立有希(中央大学 総合政策学部 政策科学科 3年)プロフィール
現在は大学で主にジェンダーやセクシュアリティに関して勉強しています。大学入学後、社会におけるジェンダーバイアスに違和感を持ち勉強していくうちにビリーブキャンペーンに出会い共感し、大学において啓発活動をしています。交際関係に関わらず人付き合いにおいて、自分を守ることや相手を尊重する意味でセクシュアル・コンセントの概念はすべての人が知る必要があると感じています。ワークショップを通して多くの人がこのことを知り、自分や相手との関係を大切に扱うことを考えていただきたいです。