"わたしたちのアートをとりもどす。
未来を奪われた美大生の再生物語。"
映画「Ribbon」の紹介文です。すごく気になって、ホームページを検索してみました。
脚本・監督・主演ののんさん曰く
"昨年、新型ウイルスが蔓延し始め、私自身が主催する音楽フェスを開催直前に中止の決断をしました。 あの時の悔しさは忘れられません。
そして、一度目の緊急事態宣言による自粛期間を過ごしながら、音楽や映画や舞台などのエンタメや芸術の優先順位が下がっていくのをひしひしと感じていました。 その中で改めて気付けたことは、自分は見てきたエンタメや音楽やアートによって支えられているということです。
どんどんその思いが強くなって、いてもたってもいられず脚本を書き始めました。"(ホームページより引用)
予告編はこちら。
今回、京丹後に誕生させようとしている「BEATCAMP」への想いって、この映画の主題とおんなじじゃないか、、、といてもたってもいられず、神戸シネリーブルに映画を観に行ってきました。
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2年前のちょうど今ごろ、「ライブハウス」というワードが一気に広まることで、アーティストの表現の場がなくなり、大学生の思い出も奪われたような気がして、あの日から「これからの音楽や芸術、文化は、ヒトにとってどういう意味を持つものになるんだろうか?」「何か自分ができることはないか?」と模索し始めたように思います。
第1の手段はライブ配信。お客さんが目の前にいない状態でのライブ配信、そしてキャパを50%にした状態で、目の前にいるお客さんとカメラのその先でライブを楽しむ方に向けてのライブ配信、そしてライブハウス以外の場所でのライブ配信、などなど。
成果を感じることはたくさんあって、でも、それでもスピーカーから放たれる音の波動を肌で感じることほど、感動的なものはないのかも、、、と思ったことも確かでした。
ウイルス感染のリスクを減らす。減らしつつも生の音楽を届ける。ライブハウスでの対策徹底はもちろんのこと、でしたが、密閉空間そのものにリスクがあるなら、、、と「野外にライブハウスを」というテーマはどうだろう?と、表現の場、そのものを移動してしまう方法を今、模索していることになります。
映画の中のセリフ「世の中は芸術なんていらないんだってさ(だったかな?)」そして「ゴミじゃない」。
全然他人事じゃない。感情移入、ちょっとし過ぎちゃったかな?な2時間でした。
こういう誰が悪いっていうわけでもない「なんとも言えない想い」を表現してくれる映画を、今、このタイミングで観ることができて、また、気持ちを前進させることができるように感じました。
昨日の活動報告で書いた、雪溶かしのための人海戦術。
今なら「やりたい!」と思う。あの時、一緒の想いを感じたVARIT.のスタッフや、学生のみんなと、やりたい。
計画、進めてみようと思います。