ご支援いただいた皆様関心のある皆様活動報告です。6月10日、11日、カレン・エレファントホームでの田植えを撮影して来ました。これがその時の映像1と映像2です。カレン族にとってお米は彼らの暮らしの核心部分になります。お米があってこそ生きていけると考えていますし、そのお米を一緒に作ることで共同体の結束を保っています。田植えのをする村人のそばに兄弟象のカムンとドドがいます。こうして村の暮らしに溶け込んでいる象はタイでも稀です。多くは鎖に繋がれたままです。映画ではその背景に迫っていきます。北タイでは本格的な雨季も始まっています。雨が続くと寒いくらいです。また報告します。奥野安彦
皆様お元気ですか。今日は映画のタイトルのお知らせです。当初は「エレファントの叫び/Roars of The Elephant」としておりましたが、撮影を進めていく中、叫びというより、叫べない苦しみの方が大きいのではないかと思うようになり、スタッフと議論を重ねてこのタイトルにしました。「UNSPOKEN SOULS」日本語にするなら沈黙の魂という感じです。象たちはもちろん感情は見せたりしますが、象たちの心内までわからない。世界中で開発が進み、森林が失われていく、人間に翻弄される象たち野生動物や家畜象たちの暮らし。それを意言い表すタイトルになると思います。今週末はカレンエレファントホームで田植えがあります。金曜日から泊まりがけで撮影に行きます。また報告します。では、皆様お体をご自愛下さい。奥野安彦
皆様へ日本はもう夏ですね。北タイは真夏が終わり雨季に入りました。毎日、スコールがあります。山は茶色から彩が変わって新緑が美しいです。撮影はまだまだ続いています。来週にはカレン・エレファントホームでは田植えを行う予定。村人たち総出で行います。田植えの側ではドドとカムンがのんびりと草を食べている風景が見られるのではないかと思います。撮影が終わったらまた報告します。ドキュメンタリーですから何が起こるかわからない。予期しないことも多々あってその度に出動して撮影を行なっています。撮影はまだ道半ば、映画の中の登場人物/象キャンプのオーナーが病気で亡くなることがありました。残された象たちと大きな土地。巨額の遺産です。遺産をめぐる争いが勃発。映画を撮り始めて最初に思ったことが「象はお金」です。その言葉通りお金は人を狂わせる。この結末はどうなるのか。今もフォロー中です。撮影を続けていると人新生(人類の活動が、かつての小惑星の衝突や火山の大噴火に匹敵するような地質学的な変化を地球に刻み込んでいることを表わす新造語。)の時代だと実感します。象たちを守りたくても象たちが住む森がない。私たちが撮影している村から象を保護しているコミュニティーフォーレスト(市民の森)まで20キロほどあります。象たちがイベントで村戻ってきたことありました。イベント終了後、コミュニティーフォーレスト(市民の森)まで帰るのですが、その道のりを象たちと共に歩きました。そこで目にしたのはまさしく人新生です。山間を歩くのですが、丘陵は全て丸裸。まるで砂漠の中を象が歩いている。タイは開発のためにこの100年で75%以上も森を消失しています。象が住む世界はどんどん狭まり人間との衝突も起きています。その森の消失は人間の営みにまで大きく影響しています。水不足です。本来、撮影地は山間部で水が豊富なはずですが、保水する木がない。象を通して様々なことが見えてきます。また報告します。奥野安彦
チェンマイは乾季に入っていますが、2月に珍しくまとまった雨が降りました。象たちは大喜び。もちろん、僕たち人間もこの時期の雨は大歓迎。こちらがその象たちの様子。来週はターク県の象祭りを撮影予定。タイもコロナ感染がかなり多く、象祭りも開催されるか未定ですが、いろんな角度から象たちと人々の暮らしを撮影します。活動報告でした。奥野安彦