文化庁 令和5年度「文化芸術による子供育成推進事業ー文化施設等活用事業ー」にイワミアーツプロジェクトの企画が採択されました!
それに伴い、6月20日に【IWAMI ARTS PROJECT 2023】 演劇公演が、大田市内の小中高生を対象として、大田市民会館大ホールで開催されます!
今回、演劇公演を行なって頂く劇団は、東京都中野区に専用劇場を持ち、全国各地でも演劇公演を行なっている【東京演劇集団 風 】です。
公式ホームページ
「 https://www.kaze-net.org/top 」
演目は「Touch」(バリアフリー公演版)
「Touch~孤独から愛へ」(原題「ORPHANS(孤児たち)」)は、1985年にシカゴで上演され、オフブロードウェイで絶賛を浴び、1987年には映画化もされた作品です。
作者ライル・ケスラーは、ニューヨーク、ロスアンゼスを中心に、演劇の持つ創造性を使って、リスクを負っている子どもたち、精神治療を必要とする患者、ホームレスの人たちとのワークショップを30年以上に渡って行い、閉ざされた心を開いていく活動を実践しています。この作品も、そこでの経験を通じて描かれたものです。
あらすじ
北フィラデルフィアのアパートの一室。アレルギーの発作でほとんど外に出られない弟フィリップと、不良の兄トリート、2人の孤児の兄弟が暮らしている。ある日、2人の前に現れた謎の紳士ハロルド。ハロルドは彼らを「デット・エンド・キッド(行き止まりの子どもたち)」と呼び、「元気づけてあげよう」と手を差し伸べる。次第に心を開いていくフィリップ、それとは対照的に触れ合いを拒絶するトリート。
「孤児」である3人の出会いが、孤独を抱えながらも、真剣に相手と向き合うことで、新たな一歩を発見していく。
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東京演劇集団風は1991年に原題「孤児たち」でこの作品を初演しました。翌年1992年からは全国巡演公演を開始し、「Touch-触れること」に焦点をあて、『Touch~孤独から愛へ』とタイトルを変更。初演から延べ50万人もの子どもたちが、この作品と出会い、お互いに影響を受けながら育てられた作品です。
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東京演劇集団風の〈バリアフリー演劇〉
東京演劇集団風は2019年から、視覚・聴覚障害の当事者の方たち、障害者施設職員の方たちと研究会を重ね〈バリアフリー演劇〉の試みを開始しました。同年に劇団の代表作『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』『星の王子さま』、2021年には『Touch~孤独から愛へ』をバリアフリー化し、2020年から全国の小中学校や、視覚・聴覚支援学校、特別支援学校においても公演を行っています。
舞台手話・字幕・音声ガイドの情報保障に加え、あらゆる人が舞台に触れて、劇空間をイメージできるバックステージツアーや舞台説明、出演者の自己紹介、俳優・スタッフとの交流などを行い、見て、ふれて、感じる実体験を大切に上演を行ってきました。
現在バリアフリー演劇は障害支援施設や特別支援学校だけでなく、全国各地で実施され、「障害を持つ家族と一緒に楽しむことができ、初めて演劇の感想を話し合うことができた」「手話や音声ガイドなど、いま社会の中で必要とされている人との相互理解について、改めて考えられる機会になった」などの感想も寄せられました。「人間の多様性や違いを理解し、共に生きる豊かさを学ぶ場」「インクルーシブ教育」「思いやりの心を学び、ひとりひとりが輝く教育」など、共生社会の学びのひとつとしても、捉えなおされています。
バリアフリー演劇の試みは障害の有無、地域や経済的な環境の格差に関わらず、すべての人たち、子どもたちが自由に芸術を体現し、それぞれの感性や可能性を発揮するための、新しい芸術の実践となっています。
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今回の公演は6月20日に、大田市内の小学生〜高校生と、教員の方や保護者の方までを対象に行います。
『上演時刻』
①開場:9時00分、開演9時30分~12時00分
②開場:13時00分、開演13時30分~16時00分
(現在、全21校中、17校が観劇予定となっています。)
詳細は、参加する各学校から通達されますので、対象者の方々は学校からのお知らせをお待ちください。
今回参加する学校の対象者ではない方でも、ご興味ある方は、事前にイワミアーツプロジェクトまでご相談ください。
(席に限りがありますので、参加できなかった学校の保護者の方や、地域内の未成人の方、石見地域のまちづくりに興味のある方を優先致します。)
メール iwami_arts@yahoo.co.jp
貸切公演ですので、出来るだけご連絡の上お越しください。
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