皆様初めまして、GENESISプロダクトマネージャーの加瀬でございます。私はレコーディング・ミキシングエンジニアとして経験を積んで参りました中で、本プロジェクトに参加している状況ということもございまして、エンジニアリング面からのお話をこちらでさせて頂ければと思います。
現在開発中のInfinityにおいて、リファレンスヘッドホンアンプとして使用しているPhonitor x(添付写真)について本日はお話してみたいと思います。SPL社の独自技術である120V VOLTAiRテクノロジーは、同社の特異な技術であり、120vテクノロジーを搭載することにより、広大なダイナミックレンジと音楽的なサウンドを実現しています。この特徴から、接続するヘッドホンの特性や個性を最大限に引き伸ばすことを可能としており、ヘッドホンの個性を理解できると共に欠点をも明確に映し出すことが可能となります。
写真にて同時に使用しているヘッドホンは、エンジニアとして仕事をする上で使用しております、HEDD HEDDphoneという市場価格20万円を超えるオープンタイプの機種になります。Infinityの開発にあたり、多くの機種を使用し使い分けてきた経験から、こういった高価格帯の製品がもつ音のクオリティを、どのようにして皆様が手頃に手に入れて頂ける商品に落とし込めるかという点は、一つの大きな要素であると考えております。
GENESIS Infinityを理想のサウンドへ開発するにあたり、本場ヨーロッパの芸術的なサウンドを実現するために、Phonitor xのような優秀な機材は重要な役割を果たします。音楽的な表現の演出をここまで可能とすると共に、ヘッドホンの能力をここまで明確に映し出すヘッドホンアンプは他にありません。音楽という芸術作品を世界の舞台で制作してきた当社の背景により、その芸術作品がどのような環境で再生されるべきかということを私たちGENESIS開発チームは熟知しております。それを具現化するにあたって、リファレンスヘッドホンアンプの存在は非常に重要なものなのです。