デンマークへの留学は僕にとって人生の一大イベントの一つだったと思います。
大学を卒業し、周りが結果を出し、後輩が結果を出し、自分はというと自分の進む道に不安、迷いを感じながら生活する日々。自分の仕事に納得ができず、だけれども自分自身を無理矢理納得させる日々。胸を張って自分自身を表現出来ないもどかしさ。自分自身と周りの人間が面白がるような自分にとってワクワクする挑戦をしたい、しなければと思っていた頃でした。
当時、留学を決めた一番の原動力は、自分の仕事に納得がいかない自分自身が心の何処かにいることでした。とにかく今の自分自身とおさらばしたい。そんな心持ちでした。
常に新体操をしていた時の過去の自分自身と比べる日々。心の充実感、頑張る過程、身体つきの変化、色々な物を過去の自分と比べていました。
やはり自分自身に納得がいかない日々。
よく夜の空を見上げては、次はいつ外国に行けるんだろうと思いにふける日々、飛行機を見つけては、機内にいる自分を想像し、外国の何処かへ向かう姿を想像していました。
そしてこの気持ちに拍車をかけたのが、大学受験時からコツコツと今まで学習を重ねていた英語でした。
当時はまだ、役者として成り上がる為の留学としてしか考えていませんでした。
続く