2017/11/23 11:06

お久しぶりです。小濱です。
全ツアーを終えつつ、熊本で考えたことを書いて行こうと思います。

熊本滞在初日にお話を伺いつつ、熊本での初日公演を終え、公演2日目の午前中、西原村の仮設住宅の集会所にて、「キャプテンバルボアのマチョムキン体操」を実施しました。


そして、朝日新聞デジタル(熊本)さんに、記事も掲載いただきました!
http://www.asahi.com/articles/ASKCK4FPVKCKTLZU001.html

※「キャプテンバルボアのマチョムキン体操」
「走れタカシ」の出演者が、それぞれヒーローと悪役に扮して、子供たちと会話を交わして、体を動かしながら、悪役を改心させると言うヒーローショー。

子供たちとの掛け合いがあり、地域によって様々な反応の違いがあり、そこをどのように進めて行くのかが軸になってきます。
初めての九州での実施ということもあり、子供たちとのやりとりがどのようになるのか不安な部分もありましたが、実際やってみる中で生まれたものを大切に進めて行こう、と開き直って挑みました。

近所でお祭りの日と被ってしまったこともあり、まばらな人ではありましたが、笑顔溢れる、良い実施になりました。

「あの子があんなに笑うなんて」と、地域を見守ってきた方に喜んでいただけ、「すごく楽しかった。(実施があることを)もっとはやく言って、そしたらお祭りに入れ込むから。」とおっしゃっていただけました。

実施の後は、西原村の様子を案内していただけました。

「熊本地震の被災では、益城町がフォーカスされることが多く、西原村のことはあんまり知られていない。」

「人口は多くないけれど、ここの人は9割くらい全壊、それだけの人が家を失ったってことよ。」

「山が、崩れる。山の稜線が丸ごとV字になくなってこと、どういうことかわからないでしょう?」

「「(報道されなくなって)復興が終わったと思っていた。」って言われたけれど、全然終わっていないのよ。」

「でも不思議と、お祭りには人が集まるの。」

「過去に悩まないようにしている。1日1日、少しずつ前に進むの」

と、骨身に染みるようなお言葉を聞きつつ、案内してくださった方のおうちのあたりを案内していただきました。

皆、言葉少なに、あたりを歩きます。
小さいことから、住んできたおうちがあった。
そのおうちでは、兄弟や親や友達と過ごした日常があった。
故郷、誇りに持てる故郷が、崩れている。

どんな思いか。

崩れた思い出ものが撤去されて行くこと。
少しずつ、草が生えて、まるで何事もなかったことみたいに見えること。

悔しいような、歯がゆいような、形容しがたい思いが湧いてまいりました。

何ができるのか。何をする、と決めるのか。
強く感じたのは、なんども訪ねて行くこと、そして寄り添うように一緒に何かして行くことが、できないか、と思いました。

すごく頑張っている人たちが、「忘れられている」「一人で頑張っている」と感じてしまわぬように。

こう言った取り組みが、単発で終わらぬよう、なんとか都合と予算をつけて、また是非西原村にこようと、胸に刻みました。

その後、花習舎に戻って、二回回し。
昼の回のゲストは、艶のある俳優さん「高松良成」による歌唱パフォーマンス。非常に安定感と完成度を感じるパフォーマンス。会場は爆笑の渦。
我々も、役を維持できないくらい笑ってしまいました。

夜の回は、フリーアナウンサー「政木ゆか」によるセクシーなパフォーマンス。お客様が思わず「これ大丈夫なのか?」と声を上げるくらいセクシーなパフォーマンスでした。

そして本当に申し訳ありません、し、写真を、取れておらず。
掲載できません!く、悔しい!

仙台で仲良くなった、熊本の劇団「不思議少年」の大迫くん、「不思議少年」に客演していた宇都宮くんも観にきてくれ、またバラシまでお手伝いいただきました。

こう言った縁を大切に大切に、何かを編み上げて行くことが、我々がすべきことなんじゃないかなぁ、とぼんやり考えながら、銭湯に行き、帰路につきました。

帰路は、1500キロ以上を陸路で。急がないと凱旋公演に間に合わない。

と、感慨をもう少し味わいつつ、熊本の方々ともっと交流したい思いを抱え、後ろ髪を引かれる思いで、仙台へ!!

必ず、また、熊本行きます。
皆様のご支援のおかげて繋がって行くこと縁を、大切に今後も育んでいこうと思います。