『日本に来ると、なんでもできる気がして元気になれる』
これはサミスさんとミーティングをしていく中でサミスさんがおっしゃった言葉です。
メイ・サミスさんは、2006年にダスキンアジア太平洋障がい者リーダー育成プログラムに参加するために日本を訪れました。車いすに乗ったままで移動ができる、一人でトイレにもいける、初めて降り立った日本の空港のバリアフリー設備に感動して涙を流されたそうです。
カンボジアでは建物の入口にスロープがないなど、バリアフリー設備がほとんどありません。サミスさんは、このような日本とカンボジアのバリアフリーに関するギャップに衝撃を受け、日本で障がいを持った人が仕事をしているように、カンボジアの障がい者も仕事をして、政府と交渉ができるようにしたいという思いからプノンペン障がい者自立支援センター「PPCIL」を設立しました。
PPCILはカンボジアでは数少ないバリアフリー施設であることはもちろん、障がいを持った人々が自立をするためのトレーニングをする場になっており、これまでに何人もの人がこの施設を通して職を見つけ、自立してきました。
PPCILはバリアフリーをカンボジアに浸透させるきっかけになることができ、カンボジアの障がい者だけではなく、未来のカンボジアにとってなくてはならない必要不可欠な存在です。
そのようなPPCILがコロナ禍で存続の危機に瀕しています。みんなでPPCILを守りましょう!!