ノーギャップということを何回か書かせていただいているが、障がいのある人のダンスということが今一つピンとこないという意見もある。
なるほど、確かにダンスというと、身体がよく動く、弾む、躍動する…みたいなイメージかもしれない。
よく動く、弾む、躍動する…ということを大きく動くことと結びつけるのではなく、微小で繊細な動き、かすかでも何か躍動している姿というものはあると思うのだが…。
で、良い映像を見つけました!!
全国各地を飛び回っているセレノグラフィカのお二人が北九州で振付・ナビゲートを担当した「レインボードロップス」というダンスプロジェクトです。まさにノーギャップで、障がいのある人ない人が一緒にモブを踊り、昨年はとうとう舞台作品を作ったとのこと。
その映像がYoutubeにアップされていて、なかなか良い映像なので、ご紹介したいと思います。
リンクについては、同じナビゲーターの作品とはいえ、別企画、しかもクラウドファンディングサイトに掲載ということで、北九州芸術劇場の担当者さんへお願い申し上げました。
快く了解していただき、モブに参加した方の手記も送ってくださいました。本当に良い手記で、諸々感謝に堪えず、ダンパレチーム一同、北九州に向かってお礼を申し上げます。
「ありがとうございました!!」
手記は、障がいのあるお子さんを持つお母さんが書かれたもので
「モブは人生の中でも、とても強く心に残りました。息子にはどうしても普通にしてほしい。変な目で見られないでほしいという想いが強くその思いを刃のように彼に突き刺していたんだと思います。ただ世の中には私が視野を広めれば彼の方が正しいということもたくさんあって、教えてもらうこともあるのだと気づく事ができました」
とありました。
私には、子どもはいませんが、何かとてもわかる気がしました。愛情が深いゆえに、相手を縛ってしまい、その思いに自分も縛られてしまう。親子なら当然あることだと思います。
そして、そうした人間関係をほぐしていく力がダンスにはあるように思います。
だから、昔から地域で盆踊りなどが踊られ、住んでいる人たちの関係を解きほぐしていたのではないかと思います。
その力は何なのだろうなぁ…。
身体が高揚することで心も変わるのか…?
古来踊りは神様に捧げられるものだったから何かスピリチュアルな力が働くのか…?
とても興味ありますが、まあ、そんな理屈は置いておいて、映像を観ていただきましょうか。
「北九州芸術劇場×北九州身体障害者福祉協会 ダンスプロジェクト『レインボードロップス』」の映像です。
踊る喜びに満ち溢れています。