3月5日(日)岡垣サンリーアイにて開催いたしました、『東日本大震災の被災地と福岡とをつなぐ復興支援コンサートvol.2』が、無事終演致しました。
発災から12年。
「風化」という言葉が頭をよぎる中の開催でしたが、多くの方に心を寄せていただき、想いを届けることができたのではないかと思います。
今回は、3.11オモイデアーカイブ代表の佐藤正実さんにお越しいただき、市民目線の当時の状況やどういった避難生活を送ったかなど、どの地域でも災害時に役立つ情報を丁寧な言葉と写真で、わかりやすくお話しいただきました。
日頃からの人とのコミュニケーションが、災害時にどれだけの助けになるか、被災地にも格差があり、自分の被害はこの地域の方に比べて大したことがないからと、遠慮されて語ることができない方々がいることなど、現地で生きて来られた方の、リアルな声を聞くことができました。
講演会の中であった言葉に、
『完成させてはならない』
という言葉がありました。
記録をした、データにした、編集して写真集にした。それで完成、では風化につながる。風化することは仕方ないが、それで終わらせてしまっては、本当に忘れられてしまい、なかったことになってしまう。だから、続けていかなければならないと。
忘れた方がいいこともありますが、覚えておくべきことや伝えていかなければならないことは、誰かが言い続けないといけないんだと思いました。
私たちの歩みは、ほんの小さなものですが、それに共感し、助けてくださる方がいる限り、少しずつでも広がって、大きな一歩につながると信じています。
どんな規模になったとしても、このコンサートはこれからも続いていきます。
どうぞあたたかく見守ってください。
これからも、よろしくお願い致します。