学生リーダーの江藤です。
少しずつお話が広がり、繋がりも増え、ご支援も頂いております。
みなさま、ありがとうございます。
本日は、私の所属する大学の教授である、河端教授よりメッセージを頂いたので、ご紹介します!
河端教授は、建築の構造にとてもお詳しい方です。
プロジェクト開始前には、トイレの形はどのようなものがいいか、便器はどのようにしたらいいのかなどご相談させていただいていました。
お忙しい中でしたが、熱心に長時間相談に乗っていただいていたのがとても印象に残っています。
<河端教授からのメッセージ>
南米パラグアイの農村地域の衛生環境の改善と農業改善を行う「バイオトイレを活用したパラグアイ農業改善プロジェクト」を応援します。「安全な水とトイレを世界中に」はSDGsの行動目標のひとつで,世界には安全な飲料水を利用できない人が20億人,安全に配慮されたトイレを利用できない人が36億人もいます(国連「持続可能な開発目標報告2021」)。トイレから流れ出す汚水は感染症や下痢の蔓延の原因になり,毎年多くの子どもたちが命を落としています。バイオトイレは,微生物のはたらきで便を分解するものです。分解された便は肥料に,尿は水で薄めて液肥になるので,畑にまいて農作物の収穫を増やすことができます。便や尿には農作物の生育に必要な窒素が多く含まれているので,その活用は化学肥料(現在は天然ガスが主な原料)の使用を抑制し,CO2排出量を減らすことにもつながります。
人間の営みの基本である「食べて,排泄する」ことを,自然のサイクルの一部に位置付けて,衛生的で豊かな農村づくりを支援する。バイオトイレはその核になります。ミタイ・ミタクニャイ子ども基金の「バイオトイレを活用したパラグアイ農業改善プロジェクト」に,ぜひご支援ください。
横浜国立大学都市科学部建築学科教授
河端昌也