はじめに・ご挨拶
はじめまして、中須俊治といいます。30歳、2児の父親です。京都生まれの京都育ち、大学卒業後は京都信用金庫に4年ちょっと勤務し、営業担当として嵐山エリアを駆け抜けました。そのときお世話になった京友禅の職人さんに、世の中には数字にあらわれてこない価値があることを教わりました。
同時に、世界でも評価を受ける技術がある一方で、効率や生産性の名のもとに価値ある文化が失われつつあることも知りました。「目の前の職人技を次の時代に繋ぐことができなければ、バンカーであるまえに、京都で生活するひとりの人間として、ずっと寂しい気持ちを抱えることになる」と、2018年にサラリーマンを辞めて独立・起業しました。
それから3年、コロナに翻弄されながらも、職人工房でイベントを企画して、のべ200名を超える人たちに現場での体験をデザインしてきました。事業活動をとおして、ひとりの若者が職人に弟子入りし、地域の文化が次の時代につながっていくムーブメントも起き始めています。そして脱サラして飛び込んだ世界で、工芸を支える職人たちの生き様に何度も励まされてきました。
こういうご時世だからこそ、京都のイケてる職人たちに会ってほしい!長年にわたって仕事に向き合ってきた職人の世界から、これからを生き抜くヒントを見出だせるのではないかと思っています。全国各地から、いろんなジャンルの人たちが関われるように、趣向を凝らしたリターンを用意しましたので、ぜひ、最後まで読んでください!
このプロジェクトで実現したいこと
「こういうときだからこそ、職人たちの生き様に触れてほしい!」
前職のバンカー時代、職人文化が失われると、その地域の魅力が低下し、人びとが訪れたり関わっていくことが減って、経済が回っていかず、生活が続いていかない状況の一端を垣間見ました。そこでこのプロジェクトでは、これまであまり工芸とは関わりのなかった人たちに届けていくことを念頭に、域内活動を活性化させ、職人文化が続いていく状態をめざします。
工芸の世界を開いていくために、オンライン工房ツアーをはじめ、3つの職人工房から渾身のリターンを用意しました。以下、一部抜粋します。
■2,500円のリターン:京都の推しの職人たちを紹介するオンラインツアー
オンライン会議システムZoomをつかい、西陣絣や京表具、京友禅の工房から生中継します。遠方にお住まいの方でも、京都が誇る職人たちの風を感じることができます。
■5,000円のリターン:胸元のおしゃれに「ブートニエール」
手描き友禅のテキスタイルでジャケットのアクセサリー「ブートニエール」をつくりました。コレクションブランドにも採用される技術を胸元にどうぞ。
■10,000円のリターン:はみだし就活塾
就職支援サイトをつかわずに進路を切り拓いた若者による、ちょっと変わった働きかた講座を限定開講します。工房の空気感のなかで味わうリアルイベントです。
■20,000円のリターン:世界に1着の服をつくろう / ストーリー付きトートバッグ
職人とのトークセッションのあとに、世界に一つだけの服をつくったり、トートバッグを手に入れたり。つくり手の顔が見えたとき、愛着をもって長く使ってもらえるのではないかと思っています。
■30,000円のリターン:はじめてのアフリカンアート
西アフリカ地域に位置するトーゴ共和国。そこには京都の西陣織や京友禅のような工芸があり、ゆたかな文化が息づいています。その港町でビビっときたアート作品を限定価格で。
■50,000円〜のリターン:京表具 ✕ アフリカンプリント
障子や襖を張り替えるときに登場するのが表具屋さん。伝統工芸士でもある小野澤さんにアフリカンプリントを張ってもらってアートパネルにしました。
■89,000円のリターン:手描き友禅のジャケット
京都を代表する染色家・西田さんが主宰する染め工房「アートユニ」。そこでしか表現できない手描き友禅のウール地でジャケットをお仕立てします。
今回のプロジェクトでは、工芸の世界との関わりが増えていくことで、どういう未来をつくっていけるかを社会的インパクトのロジックモデルに沿って遂行・検証していきます。
京都の工房内で起きている人間ドラマ、職人魂のエピソード、そして工房の空気感は、そこにしかない価値ある資源だと考えています。それらをもとに、工房での対話やトークセッション、ワークショップを実施したり、ライフスタイルに取り入れられる工芸のアイテムを制作します。結果として、売上につながっていくだけでなく、いろんな人たちが交わり、職人と共にする時間も生まれます。
職人と過ごす時間をとおして、文化に興味関心をもったり、親しみをもつ人たちが増え、そこから参加者自身が新たな気づきや発見を得られるということを、この1年の工房での取り組みで目の当たりにしてきました。そしてそれは、工芸への交流人口の増加につながり、知識や技術の承継も進んでいく可能性を高めることにもつながります。最終的には、いろんな形で若手が関わっていく土壌を育み、後継者候補が育成されていく社会的な交わりと、経済的な基盤を整えていくことをめざします。
工芸の世界への扉が広く地域に開かれたとき、ギャルが工芸をカワイイと身につけたり、ヤンキーが工芸をカッコイイと取り入れたりする世界をみることができるのではないかと妄想しています。
資金の使い道・実施スケジュール
リターン品の制作費や発送費用、地域の職人たちを応援する活動に充てさせていただきます。2021年10月下旬から順次、制作・発送を開始。11月〜12月にかけてイベントなどを実施し、年内にはジャケットのお仕立てとお届けができる予定をしています。
最後に
前職の京都信用金庫を退職するとき、結婚して子どもが生まれる時期と重なっていました。あたらしい家族ができるなかで、サラリーマンを辞めて起業するということ。生活していけるのかという不安と闘いながら、丸3年が経ちました。
うまくいかないことの連続ですが、つまづきながら、転びながらも、そのたびに諦めたくない気持ちを強くしてここまで走ってきました。最近になって気づいたのは、「工芸も好きやけど、職人はもっと好き」ということです。めげそうになったとき、目の前の職人さんの生きかたに何度も励まされてきました。
今回のプロジェクトで、ぼくがそうであったように、職人さんとの出会いが誰かの背中を押すきっかけになったらいいなと思っています。リアルで、オンラインで、お待ちしています!!!
<プロジェクトオーナーについて(特商法上の表記)>
■特定商取引法に関する記載
●販売事業者名:株式会社AFURIKA DOGS
●代表者または通信販売に関する業務の責任者の氏名:中須 俊治
●事業者の所在地:〒602-8294 京都市上京区東西俵屋町144 西陣ろおじ内アトリエ4号
●事業者の電話番号:Tel: 090-6373-3203
●送料:送料込み
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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