私たちはお互いに支え合う関係性から始めます。
これまでの活動報告を通じて、「障がい者を育児する母親の働きたいけど働けない現状となぜ働きづらいのか」を伝えてきました。今回は、「では、どうしたら働けるようになるのか?」を伝えていきます。
私たちが参考にしている「正規職員として働く障害児の母親における仕事と子育ての葛藤」によると、複数の要因と複雑な関連性がある中で重要な要素の一つである「その人を支えてくれる近くにいる家族、友人、同境遇の後押しや不安や疑問を話し合える関係性」があります。
これは単なる“障がい者の育児が大変”に留まらず、その背景にあるストレス、不安、孤独、複雑な制度と向き合うなど様々なことが起きていることを知って頂きたいと思います。その何気ない気遣いで働いている皆さんは救われています。
「自分らしく居られること+やりがいを得る」
加えて、「大変だから簡単な仕事の方がいいのかな?」と考えるかもしれませんが、そうではなく、その人が働く上でやりがいにしていることにフォーカスすることが重要です。例えば、大事な場面は上司だけが決断してしまうのではなく、その人も同じように発言し、企画や商品、サービスに関わる意思決定に触れていることが大事です。それこそが「自分も働いていてやりがいがある」と実感を持ちます。これは至って普通なのですが、「育児が大変だから・・・」で対応されているケースが本当に多く、それでは働き続けようと思えないのです。