こんにちは!
アンサンブルラポールの鈴木です。
定期演奏会まで、残すところあと一週間となりました!この度、皆さまからご支援いただき無事に開催できることを、本当に嬉しく感謝しております。
本日は、演奏会のメインタイトルでもある
『吹奏楽のための協奏曲』 についてご紹介します。
大阪音楽大学の創立100周年を記念し、大阪府出身の作曲家 高 昌帥 によって2015年に作曲されました。高氏は管弦楽・室内楽など幅広いジャンルの作品を手掛けていますが、特に吹奏楽の作品を積極的に提供しています。
この曲は、吹奏楽で使われるほぼ最大規模の編成が用いられていて、それぞれの楽器がくまなく活躍していく、とにかく豪華な祝祭の音楽となっています。
一般的に、、、
『協奏曲』 というのは「独奏楽器とオーケストラ(吹奏楽)のため楽曲」を意味します。が、この曲は固定の独奏楽器があるわけではありません!
各楽器をあたかも独奏楽器のように"ソロ"で扱ったり、"全体合奏"と"セクションのアンサンブル"が交錯するような構造をとっていることから、あえて『協奏曲』と言うタイトルが付けられたそうです。
とにかく見どころが沢山あるのですが、本日は私の好きな"聴きどころ"を紹介します!
第1楽章「Maestoso」 力強く、祝祭的な
冒頭のトランペット・トロンボーンのファンファーレ!!
3分程の短い楽章なんですが、印象的なオープニングです。
※「祝祭的」といっても明るい訳ではなく、重厚・壮大といった雰囲気です
第2楽章「Pregando」 祈るように
東洋的なアルトフルートのソロから始まります。私の中では呪術的なイメージです。
続いて出てくるホルンのソロは、対照的に西洋的な祈りといった印象です。
また、この楽章の最後を締めくくるのはコントラファゴットのソロ!こんなにじっくり音を聞ける楽曲もなかなかないのでは!?
3楽章「Scherzoso」 おどけて
朝鮮半島の伝統音楽のリズムパターンがとにかく面白い!
低音~高音への連符は聞きごたえバッチシです!
第4楽章「Affettuoso」 愛情を込めて
冒頭はクラリネットから始まり、そしてオーボエへと甘く切ないソロが受け継がれていきます。
中間部は木管楽器を中心とした美しい旋律が歌い上げられ、最後はソプラノサックス~サックスセクションのアンサンブルで幕を閉じます。
第5楽章「Festivo」 祝祭
E♭クラリネットのソロ、超高速の5/8拍子、木管低音楽器のソロによるフーガ、etc...
これまでのモチーフが大集合しており、とにかく豪華!!
締めくくりは、第1楽章のファンファーレが再現してきて、全奏にて輝かしく楽曲を閉じます。
大編成かつ全5楽章25分を要するため、体力・技術・集中力どれも高いレベルが要求される、まさに『大曲』です。
また、コンクールなどでカット版は演奏されていますが、全曲ノーカットで演奏されることは大変稀です!!
今回の演奏にかけるメンバーの熱量を、聞いていただく皆様に感じ取っていただけたらと嬉しいです。
では、最後の追い込み頑張ります!
当日、ホールでお会いできるのを楽しみにしております。よろしくお願いいたします。
鈴木(綾)