2021/10/01 23:11
今日は、日本とスペインの美術・工芸の交流の歴史についての動画を作成しました。

あのフランシスコ・ザビエルがスペインから日本にきて以来、日本の美術品や工芸品はスペインやヨーロッパに影響を与えてきました。スペインの古い教会に、日本製の蒔絵の引き出し(聖書や十字架を保管した)が残っているようです。

時代は進んで、開国直後の19世紀末から20世紀の初め「ジャポニズム」が欧州の美術界で大ブームになりました。

そして、今、まさに、それ以来の100年ぶりの日本文化ブームだと思います。勝手に「21世紀のジャポニズム」と名付けました。21世紀のジャポニズム運動は、これまでの日本文化ブームとは比べ物にならない規模で進んでいます。世界中のどこにでもアニメやゲームが好きな子供たちがいて、日本のことをもっと知りたいと思っています。

アニメやゲームに限らず、着物やお茶など、伝統文化についても、世界中で関心がたかまっています。前に、バレンシア着物クラブで英語で着物についてのZ00M講演会を開いたら、なんと、アフリカ大陸をのぞく全ての大陸からの参加がありました。(将来的には、アフリカからも参加してほしいですね)

私たちは、21世紀のジャポニズム運動を担っていると言っても、言い過ぎではないでしょう。担っていきたいと強く願っています。

そんな想いをこめて、動画を作ってみました。画像は、2013年にバルセロナ開かれた「ジャポニズム」展のカタログです(カタログと言っても、百科事典ほどの厚みがあり、内容が圧巻で、私の宝物の1つです)。すばらしい、展覧会でした。

私たちの展覧会「Kimono‐伝統からモード」でも少しでも多くの方々に日本の着物のすばらしさに触れていただきたいです。