komorebi2021 -いのち-
本番4公演、全て終了いたしました。
ご来場いただいた皆様並びにこの公演を支援していただいた皆様、
本当にありがとうございました。
200名以上の出演者と、30名以上のスタッフによって4日間、
リハーサル、ゲネプロ、本番4公演、1人も怪我なく無事に終わることができ、
ホッとしています。
今回もまた、内側での葛藤や厳しい問題もたくさんあり
ここまでたどり着くまでの道のりはいつも以上に険しく感じました。
komorebiは、着実に成長できるように
毎年なんらかのチャレンジをし続けて7年目の今回を迎えたわけですが、
今回は舞台セットのデザイナーさんや制作さんを入れてみたり、
パンフレットやチケット管理をウェブに変えてみたり、
クラウドファンディングに挑戦してみたり、
この舞台に挑むまでのプロセスを動画にまとめてみたり、
ナンバー合同練習会を企画してみたり(一部実施できました)
コレオグラファーを例年よりも歳が上の世代に勇気を出して声をかけてみたり。
OP映像制作を自分のクリエイティブチーム「ヒトノマ」に依頼してみたり
会場を4日間とって小屋入りからしっかりと準備期間を用意してみたり
4回公演に挑戦してみたり
ロビーにまで植物と流木と額縁、電球でインスタレーションしてみたり。(アロマも焚いてみました)
他にもいろんなチャレンジが個人的にはあって、
それぞれやってみてわかったことがたくさんありました。
むしろやってみないとわからないことしかなかった気がします。
新型コロナウイルスの影響も、予想以上に大きくて。
毎年「sokokaze」という名前でkomorebi出演者全員で
BBQしたり運動会したり、レクリエーション企画を年に2回用意しているのですが、
それはもちろん中止になりましたし、
出展を予定していた作品が複数なくなってしまったり、
全体リハで使える広い会場に限って人数制限があり、なかなか借りることが難しかったり、
「親が生徒の出演に反対していて人数が減ります」という声も出てきたり、、
会場の席数が半分になったり、、、
このご時世で集客が思うようにいかなかったり。。
もうあげたらキリがないほど、いろんなことが起こりました。
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このように厳しい状況な反面、新しい挑戦を複数もりこんだ今回は苦労して当然の状況でした。
ただその分得た学びも大きく、次がまた良いものにできる可能性を広げてくれました。
特にクラウドファンディングでは、応援してくださる人の存在が可視化され、
想像以上にすごく励みになりました。
当初は資金がなくてどうしようもなくて始めたのに、
蓋を開けたらお金だけじゃなく、
一人ひとりの支援とコメントがこんなにも精神的な支えになってくれて
辛く忙しい時期の癒しになってくれるとは…
皆さんの支援は確実に、この公演に必要不可欠なものでした。
本当に本当に、ありがとうございました。
また、各ナンバーのリハにお邪魔して撮影を入れることで、
各コレオグラファーさんのリハに臨む姿勢や生徒への向き合い方を取材することができました。
こういったひとつひとつを、丁寧に自分の体でアクションした先に
やっと生まれる感動が確実にあることを身をもって実感し、知ることができました。
1ナンバー平均2時間の撮影+トークを13ナンバー分。移動時間を含めたら約30時間の取材。
期間にすれば、最初のナンバー訪問から最後のナンバー訪問まで
2ヶ月以上に及ぶ期間で撮影、編集を行いました。
あの本番のステージに立つまでのみんなのがんばりを、少しでも伝えられたらいいなと思ってやってみた試みでした。
普段は僕だけがナンバーリハに顔を出し、「なぜkomorebiをやるか」を話すのみでしたが、
今回はカメラも付いてリハ風景をじっくり観察することができたおかげで
本番ステージに立つみんなの表情を見た時の感動が何倍にも大きくなりました。
こういった、非効率的に見える地味な行動の一つひとつが、
実は確実に効いてくる瞬間が必ずくることを学びました。
怠ることなく、これからも「心で動くこと」を大切にしていきたいと強く思えました。
このHPの中間部分に、リハ映像が載っています。
よかったら全ナンバー、見てあげてください。
https://komorebi.mystrikingly.com/
1ステージを乗り越えるたびに急成長を遂げるみんなの目が、踊りが、
そして千秋楽のステージに立つ頃には涙を浮かべながら背中を叩き合うその姿が
僕の目にはとっても美しく写りました。
「やってよかった」と心から思いました。
ステージ裏では、全公演、207名全員の目を見て、想いを込めてハイタッチしました。
全作品を横から見守りました。手を叩いて応援しました。
自分の出番は3回ありましたが、回ってきたバトンにもっと花を添えて送り出すように
全力で踊り切りました。
僕もみんなと一緒の、プレイヤーだからこそ
ダンスで背中を見せたいと思っています。
komorebiという船に乗っているクルー全員が
前に進むことを本当に「自分ごととして」捉えて
そこに渇望している状況を作ることこそが、
舵を取る人間の本当の仕事なんだと実感しました。
他人が用意したステージで
他人が用意したコンセプトで
他人が用意した振り付け、演出だけど
「全て自分のためにあるものだ」と本気で思えてこそ
そこに命が宿るんだということが
この公演を通してわかった気がします。
引き続き、komorebiをよろしくお願いします。
クラウドファンディングはまだ続きます。
そしてリハーサルツアーの更新も、
まだあげられていないナンバーの分は書き切ろうと思います。
それではまた。
Jenesでした。