「最高のこたつには、最高の掛け軸がそばにいる。」
最高のこたつ体験には、最高のこたつだけではなく、こたつを取り囲むぬくもり溢れる空間デザインが必要になります。
今回は、最高のこたつ部屋「ぬくもり(NUKUMORI)」のオープンに向けて、最高の掛け軸探しを行いました。
最高の掛け軸とはなにか?
ぬくもりメンバーらしい、「最高の掛け軸とはなにか?」という問いからはじまり、
「主張しすぎず、その空間にぬくもりをあたえるもの」
「その掛け軸がその場所にある“意味”が添えられたもの」
「和を伝え、和に関するコミュニケーションが生まれるもの」
など、素敵な意見が多く集まりました。
最高の掛け軸が決定!
これらの思想を踏まえ、
「葛飾北斎の富嶽三十六景が世界的にも有名なため良いのではないか」
「静岡にあるこたつ部屋であるからこそ、富士山を描いた掛け軸にするべき」
「和の象徴であり、縁起の良い鶴を描いた掛け軸とすることで、こたつ部屋宿泊時だけでなく、その後も素敵な人生を歩んでほしいというメッセージを含みたい」
という具体的なアイデアがあがり、こちらの掛け軸に決定しました!
静岡の富士山であるだけでなく、「赤富士」であり、より縁起が良く、夕焼けのぬくもり溢れる景色であり、優しさのある空間を演出しています。
また鶴も「双鶴」とすることで、より縁起の良い掛け軸となっています。
ちなみに、鶴は古来より長寿の象徴として崇められ、夫婦鶴は一度つがいになると一生添い遂げることから、夫婦円満の代名詞とされています。
縁起「ENGI」
今回の最高の掛け軸選びでは、あえて「縁起(ENGI)」を強く意識することで、日本独特の文化である「縁起(ENGI)」について、宿泊された外国人の方とコミュニケーションする仕掛けとしました。
「掛け軸(KAKEJIKU)」という日本の東洋画だけでなく、そこに描かれた「赤富士(富士山)」と「双鶴(鶴)」、そしてそこに込められた日本人の思いを、伝えていければと思います。
ちなみに
今回の掛け軸ですが、描かれたのが昭和63年11月25日であり、ぬくもりメンバーのほとんどが生まれる前の掛け軸です!笑
私自身はがっつり生まれた後ですが、自分が生まれる前の“もの"には、何か不思議な感覚を覚えますよね〜。
そういった意味で、今回の掛け軸はぬくもりメンバーにとっても思い入れのある掛け軸となりました。