ご支援ありがとうございました
昨日はクーデターから一年でした。そしてまた新しい朝が来ました。
みなさん、この2ヶ月の間、私たちとともにミャンマーについて考え、思いをシェアして下さってありがとうございました。
322人の方から、309万6500円のご支援いただきました。
一人でも多くの方にミャンマーを伝えたい、という思いだけの無知なチャレンジでした。若い私たちへの応援とミャンマーに関わる方の思いをうけとめて、いま、責任の重さを感じています。
クーデターから一年
クーデター当日の朝、6時ごろに両親から「クーデターが起きた」と聞きました。通信が制限され、夜中の1時ぴったりに電話もネットも使えなくなり、その間に政治のリーダーや若者が逮捕されたり殺されたりするので、翌朝、どんなニュースが入ってくるんだろうと思うと、夜がくるのが恐ろしかったです。
コロナ禍、自粛していた人々が一気に集結し、民主主義を求めて活動を始めました。あのとき感じたヤンゴンの人々の怒り、絶望感、そして恐怖を、私は忘れることができません。
クーデターがなければ失われなかった命、奪われなかった未来がありました。明日も同じように朝が来る、と思っていました。
あれから1年。同じように時間は流れていくのに、何か置き去りにされてしまったような感覚がつづいています。
この2ヶ月の間にも、悲しいニュースをたくさん聞きました。そんな状況で、今私たちがやっていることが、果たして意味があるのだろうか、と何度も問い続けています。
1年前、私が見たデモは平和的でした。若者たちが音楽を奏で、警察官に花や水を手渡しながら、ユニークな方法で抗議の意思を示していました。「武力で国民を支配する」なんて理不尽を、国際社会が許すはずがない、と私含めみんな思っていたと思います。
彼らが求めたのは、世界が、成熟した客観的な視点で、この状況がおかしなことだと、認めることだと思いました。そして、武力で支配されることなく、将来を夢みて自由に選択できる社会を望んでいると思いました。
ミャンマーを忘れ去られた地にしないために
どんなに悲惨な状況を伝えても、2月1日のニュースが終わったら、報道は少なくなります。
そして自分のことでなければ、人は忘れていきます。私たちはもしかしたら、自分が生きる国の政治のことですら、自分ごととして考えられていないのかもしれません。
私たちには、ミャンマーの人を救う力はありません。でも同時に、日本とミャンマーの未来を作っていくのも私たちZ世代です。日本にいる私たちにできることは、ミャンマーを忘れ去られた地にしないことです。
存在を知らなければ、考えることもできません。
「ミャンマー」という国があること、そこに暮らす人々がいること、そして人々の気持ちや文化を知ることで、初めて今の状況を理解しようと思えます。積み重ねた歴史があり、様々な民族問題を抱えていて、簡単ではなかったとしても、彼らと寄り添い続けたいです。
「いつかミャンマーに行ってみたい」と思う人が増えるように、私たちは少し先の平和な未来を見つめて活動していきます。
これからもヤンゴンかるたをよろしくお願い致します
今日から、1人1人の方に、ヤンゴンかるたを思いを込めて届ける作業をしていきます。
お届けまでしばらく時間をいただきますが、お待ちください。
ヤンゴンかるたの活動はここからです。引き続き、Facebook、Twitter、Instagramで、イベントのお知らせなどもしていきます。
これからも私たちの思いを見守ってくださると嬉しいです。