2021/11/30 20:31

こんばんは。

プロジェクト終了まであと約3時間となりました。
お客様からお手入れについて質問を受けましたので活動報告にて皆様に共有させて頂きます。

今回使用している革は表面が起毛している起毛革と言われるものに分類されているベロア革を使用しています。
起毛革は他にヌバックやスエードと言われる革もあります。

起毛革のメンテナンスですが汚れが気になる場合は予め防水防汚スプレーを表面にかけてからご使用を開始して頂くことをお勧め致します。
起毛革専用の防水・防汚スプレーもありますが通常の革用のスプレーでご使用できる物もあります。可能な場合の多くは使用できる革の種類にヌバック・スエード・起毛革の表示がありますので
(ベロアの表示はない場合があります)スプレー缶の表示をお確かめの上ご購入をお願い致します。

また汚れが付着した際には起毛革用のゴム系のブラシで汚れをとりナイロンブラシなどで最後に毛並みを整えて下さい。(ゴム系のブラシは消しゴムの様な物です)
ゴム系のブラシとナイロンブラシが一緒になった物も販売しています。

日々のお手入れとしては起毛革用の保湿・保革効果のあるスプレータイプの栄養ミストがありますのでそちらがお勧めです。
(クリームタイプではなくミストタイプがお勧めです)

どれも靴屋さんや靴の修理ショップで購入できる物ですので是非お試し頂ければ幸いです。

以下はSKLOでお勧めの起毛革メンテナンス用品となりますので是非参考にして下さい。
・防水・防汚スプレー Collonil WATERSTOP(コロニルウォーターストップ)ドイツ製
・コンビブラシ(ゴム・ナイロン) ぺダックコンビブラシ ドイツ製
・ゴムブラシ WOLY 起毛革用ブラシ(発泡ゴムブラシ)ドイツ製
・栄養ミスト COLUMBUS ヌバック・スエード栄養ミスト(スプレータイプ) 日本製

※ご購入されたメンテナンス用品は必ず目立た部分でテストしてからご使用して頂きます用お願い 致します。

またここからは責任は負い兼ねますが少し番外編的な思い切ったケアの方法をお伝えします。
自己責任でお願いします。(革問屋さんから教えてもらった方法です)
何年もキャンプやBBQなどのアウトドア活動で使用していくと流石に革のエイジングとは別に汚れが蓄積していくことは避けられないと思います。
そうなった時には思い切って洗濯機にかけ洗ってみて下さい。洗剤・柔軟剤も使用して大丈夫です。革って水に弱いんではと思われる方もいるかと思いますが、その後のケアをしっかりすれば実は大丈夫なんです。
ただし洗剤などで洗うと汚れとともに革の油分が落ちエプロンが乾燥するとバリバリになります。
この状態で使用するとひび割れなどの原因となり革の寿命を縮めてしまうことになります。
ですのでエプロンが乾いたら先程の栄養ミストを裏表から塗布しエプロンに油分(栄養)を
たっぷり与えてあげてから使用して下さい。
栄養ミストを与えたとしても洗濯の頻度が多いとそれだけ劣化は早くなりますので
1〜2シーズンに一度位が良いのではないでしょうか。
また洗濯機で洗う場合はエプロン単体で行って下さい。染料や汚れなどが他の衣料品や洗濯機に
付着する場合があります。

余談ですが革製品のケアは人のスキンケアに大変にています。
例えば冬にお湯で洗顔を行った場合、そのままにしておくとお湯と石鹸で肌に油分がなくなり
カサカサになります。そのままにしておくと、肌が炎症を起こしニキビや肌荒れの原因となります。そうなることを防ぐために化粧水や乳液などで保湿をしますよね。
肌も革も保湿をし、表面しっとりしている状態が一番いい状態だと思います。

洗濯をしなくても栄養ミストはお勧めです。エプロン表面に乾燥を感じたら
栄養ミストをして頂くことで長くお使いただけると思います。

少し長くなりましたが参考にして頂ければ幸いです。