こんにちは、豊後二見ヶ浦実行委員会 事務局 クラウドファンディング担当の中村です。
(記事を書いてくれている「なかむらさん」とは偶然同じ苗字です)
上浦生まれ・上浦育ち。
(肌が小麦色なのは海の男だからではなく毎週末、息子の野球の審判などを務めているからです!)
20代の頃は、外の世界を経験するため福岡市内で就職したりもしていました。
しかし「上浦の外に出たい」という思いよりはその頃から「故郷である上浦にいつか帰る」ということがずっと頭にありました。
そして20年ほど前、上浦に帰ってきました。
「自分を育ててくれた故郷、上浦地域のために力になりたい」という強い思いを抱いて公務員になりました。
私が幼少の頃から、豊後二見ヶ浦に大しめ縄があるのは当たり前の風景でした。
年末になるとみんなで大しめ縄の張り替えをするのが当たり前で、まさかこの文化が少し上の世代の人たちの熱い思いと勢いで作ってきたものだとは思っていませんでした。
歴史というにはまだまだ浅いのかもしれませんが、上浦の人らしさが詰まったこの文化を、今後もしっかりと残していきたいと願っている一人です。
上浦で暮らす者として
人口減少に伴う過疎化が進んでいるのは、わざわざ口にしなくてももう周知の事実であり、全国どこを見ても同じような状態であることは痛いほどわかっています。
(息子の通う中学校は現在、全校生徒22人。30年前は100人ほどいました)
だけどこのまま衰退した先に起こる事態に「人口減少で仕方ない」とはどうしても思いたくありません。
今ならまだできるのではないか、自分のこの考えを行動にうつさずにいたら後悔するのではないか。そんな気持ちでたくさんの人に関わってもらいながら今回のクラウドファンディングを実施しています。
事務局のメンバーの1人としてだけではなく、上浦で暮らす者として、上浦の今後を考える者として、このクラウドファンディングに大きな意義を感じています。
人口を増やすことはできなくても
人口を増やすことはできなくても、この上浦という土地、文化の根づいた豊後二見ヶ浦という名所をしっかりと残し、いつまでも訪れる人にとって心地いい場所であってほしいと願っています。
訪れる人にとって心地いい場所であれば、その空間や文化は継承されていきます。
それを実感したのは大しめ縄の張り替え作業。
『作業』というくらいなのでこちらとしては外の人を巻き込むのは気が引ける、と思っている部分もありますが、地元の人はもちろん、上浦の地域外から手伝いに来てくれる人たちも年齢や立場関係なくみんな活き活きとしています。
自分たちの手で作りあげていく名所、普段は知らない人たちとの共同作業で生まれる居心地の良さを毎年、実感しています。
大しめ縄の張り替え作業を長年見守ってきた
子どもの時には参加者として、福岡から上浦に帰ってきてからは、役場の職員として作業する立場で関わってきました。
作業する中で見えてくる仮設橋の危険な状況を見て、もっとしっかりした足場の必要性を強く感じます。以前、参加者が仮設の橋から転落するアクシデントも発生しました(幸い、大事には至らずに済みました)。これからもずっとこの文化を続けていくために、仮設の橋ではなく常設の通路が本当に必要です。
クラウドファンディングをするにあたって
今回のクラウドファンディングへの挑戦を決めた理由は二つあります。
1つ目はもちろん資金調達です。
補助金のみに頼るのではなく、関わる一人一人の気持ちがこもったお金を投入し、成し得ることができたら自治体の財政的負担を軽減できます。
2つ目の理由は、たくさんの人に協力していただき「みんなの遊歩道」にしてほしいからです。
このクラウドファンディングに協力していただくことで、毎年のしめ縄張り替え作業時のように、参加したことを誇りに思い、素晴らしい名所の一部に自分の作業した時間が刻まれている喜びを感じられる、そんな機会にしていただきたいです。
最後に
長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!
上浦の現在置かれている状況や、上浦で暮らす1人としての想いが皆さんに伝わっていれば幸いです。
まだまだ目標額には程遠いですが皆様、ご支援・SNSでのシェアなど、ご協力をお願いいたします!!