皆さんは、お薬師さまの縁日を知っておりますか?縁日というと、屋台が並んだ神社の参道を思い浮かべる方も多いかも知れませんが、縁日とは文字通りそのお寺や神社でお祭りする仏様や神様と縁のある日のことで、その日にはより多くのご利益が得られると言われています。
そのため、多くの人が参拝するため、その参拝客を狙って屋台が建ち並ぶのです。花より団子で、いつのまにか仏様や神様より、屋台の方がメインになってしまった気がします。
ちなみに、お薬師さまの縁日は、毎月8日です。「やくし」の「や」と「八」の「や」の音が一緒と言うことで、そうなったようです。そして、その年の初めての8日を祝うのが、「初薬師」です。
大泰寺では、毎年1月8日に厳修しています。薬師札をお香で清め、大般若の理趣分を転読。集まった信者さんとともに薬師如来の真言「オンコロコロ センダリマトウギ ソワカ」を唱え、柳の枝でたたみを叩き、病魔を払います。その叩く際の音から、通称「バチバチ」と呼ばれています。一年間の無病息災を祈る大泰寺でも、最も重要な行事です。
病魔を払うために叩く。サウナーが思い浮かぶのはヴィヒタですよね。体を叩いて血行をよくするために、香りのよい木からとった枝を束ねたもの(ヴィヒタ)で体を叩くのは、もともと病魔を払うためだったとも言われており、まさにバチバチの発想と同じです。
そこで、今年からヴィヒタも薬師札と同様に祈祷し授与することとしました。将来的には自分たちで、大泰寺にある木からとった枝葉でヴィヒタを作りたいのですが、今年は売られているものを使う予定です。ヴィヒタを祈祷してくれる寺は、もしかして日本初ではないでしょうか?
大泰寺の秘仏の御開帳、一年の無病息災の祈祷に加え、護摩行(テント内)と水行(水風呂)と邪気払い(ウィスキング)、瞑想(外気浴)が一体となった日本で一番楽しい寒行を体験しに来て下さい!