本日ご紹介するのは、定期演奏会を力強く支える第一部4曲目(サブメイン)、『マゼランの未知なる大陸への挑戦 (樽屋雅徳)』。
マゼラン(マガリャンイス)という人物を皆さまご存知でしょうか。世界史に触れたことのある方は見覚えのある名前かもしれません。
マゼランは、スペイン王カルロス1世の命で16世紀に世界周航を試みたポルトガル人です。1519年に西廻り航路で出航、南米大陸南端のマゼラン海峡を発見し、太平洋を横断、1521年にはフィリピンに到達しました。しかし、マゼラン自身はセブ島先住民の攻撃を受け殺害されてしまいます。いまから500年前です。マゼランの部下たちはその後も航海を続け、1522年、スペインに帰還。人類ではじめて世界周航を果たしたのです。
この曲は、そんなマゼラン死後もその魂がもし世界一周を続けたなら、というイメージから、現代の日本吹奏楽界を支える作曲家、樽屋雅徳が作り上げたものです。
自らの生きる土地の外には、どのような世界が広がっているのか。未知なる地、未知なる森、未知なる海。自然という凄まじく大きな力に挑戦する弱く小さな人間。マゼランの経験していく未知なる世界が見事に吹奏楽曲として描き出されています。
海は悠然とひろがり、水面は美しくきらめきますが、時には恐ろしいほどに凶暴な顔を見せます。曲が進行していくと、このような自然の顔の移り変わりがはっきりと見えてきます。
皆さんも、まだ見ぬ世界を迫力ある生音の演奏とともに冒険してみませんか。
来年2月11日、めぐろパーシモンホール大ホールにはきっと大海原が広がっているはずです。
ここで団員のコメントをご紹介します。
「ピアノソロの2拍3連や6度のハモリにご注目」
「物語を感じてください!」
「綺麗な旋律に感動します!」
「低音とパーカッションのみの部分が好きです」
「序盤の打楽器・低音から始まり血が騒ぐシーンが好きです」
「各パートに見せ場がありどれもかっこいいです」
「低音のサウンドにご注目!」
引き続き、応援よろしくお願いいたします!