お世話になっております。HITOFURI代表の西館です。今回は第四回目!前回に引き続き、「刀剣型ペーパーナイフ」の制作過程をお伝えすることで、伝統を受け継いできた「刀鍛冶」という職人の姿を、より身近に感じていただけたらと考えております。制作の様子を撮影した画像とともに、玉鋼製のペーパーナイフが出来上がる過程をご覧ください。(制作画像:安藤 広康刀匠 提供)__________⑧〝火造り〟金鎚で叩きながらペーパーナイフの形を造ります。⑨〝仕上げ〟センや砥石で形状と表面を整えます。⑩〝銘切り〟制作過程の最後に安藤刀匠の銘(名前)を入れます。下書きに沿って、鏨(たがね)を打ち込み仕上げます。「以玉鋼 一振 × 安藤 もしくは 広康」(次回、完成品をご覧いただきます)
HITOFURI企画 の付いた活動報告
お世話になっております。HITOFURI代表の西館です。前回に引き続き、「刀剣型ペーパーナイフ」の制作過程をお伝えすることで、伝統を受け継いできた「刀鍛冶」という職人の姿を、より身近に感じていただけたらと考えております。制作の様子を撮影した画像とともに、玉鋼製のペーパーナイフが出来上がる過程をご覧ください。(制作画像:安藤 広康刀匠 提供)__________⑥〝鍛錬〟前回までの積沸し(つみわかし)したものを、打ち固めてひとつの塊にします。なおも、その塊にした鋼を、沸かして延ばし、鏨(たがね)で切り込みを入れて折り返して鍛えます。折り返し鍛錬:沸かして打ち延ばし→折り返す→沸かして打ち延ばし→折り返すこの一連の動きを「折り返し鍛錬」といいます。⑦〝素延べ〟折り返し鍛錬をした鋼を、平たい棒状に打ち延ばして造り込みに適した形にします。(次回に続きます)
お世話になっております。HITOFURI代表の西館です。前回に引き続き、「刀剣型ペーパーナイフ」の制作過程をお伝えすることで、伝統を受け継いできた「刀鍛冶」という職人の姿を、より身近に感じていただけたらと考えております。制作の様子を撮影した画像とともに、玉鋼製のペーパーナイフが出来上がる過程をご覧ください。(制作画像:安藤 広康刀匠 提供)__________④〝小割り〟玉鋼はかたまりの中にも成分に偏りがあるので、選別が非常に重要となります。例)右:銑鉄、真ん中:鋼、左:不純物玉鋼を小さく割り硬軟を見極めて選別します。⑤〝積沸し(つみわかし)〟ペーパーナイフ製作に適した鋼を選び出し、梃子皿(てこざら)に積みます。梃子皿とは、小さく割った鋼を載せる台で、梃子棒と呼ばれる柄がついています。梃子皿はこの工程を経て、積んだ鋼と一体になるので、あらかじめ同じ成分の鋼で制作されています。積んだ鋼を梃子皿ごと和紙で包み、縛って固定し、火床(ほど)で熱します。鉄の酸化を防ぐため藁灰(わらばい)と、粘土をまぶして沸(わか)します。(次回に続きます)
お世話になっております。HITOFURI代表の西館です。今回から数回にわたって、「刀剣型ペーパーナイフ」の制作過程をお伝えすることで、伝統を受け継いできた「刀鍛冶」という職人の姿を、より身近に感じていただけたらと考えております。制作の様子を撮影した画像とともに、玉鋼製のペーパーナイフが出来上がる過程をご覧ください。(画像提供:安藤 広康刀匠)_______________①〝玉鋼〟を生み出す玉鋼は日本刀の原料となる上質な素材です。たたら製鉄の技術でしか生み出すことのできない純度の高い鉄であり、生産量が限られている貴重なものです。「たたら製鉄」は、木炭の燃焼熱によって砂鉄を還元することで、鉄を得る日本古来の製鉄方法です。映画「もののけ姫」にも出てきますので、名称をご存知の方も多いのではないでしょうか。三日三晩の操業が必要となります。この工程を経て生み出された鉄は「鋼」と「銑(づく)」で構成されており、鋼の中でも特に不純物が少ないものが「玉鋼」として選別されます。②〝玉潰し〟玉鋼を火床(ほど)で熱し、打ち延ばして焼を入れます。③〝水へし〟打ち延ばした玉鋼を、急冷します。(次回に続きます)