お世話になっております。
HITOFURI代表の西館です。
今回から数回にわたって、
「刀剣型ペーパーナイフ」の
制作過程をお伝えすることで、
伝統を受け継いできた「刀鍛冶」という職人の姿を、
より身近に感じていただけたらと考えております。
制作の様子を撮影した画像とともに、
玉鋼製のペーパーナイフが出来上がる過程をご覧ください。
(画像提供:安藤 広康刀匠)
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①〝玉鋼〟を生み出す
玉鋼は日本刀の原料となる上質な素材です。
たたら製鉄の技術でしか生み出すことのできない
純度の高い鉄であり、生産量が限られている貴重なものです。
「たたら製鉄」は、
木炭の燃焼熱によって砂鉄を還元することで、
鉄を得る日本古来の製鉄方法です。
映画「もののけ姫」にも出てきますので、
名称をご存知の方も多いのではないでしょうか。
三日三晩の操業が必要となります。
この工程を経て生み出された鉄は
「鋼」と「銑(づく)」で構成されており、
鋼の中でも特に不純物が少ないものが
「玉鋼」として選別されます。
②〝玉潰し〟
玉鋼を火床(ほど)で熱し、
打ち延ばして焼を入れます。
③〝水へし〟
打ち延ばした玉鋼を、急冷します。
(次回に続きます)