皆様こんにちは。GENESISプロダクトマネージャーの加瀬でございます。本日は、GENESISのサウンドチューニングを支えるGENESIS開発チームの音楽的な感性と耳がどのようにして培われているのか、実際に弊社が制作した作品を通じてご紹介をさせて頂ければと思います。
リンクを貼らせて頂いている楽曲は、言わずと知れた名曲であるムーンリバーをピアノとストリングスの編成にてアレンジし、ピアニストMichal Sobkowiak氏を迎えた作品となっております。私は、この作品にてピアノレコーディングを担当させていただいたのですが、ピアノの収録においては、ピアニストが奏でる音の響きや空間、そして芸術的な音色を如何に収録できるかというところが大事な要素であると考えております。複数のマイクを使用して(=マルチマイク)楽器を収録するのですが、このマイクの配置を決めるにあたり、ピアノ自体の楽器の仕組みそのものはもちろん、そのピアノとピアニストの掛け合わせによって奏でられる楽音をその場で聴き取り、その芸術性を理解した上で配置を決める必要があるため、エンジニア自身の繊細な音楽的感性が求められます。
私は、アシスタント時代からの一つ一つの業務の経験の積み重ねとGENESISプロジェクトリーダー古屋からの指導を受け、今でも日々新たな発見がありますが、今日このようにして日々の音楽制作業務とGENESISのサウンド開発に携わらせて頂いております。これからまだまだInfinityの開発は続きますが、チューニングについては自信をもってご提供できればと思います。