絵本の中身紹介の最後に、大切な「あとがき」をご紹介させてください。
岩佐代表からお寄せいただいた、想いの詰まったメッセージの全文、ぜひお読みいただけたらと思います。
~~~あとがき~~~~
この絵本は、実は、ぼくたちの人生《実体験》を比喩した物語です。
人生は甘酸っぱい。
ぼくは2011年の東日本大震災の大津波で大切な故郷そして多くの仲間を失いました。
甘酸っぱいを通り越して、あまりに辛い経験でした。
何とかこの町をもう一度…素敵にしたい。
津波が来る前よりもずっと素敵な場所に。
そう考えて仲間といちご農園を始めました。
やがて、たくさんの人の想いが詰まった最高のいちごがとれるようになりました。
そのいちごを「ミガキイチゴ」と名付けました。
とても甘酸っぱい経験です。
人生には良いときもありますが、死んでしまいたくなるほど辛いときもあります。
でも、生きてさえいれば必ず未来は開けてくることをミガキイチゴに教えてもらいました。
甘酸っぱく生きていこう。
多難な時代はこれからも続いていきます。
どんな時にも甘酸っぱさを忘れず、一筋の光明を見出し、それを大切に育てながら、みんなで素敵な未来を創っていこう。
MIGAKI-ICHIGO 岩佐 大輝
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絵本の中では、あえてこの物語が実話であることを表現していませんが、「あとがき」が読める年齢になったお子さまや、読み手となる大人の方には、これが実際のエピソードに基づいて描かれたものであることをお伝えしたいと思っています。
読んでくださった方の心に、元気と勇気が届きますように!