みなさんこんにちは!YSCグローバル・スクールです。
今回はYSCグローバル・スクールのプロボノとして活動する、住友商事株式会社社員の方による体験記をお届けします。普段は、社会人経験を元にデータベース構築や情報発信などをサポートしているプロボノの方々ですが、週に1回の学習支援活動や夏休みの宿題サポートなどで直接、海外ルーツの子どもたちへの支援も行っています。
これまで出会ったことのなかった海外ルーツの子どもたちとの時間の中で、プロボノの方々が感じたこととは・・・。
*記事中のマスクをしていない写真は全てコロナ禍以前に撮影(写真:🄫Yuichi Mori)
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プロボノ活動体験記
住友商事プロボノチーム:加藤広明
住友商事プロボノチームの加藤です。
今日は私がプロボノチームの活動を通して感じたことをお伝えしたいと思います。
2018年の時点で、日本の公立学校に通う児童生徒のうち、日本語がわからない子どもは約5万1千人。(外国籍、日本国籍の両方を含む)その中で、日本語学習の支援を受けられていない子どもが約1万1千人います。
加えて、自治体が学校に通っているかさえ把握できていない外国籍の子どもが約2万人いるのだそうです。
これらの、いわゆる日本語学習の機会を得ていないであろう「海外ルーツの子どもたち」3万1千人も、我々と共に自然災害の多いこの国に生活しています。
「みんな」の中の多様性
SDGsの第4番目に掲げられている目標は、「質の高い教育をみんなに」です。
繰り返します。「みんな」にです。
日本で生きてゆくために必要な基本的な能力=日本語を身につける機会は「みんな」に提供される必要があります。日本国籍であろうがなかろうが、在留期間が長かろうが短かろうが、日本に住んでいる子どもたち「みんな」が、日本語で情報を得て、発信し、日々安全に、健康に、将来に希望をもって生活できる。そんな社会を目指したいものです。
私はご縁があってYSCグローバルスクールの活動にほんの何日か参加させて頂き、日本語が話せるようになりたいといっしょうけんめい勉強する子どもたちと触れ合いました。
それでやっと私自身、日本に住んでいる「みんな」が日本語でコミュニーケーションできることがどれだけ重要なのかに気づきました。
近い将来、国が、地方自治体が、日本語教育を必要とするすべての子どもたちの状況を把握し、その子たち「みんな」に適切な学習機会を提供するのが当たり前になることを願っています。
それまでは、まさに今、そのような子どもたちに寄り添っているYSCグローバルスクールをご支援くださるよう心よりお願い致します。
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住友商事株式会社が2019年の創立100周年を機に立ち上げた社会貢献活動プログラム、「100SEED」(ワンハンドレッド シード)。SDGsの目標4「Quality Education (質の高い教育をみんなに)」を共通テーマに、世界各地の住友商事グループ社員が中長期的な教育課題の解決に取り組んでいます。
日本における活動のうち、公益財団法人 日本国際交流センター(JCIE)との提携による「多文化共生社会を目指す教育支援」で、2020年より住友商事プロボノチームとスクールの協働が始まり、情報発信などをサポートしています。