運営責任者の古屋です。本日クラウドファンディングの最終日となりました。当初目標としていました50万円にはすでに到達し、CG画だけの状況にも関わらず皆様からご支援を頂戴できましたことは非常に大きな喜びです。更に上を目指す200万円には到達できませんでしたが、これは今後の課題として、当社側が更に信頼性の高い事業を目指さなければならい、市場からの意思と捉えております。さて、現在GENESISにおいては、プロトタイプの製作に着手しております。ご期待頂いておりますCG画の通りの製品を実現すべく、改良に改良を加え、皆様にお見せできる次元にまで到達でき、最終日にこちらを公開できることにも、非常に大きな喜びを感じています。今回はAll in形式にて当クラウドファンディングを進めさせて頂きましたので、ご支援いただきました皆様には製品完成後、優先的にご郵送のほどさせて頂くようにいたします。企画段階から心に留めて頂き、ご支援頂いたご恩に対して、しっかりとした歩みができるよう更に努力していきたい所存です。この度は、誠にありがとうございました。
プロジェクトリーダーの古屋です。先日発売されました『プレミアムヘッドホンガイド Vo17』にて、今回のInfinityについての企画や方向性について色々と語らせて頂きました。ご興味がおありでしたら、書店にてお買い求めいただけますと幸いです。さてこの企画自体は、今年の1月には草案として出来上がっていましたが、ここまで来るのに本当に長い道のりでした。コンセプト自体は、立ち上げ当初からほぼ出来上がっていましたが、これを更に製品化するというプロセスにおいては、とてつもなく長い道のりでした。そもそもここまで凝ったサウンドテクスチャーとデザインを実現しようとすると、多くの方のご協力とご理解が無いと実現できなく、ご一緒くださるパートナーの存在が欠かせません。そして現在は、深い造詣を持つ多くのパートナーたちにも恵まれ、スタートが切れているという状況にあります。製品をブラッシュアップするために、毎日がディスカッションの連続なのですが、情熱というのは素晴らしく全く疲れを感じさせません。この素晴らしきヘッドホンを、僕の芸術作品として徹底的に磨き上げて世の中に出して行きたいと思っています。
皆様こんにちは。GENESISプロダクトマネージャーの加瀬でございます。本日は、GENESIS Infinityの開発にあたり、リファレンスヘッドホンアンプとして採用しているSPL Phonitor xに搭載されているPhonitor Matrix(クロスフィード)機能に着眼点を置き、ヘッドホンでの音楽鑑賞における空間表現についてお話をさせて頂ければと思います。こういったクロスフィード機能がヘッドホンアンプに求められるそもそもの理由をご説明させて頂きますと、ステレオスピーカーで音源を再生した場合に、リスニングポイントへ到達する音は左チャンネルと右チャンネルが混ざった音になりまして、これがナチュラルなステレオフィールドの再現に繋がる最大の要素となっております。また、音楽制作の段階まで遡って考慮した場合にも、その制作自体がステレオスピーカーを使用して(もちろんヘッドホンで完結される方もいらっしゃいます)おり、製作者側の空間配置はそれに基づいて構築されていることがほとんどです。一方、ヘッドホンでの音楽再生においては、左側・右側のハウジングがそれぞれの耳へ直接届き、その到達において左右が混ざることがない構造のため、楽音の定位が極端に聞こえる場合があることや、空間の表現に違和感を感じることがあります。これを解消するために、左右の音を一定の割合で混ぜることで、スピーカーでの視聴との差異を解消し、より自然な音楽鑑賞を実現するという技術が誕生しました。その中でもSPL社のこの技術は傑出しており、まるでスピーカーで鑑賞しているかのような体験をヘッドホンで可能としております。Infinityの開発にあたり、空間表現については重要視しているポイントの一つでして、皆様に音楽鑑賞をして頂くにあたって妥協が許されない点でございます。タブレットやスマホなどにInfinityを直接繋いでご鑑賞頂く場合からヘッドホンアンプに繋いでご鑑賞される全てのシチュエーションを想定し、私たちGENESIS開発チームはサウンドチューニングを進めて参ります。
皆様こんにちは。GENESISプロダクトマネージャーの加瀬でございます。本日は、先日ご紹介をさせて頂きました、Moon Riverのレコーディング時風景の写真とともに、より具体的に音の立体感と空間についてお話をできればと思います。ピアノに限らず、楽器や声のレコーディングをする際には、その楽音がもつ体格を如何にそのまま収録するかというところと、音の響きをどのようにコントロールし、最終的な音像を仕上げるかという2点が重要となります。前者については、楽器や声の発音の構造や仕組みを理解するところから組み上げていくものですが、後者については、楽曲の最終的なイメージに合わせて調整を加えるものであり、特にスタジオにて収録をする場合には、エフェクターを後付けする形にて完成させることが殆どですが、ここで必要となるのが、エンジニア自身の音楽的な感性です。この一つ一つの感性の研ぎ澄ましというものを、エンジニアとプロデューサー、またその楽曲に携わるチームで共有している必要があり、私自身も様々な経験からこれらを培って参りました。音楽作品に求められる空間表現というものを理解していることで、その感覚をInfinityというヘッドホンに共有し、リンクさせることが可能となります。音楽的な芸術性を重視するGENESISには、この感性が必要不可欠であると思っております。
プロジェクトリーダーの古屋です。本日はInfinityのサウンドチューニングにおける、その手法についてお話してみたいと思います。以前にもマスタリングという概念を用いて、Infinityのサウンド決めをしていく旨を書きましたが、本日実際にヘッドホン内調整作業をして頂くテクニシャンにも話が共有されました。ズバリその手法自体が業界初という内容らしく、『無駄が一切ない』と言える内容とのことです。勘で何となくこの辺りかな・・・で音決めをするのではなく、『こういう音にする』というサウンドを実際のオーディオ機材を用いて調整するわけですから、ざっくりとした内容になるはずがありません。その上、当スタジオにはKii Threeスピーカーが導入されており、国際的にも最高の環境が整えられています。Infinityは、世界を席巻するKii Threeスピーカーも一つのリファレンスとして捉えながら開発され、ここまで極限と言える環境で作られるヘッドホンは、やはり唯一の存在として光り輝くこと間違いないと思います。