※11月5日追記
【目標金額達成のお礼】
皆さまのおかげで目標の50万円を達成することができました!
ありがとうございます。
ご支援いただいた資金は大切に使わせていただきます。
クラウドファンディング終了までにはまだ時間がありますので、今後はネクストゴールにチャレンジさせていただきます。
ネクストゴールは75万円です!
せっかくいただいたこの機会、最後まで走っていきたいと思います。
よろしくお願いいたします!
私たち夫婦は付き合ったころから、お互いに信頼し、仕事以外の時間は、何をするにしてもどこへ行くにしてもずっと一緒でした。
これからも、こうして二人で楽しく暮らしていくのだろうな、と思っていたところに、その出来事は突然襲いかかってきました。
皆さま、はじめまして。
田島恭子(たじまきょうこ)と申します。
私は今、某下着メーカーに勤めながら、企業の販促業務サポート、個人の目標設定に向けたマインドセットサポートなど多岐にわたる事業を手掛けています。
今は元気に働けるようになりましたが、夫が倒れてからの数年間は、本当に辛く、苦しい毎日が続いていました。今思い出しても胸が締めつけられます。
過去を振り返るには勇気が必要ですが、こうして自分たちのことを公にできるようになったのは、10年という月日が私たちを強くしてくれたからだと思います。
ちょうど10年前のことです。
彼は、肝硬変を患い緊急入院をしました。
このとき、彼は48歳で、私は39歳。
最新の医療のおかげもあって、肝硬変自体は数週間で回復。ちょっとしたお祝いもかねて外出許可をもらい、外で食事をしようと約束をしたのです。
予期せぬ出来事が起こったのは、その日のこと。
食事までの時間を家で待っているとき、一本の電話がかかってきました。
入院先の病院からでした。
「ご主人に緊急手術が必要です。一刻を争います。奥様の同意が必要ですので、至急病院にお越しください。」
え? 外出する日に手術……??
何? どういうこと??
電話の向こう側で何を言っているのか、頭の中が真っ白になり、まったく理解できませんでした。
それが、2011年12月24日のことでした。
病院に着くと、すぐにお医者様が事情を説明してくれました。
この日の朝、彼は転倒し、頭を強く打ったことが原因で血腫ができてしまったのです。緊急手術とは、この血腫を取り除くものでした。説明を聞き終え、震える手で手術の同意書にサインしたことを今でも覚えています。
手術を待っている間、あまりにも突然の出来事に、夢なのか現実なのかその境目すらわからないような空間に漂っているようでした。
手術はなんとか無事成功し、一命を取り止めます。
しかし、事態はここで終わりませんでした。
翌日、ふたたび同じ場所に血腫ができてしまい、また緊急手術となったのです。
肝硬変を患っていたことが影響してしまったようです。
二度目の手術が行われている間の記憶はまったくありませんが、二度目も、彼の驚異的な生命力で乗り切り、手術は無事成功しました。
でも、手術室から出てきたときの彼の姿は「本当に生きているのだろうか?」と思ってしまうぐらい青黒かったのを覚えています。
そして、このときから、彼は自らの身体を二度と動かすことができなくなったのです。
手術の後、「いつまで持つかは、ご主人の体力次第です」とお医者様に言われ、生きた心地がしないまま数日を過ごしました。そして、少し容態が安定してきたときに改めて、「あと半年生きられるかどうかわかりません。」という余命宣告を受けました。
ですが、彼は生き続け、それから10年が経ちました。
この10年間は本当に激動で、とても辛い時間でした。
毎日の病院通いと仕事の両立、いつまでそれが続くのかまったく出口も見えません。日に日に身体は疲れ果て、まさに奈落の底といってもいい極限状態に心が落ち込むまで、そう時間はかかりませんでした。心身が蝕まれ、このまま逃げ出したい、自ら命を絶ってしまおうか、と何度思い詰めたことでしょうか。
でも、つらいのは自分だけではありません。
私はつらい時、悲しい時、苦しい時に、それを周りに言って助けを求められますが、彼は自分の思いを誰にも伝えられず、寝返りを打つことすらできない体でずっと病院の天井を見つめながら毎日を過ごしてきたのです。
私が人生の奈落の底に落ちてから、どのように自分を安定させ元気になっていったのかは、小説の中に答えがありますが、ようやく今自分の気持ちに余裕ができ、ちょうど10年という節目を迎えることができました。
そして、彼が生きていることの「意味」や「使命」を感じてもらいたいと思う気持ちがだんだん強くなり、本にしたいと思うようになりました。
ライフストーリー作家®の築地隆佑さんの作品に出会ったのは、まさにそんなときです。
築地さんが紡ぐ文章を読み、ぜひ私たちの10年間の軌跡を小説にしていただきたい、とすぐに思いました。築地さんであれば、私たちの10年間をあますことなく言葉として形にしてくれる、と。
この思いは、さらにある気持ちを後押しします。
「私たちの、この10年間をもっと多く方に知ってもらいたい」という気持ちです。
こうして、私はこのプロジェクトを立ち上げました。
実は彼は、倒れてから手術後に目が覚めるまでの記憶がまったくありません。彼からしてみれば、意識を失って気がついたら自分の身体が動かせなくなっていたのです。
このような現実は、誰もが受け入れがたいものだと思います。
彼も相当にもがき苦しみました。それでも、やがては自分の状態を受け入れ、いま懸命に生きています。10年間寝たきりでも、彼は「いま」を一生懸命生きているのです。
まずは彼のことを知っている友人に、「彼は一生懸命生きています」と、お伝えしたいのです。
そしてもうひとつ。
それは、私たちと同じような思いをしている人を一人でも多く勇気づけたい、という思いです。
ご家族の誰かを長らく看病されていたり、親御さんを介護されているなかで、同じような体験、思いをされている方がいらっしゃるのではないかと思います。
看護や、介護というのは、「自分がやらなくてはならない」という思いの深みに、知らず知らずにはまっていきます。
私が、まさにそうでした。
本当は辛くて、身体も心も悲鳴を上げているのに、当事者の方がもっと辛いんだ、と思って自分の悲鳴を飲み込んでしまう。誰にも相談できず、どんどん自分で抱え込み、そのことにすら気がつかなくなっていく。
でも、そんな必要はありません。
辛いときは辛いと、泣き叫んでもいいのです。
そのときの感情を、思いっきり外に吐き出してもいいのです。
それこそ、逃げ出したっていいのです。
まず、大切にしなくてはならないのは自分自身です。
自分の内側に溜まったものをすべて吐き出して、身体と心を整えないと、それこそ何もできなくなります。
あなたを頼りにしている大切な人が一番悲しみます。
いま、私がこうして語ることができるのも、周囲の方々の助言や、極限状態での自問自答でそのことに気づき、いろんなものを吐き出して、本来の自分を取り戻してきたからです。
ライフストーリー小説には、私たちの10年間のすべてを綴ります。
この小説を読み、何かに思い悩んでいるあなたが、前に向かって生きていくきっかけになったら、これほど嬉しいことはありません。
約25ページの小冊子「ライフストーリー小説」、小説の音声、小説の本文終わりにお名前を掲載させていただくスポンサー、ライフストーリー作家®︎築地隆佑さんと田島恭子の対談、私個人が提供しているサービスの1つでもあるマインドセットコンサルティング、など多様なリターンをご用意いたしました。
詳しくは、リターン一覧をぜひご覧ください。
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
《資金の使い道》
今回の「ライフストーリ小説」は、書店に並ぶ本ではなく、手にとってさっと読める25ページほどの小説です。これを自費出版いたします。
ご支援いただきました資金につきましては、CAMPFIRE手数料などのクラウドファンディング経費を除いたすべてを、ライフストーリー小説の制作および出版費用、小説の音声といった制作費として、大切に使わせていただきます。
《スケジュール》
・2021年11月29日:クラウドファンディング終了
・2021年11月30日:小説原稿入稿
・2021年12月中:マインドセットサポート初回ヒアリング
・2021年12月31日:冊子完成、オーディオブック完成
・2022年1月1日~:マインドセットサポート1か月・3か月の開始
・2022年1月31日:発送準備完了
・2022年2月中旬:順次リターン発送
・2022年2月19日:トークイベント開催
ライフストーリー小説など、リターンの制作期間が必要であるため実施を2月からといたします。何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。
人には必ず生きている意味があり、使命があります。それはどんな状況の人であっても必ず生きる「意味」があると私は信じています。
10年間もの間、私が辛い、苦しいと誰かに助けを求めている間もずっと、誰にも自分の気持ちを話せず、前向きに生きることも、自分で人生をやめることも選択できず、ただただ彼は病院の天井を見続けています。
それは、今もなお続いています。
先日、クラウドファンディングのことを彼に話しました。
「いままで長かったね」
そう問いかけると、ゆっくりと1回うなずいてくれました。
いまも彼は戦っています。
私たちとまではいかなくても、自分の人生に壁を感じていたり、何か悩んでいたりしたら、ぜひ、生きている意味を問いかけてくれている彼の生きざまを知っていただき、前進するための力になれたら本当に嬉しいです。
私たちのライフストーリーを読んで前向きになられた方がいらっしゃったら、それこそが、彼の生きている証にもなる、と思っています。
どうぞ皆さま、よろしくお願いいたします。
ようやく語ることができるようになった思いを、noteにも綴っています。
■ 特定商取引法に関する記載
●販売事業者名:請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
● 事業者の住所/所在地:請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
● 事業者の電話番号:Tel:請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
●送料:送料込み(離島価格など例外がある場合には記載)
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。
最新の活動報告
もっと見る【みなさまに感謝です。今年もありがとうございました】
2022/12/27 15:00支援・応援してくださった皆さまへ随分ご無沙汰していましたが、あっという間に年末になってしまいました。主人が亡くなってからもう10か月が経とうとしています。さすがに亡くなってすぐは、仕事に身が入らずしばらくは自分がやりたいことをやりたいだけやる!というわがままな過ごし方をし、こころもカラダも完全にお休みをいただいていました。この10か月間、ご支援いただいた皆さまを始め多くの方から励ましや労いの言葉をいただき、そのたびに、自分がやってきたことの重みを感じることができました。今、やっと、「何かしたい」という気持ちが湧いてきて仕事の方も前向きに取り組むことができています。わたしはのんびり屋なので、何をするにも人より多くの時間がかかってしまいます。これからの人生設計も、時間はかかりますが少しずつ進めていくつもりです。何より、私の個人的な想いを受け止め、ご支援いただいた皆さまに改めてこころから感謝いたします。彼の分も精一杯生きて、生きて、生き抜きます。皆さまも、健康第一で、身近な大切な人を大切にし続けてください。それでは、来年もよろしくお願いいたします。田島恭子 もっと見る
【田島亮:58歳の生涯を閉じました】
2022/02/10 17:48田島亮は、旅立ちました。2月9日(水)11:00田島亮は、静かに息をひきとりました。58歳でした。私が病院にかけつけたときには彼の身体が冷たくなり始めていてだけど少し胸のあたりにはまだ体温が残っていました。亮ちゃんの頭を撫でても声をかけてももう反応してくれませんでした。亮ちゃん本当によく頑張ったね。もう疲れちゃったよね。もう、休んでいいよ。十分がんばったよ。自宅に本が届き、これから私が新たなスタートを切ろうというその時にあなたは頃合いを見計らっていなくなってもいいやって思ったんだね。きっと、私を一人の人間として強くするために、体を張って教えてくれたんだね。そこまでしないと私は成長できなかったんだね。そして、不思議なんだけど6か月後の8月8日で私は50歳になる。私が一人の女性としても新たなスタートがきれるその日を見計らっていたかのように旅立っていきました。19日のトークショーのためにこんなネタを仕込まなくてもいいのに亮ちゃん、あなたは最後までユーモアのカタマリだったよ。ステキな旦那様。私は亮ちゃんの分もちゃんと生きていくから。少し泣いちゃうかもしれないけど絶対に強くなるよ。ありがとう。そして本当にお疲れさまでした。支援者の皆さまへのメッセージのつもりが亮ちゃんへのメッセージになってしまいました。これから皆様のもとへ本が届きます。一人で50件以上の発送をするので中には3月に差し掛かってしまう方がいらっしゃるかもしれませんがお許しください。皆さまのご支援によって田島亮の生きた証ができました。この本は大切に育てていきます。ご支援いただき改めて本当にありがとうございました。田島亮・恭子 もっと見る
【入稿しました】お名前記載しています
2022/01/26 19:00こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
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