◆瞑想アプリ開発のきっかけ
がん患者の方々と話をしているときに、こんな話を聞きました。
余計な心配をさせてしまうのではないかと心配で家族にはがんのことを話せない。
余計な気遣いをさせてしまうのではないかと心配で友人にもがんのことを話せない。
間違ったことを言っているのではないか、こんなことを聞いていいのかと心配で医師にも相談できない。
近しい人にも相談できないがん患者の方は多くいます。
そうした方々にとって、同じ境遇にいるがん患者同士で話をする集まりやがん患者同士のピアカウンセリングは、
安心して心配事を相談できるとても重要な機会です。
こうしたピアカウンセリングのような個人と個人をつなぐ機会を広く提供することができないだろうか?というのが、
この瞑想アプリを作ろうと考えたきっかけです。
◆自殺防止×瞑想×ソーシャルビジネスである理由
私は兄を事故で亡くしました。目の前で兄が死んでいく光景は、私の心を壊しました。
兄の死をきっかけに医師を目指し医学部で学んでいたときに、親友が自殺しました。
兄の死は、親友が自殺をしたとき、私にある種のショック症状をもたらしました。
そして、医学部を退学し、自殺防止のための活動へと動き出しました。
多くの企業でメンタルヘルス改善のために瞑想的な手法が用いられています。
女性誌などで瞑想的手法を用いたストレス解消法などが紹介されるなど、
一般の方々からの瞑想的手法への一定のニーズがあると考えています。
こうした背景は、瞑想的手法によるメンタルヘルスの改善を自殺防止へとつなげる好機であると考えています。
現在、私は大学で経営学を学んでいます。
継続した公益活動をするためには経営学的な視点はとても重要なものであると考えます。
自立した財源の確保するための事業としての瞑想アプリという側面と、
自殺防止という公益活動を自立した事業として両立させるための形として、
自殺防止を目的とする株式会社によるソーシャルビジネスを選びました。
自殺防止を目的とするソーシャルビジネスにおける1つの事業としてこの瞑想アプリを開発しています。
以上が自殺防止×瞑想×ソーシャルビジネスとなった理由です。
◆瞑想という言葉について
瞑想≒リラックス≒ありのままの自分でいる時間≒マインドフルネス・・・
瞑想と同義の言葉やその定義についてはいろいろなものがあると思います。
この瞑想アプリにおける瞑想とは、自分の内面(心や身体)に向合っている状態と考えていただければと思います。
なるべく主観を抑え、なるべく客観的に今ある心と身体を観察している状態と考えていただければと思います。
あなた自身の心と身体に向き合うことにより、より多くの幸せにつながることが、
この瞑想アプリが提供できる理想的な「瞑想」であると考えています。
このアプリでの「瞑想」では、スピリチュアルな要素や宗教的要素は極力抑える努力をしています。
この瞑想アプリの提供する「瞑想」が、様々な分野における多様性を支持するきっかけとなり、
あるべき文化的生物学的動的平衡が開かれた社会実現への貢献ができれば幸いです。
そして自殺防止へ寄与することにつながることを強く願っています。
◆瞑想アプリ:KAICOEについて
この瞑想アプリは、瞑想をうながす5分程度の音声ガイダンスを提供します。
お好きな時にお好きな場所で、気軽に瞑想をする機会を提供したいと考えています。
森の中の小川のせせらぎや夜にささやく虫の声などの自然の音を聞きながらの瞑想はいかがでしょうか。
ストレス軽減や不安軽減のための瞑想などに加え、
自殺防止などの公益活動をされている方などのご意見から
多様性に関する瞑想や寛容さに関する瞑想なども体験していただけます。
がん患者の方々に協力していただく命と向き合う瞑想なども計画しています。
食事のための瞑想や歩きながらの瞑想などのコンテンツもあります。
このアプリのデザインやコンテンツは随時更新し、長期のご利用をいただけるものであるよう努力を続けていきます。
料金体系については、基本的なコンテンツおよび公共性の高いコンテンツは無料でご利用いただけます。
エンタテイメント性の高いものはアプリ内で料金をいただきます。
このアプリのデザインやコンテンツ作成には、
私の活動で今まで関わらせていただいた企業の方々や公益活動団体や個人の方々にもご協力いただいています。
本事業からの利益の自殺防止への活用方法は、
公益活動に関わる方々にデザインやコンテンツ作成に直接的に関わっていただくビジネスモデルを理想としています。
また、アプリ開発だけでなく自殺の予防と防止のために独自の取組を順次行うために利益は活用されます。
公益活動団体などへの寄付等による間接的な活用方法は副次的なものになると想定しています。
この瞑想アプリを通じて、あなた自身の心と身体に向き合う機会を提供し、
直接的または間接的に自殺の予防や防止につながればと切に思います。
そしてそれが、少しでも多くの方にとって、少しでも多くの幸せにつながれば幸いです。
◆代表者プロフィール
2000年2月、兄の事故死をきっかけに医療分野での公益事業に携わることを志しました。
働きながら医学部入学のために勉強し、
2008年、センメルベイス大学医学部(ハンガリー・ブダペスト)に入学、基礎的な医学を学びました。
在学中の2010年11月、親友の自殺をきっかけに、医学部を退学し、自殺防止のための活動を志しました。
その後、サンタモニカ大学(アメリカ・ロサンゼルス)で人類学と自然科学を学びました。
サンタモニカ大学卒業後、ビジネスブレークスルー大学にて経営学を学び、
自殺防止を目的とするソーシャルビジネスの起業にいたりました。
2017年10月、株式会社開衡 設立予定
◆資金の使い道
瞑想アプリの開発に使わせていただきます。
弊社株式開衡(10月中旬設立予定)の資金と合わせて、瞑想アプリの開発資金とさせていただきます。
自殺防止を目的とするソーシャルビジネスの一事業への資金提供と考えていただければ幸いです。
◆最後に
大切な人を失った苦しみからの救いを求めているのは私自身かもしれません。
どなたかの精神的な苦しみを少しでも軽くすることができれば、
それだけでこの計画はとても有意義なものになります。
ご支援よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
最新の活動報告
もっと見る自殺防止とマインドフルネス:座間の事件から考える
2017/12/09 01:52法人(株式会社)の設立が完了したのが10/29(水)でした。 できることは可能な限り自分でやりたいと考えていたので、 会社設立に関する事務手続きも自分であちらこちらと動いていました。 あれやこれやと手続きを終わらせ、 やっと法務局へ書類一式を提出して一安心したのが10/23(月)でした。 その後、書類の不備があり、法務局まで書類の修正に行って、 登記の完了の確認したのが10/30(月)でした。 その後間もなく座間事件の報道があったかと思います。 自殺に関する報道は注意深く観察しています。 TwitterというSNSを利用して自殺という行為に悪意を持って積極的に関わった座間事件の報道を見て、自殺防止に何か貢献できないかと歩き出した途端に暗澹とした気持ちになりました。 SNS上での自殺防止策はとても重要だと考えています。 しかし、対症療法的な自殺防止策の困難さは想像に難くなく、言うのは簡単かつ当たり前の話ですが、根本的な自殺防止策が必要だと・・考えます。 精神衛生面で自殺防止の役割を期待されてきたのは、医学も当然にその役割を果たすべきですが、より広い範囲での精神面では宗教がその役割を期待されてきたのではないかと思います。 安易な括り方ですが、現代社会においては宗教への(特に新宗教への)アレルギーとも言える傾向があるので、宗教の自殺防止への関わり方はとてもセンシティブなものになるかと思います。 このような状況で、マインドフルネスというコンセプトは自殺防止策として効果が期待できるのではないかと考えています。 マインドフルネス的なコンセプトが広まり、直接その効果を観察することは難しいかと思いますが、根本的な自殺防止策として機能することを期待しています。 このアプリもその一助になればと切に思います。 もっと見る
Kaicoeのロゴマーク
2017/12/09 01:05瞑想アプリ:Kaicoeのロゴマークが決まりました。 ずいぶん前に決まってはいたのですが、ご報告が遅くなりました。すみません。 ウェブサイトの作成もほぼ完了し、細かな調整をしています。 法人(株式会社)を設立し、アプリを作ってきましたが(直接的な作業はお願いしていますが)、 会社設立関連の雑務が多くなかなか思ったように時間がつくれず、 こちらへのご報告ができなかったことを反省しています。 リリースするまでにやることはたくさんあるので、これからが本番ではありますが、 Campfireでの活動はいったんここまでとなります。 ご支援をいただいたパトロンのみなさまありがとうございます。 引き続きメールなどで活動のご報告をさせていただきます。 よろしくお願いいたします。 もっと見る
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